長く使っていると、思わぬ所で操作に迷ったり、原因不明の不具合に遭遇することも……。ありがちなトラブルを自力で解決する方法を紹介する。
※本記事はiPad OS 15.2を搭載したiPad mini(第6世代)での操作手順を紹介しています。他の機種やOSのバージョンによっては、動作や画面表示が異なることがあります。
タッチしたときの反応が鈍くて、ストレスを感じる
画面をタップしたときの反応が遅く感じる場合は、まず起動したままで待機中になっているアプリを確認しよう。すぐに使わないアプリを完全に終了させることで、動作が改善されることがある。
待機中のアプリを終了させる
画面の下端から上方向にスワイプして中央付近で止める。再開待機中のアプリのサムネイルが表示されるので、すぐに使わないアプリは上方向にフリックして完全に終了させよう。
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それでも改善されない場合は、いったん電源をオフにして、再び電源をオンにする「再起動」が効果的。なお、電源をオフにするにはスワイプ操作が必要だが、それもできない場合は強制的な再起動が必要となる。
再起動する
トップボタンと音量調節ボタン(どちらでもいい)を同時に長押しする。画面に表示される「スライドで電源オフ」をなぞって電源を完全にオフにしてから、トップボタンを長押しして電源を再度オンにする。
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タッチ操作ができない場合は……
音量を上げるボタン(右)を押してすぐに離し、次に音量を下げるボタン(左)を押してすぐに離す。次に、トップボタンをiPad miniが再起動するまで押し続けよう。
タッチパネルの反応が早すぎて操作しづらいと感じる場合は、タッチを認識するまでの速度を遅くすることができる。
タッチパネルの反応を遅くすることも可能
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スクリーンショットの撮り方がわからない!
表示されている画面をそのまま画像として保存する「スクリーンショット」は、トップボタンと音量調節ボタンを同時に押すと撮れる。音量調節ボタンは「上げる」「下げる」のどちらを押してもかまわない。スクリーンショットが撮れると、スクリーンの左下に5秒ほどサムネイル(小さな画像)が表示される。それをタップすると、そのスクリーンショットを編集したり、共有したりできる。
トップボタンと音量ボタンを同時に押す
トップボタンと音量調節ボタン(どちらでもいい)を同時に押すと、カシャッという音がして、「写真」の「スクリーンショット」フォルダーに保存される。
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2つのボタンの同時押しが難しいと感じる場合は、スクリーンショットの機能を割り当てた「AssistiveTouch(アシスティブタッチ)」を使うのもおすすめだ。
「AssistiveTouch」に設定する
「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」に進んで、「Assistive Touch」をオンにして、「カスタムアクション」で「スクリーンショット」を設定する。
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画面に重ねて表示される白い丸のアイコンをタップするとスクショが撮れる。
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トラッキングって許可してもいいの?
「App Store」から入手したアプリを初めて起動した際に「あなたのアクティビティをトラッキングすることを許可しますか?」とたずねる画面が表示されることがある。これは、アプリがユーザーのインターネット上の行動を追跡することを意味し、それによって得た情報が広告や広告の効果測定に使われる仕組みだ。つまり、「自分に最適化した広告を表示してほしい」と希望しないのであれば、許可する必要はない。うっかり「許可」をタップしてしまった場合は、あとで「設定」の「トラッキング」画面で変更でき、以降のトラッキングを停止できる。
アプリの初回起動時に確認画面が表示される
このような画面が出た場合、判断できないときは「Appにトラッキングしないように要求」をタップしよう。
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トラッキングを一括して拒否する
「設定」→「プライバシー」→「トラッキング」で、常にトラッキングの要求を拒否することが可能。うっかり許可したアプリのトラッキングも拒否に変更することができる。
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iPhoneで撮った写真をiPad miniで見るには?
同じApple IDを登録したiPhoneとiPadを使っている場合、iPhoneのカメラで撮った写真をiPadに同期させて、広い画面で見ることができる。「iCloud」というクラウドを経由する仕組みで、どちらのデバイスでも「iCloud写真」をオンにしておく必要がある。iPhoneよりもiPad miniのほうが画面が大きいので、細部を確認しやすく、編集しやすいという利点がある。
ただし、iCloudを無料で使えるのは5Gバイトまで。それ以上を保存するには有料プランへの移行が必要だ。
「iCloud写真」をオンにする
iPhoneの「設定」→「写真」で「iCloud写真」をオンにする。iPad miniでも同じように「iCloud写真」をオンにする。
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iPhoneとiPadのどちらの「写真」アプリでも、すべての写真が見られるようになる。
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撮影した写真を保存できなくなった!
撮影した写真や動画が保存できなくなった場合は、内部ストレージの使用状況を確認しよう。満杯に近づき、新たに保存できる残量が少なくなっていたら、保存してある写真、動画、アプリなどの削除が必要だ。大切な写真や動画はパソコンやクラウドに移してから、iPadの「写真」アプリから削除しよう。
ストレージの残量を確認する
「設定」→「一般」→「iPadストレージ」で、内部ストレージの使用状況を確認できる。残量が少なくなっていたら、保存している画像や、インストールしてあるアプリを削除して減らす必要がある。
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クラウドに保存するには、アップルが提供する「iCloud」が便利だが、無料で保存できるのは5Gバイトまで。Amazonのプライム会員なら無制限で保存できる「Amazon Photos」など、他社のサービスも含めて検討すべきだ。
クラウドに保存する
写真をクラウドに保存すれば、iPad miniから削除してもかまわない。Amazonのプライム会員の場合は、「Amazon Photos」が写真を無制限(ビデオは5Gバイトまで無料)で保存できるので経済的だ。
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Amazon Photos
●提供元:AMZM Mobile LLC
●価格:無料(App内課金あり)
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Apple Pencilでスムーズに文字や線を描けない!
Apple Pencilを初めて使う場合、ペン先が滑って描きにくいと感じる人は少なくないようだ。なかなか慣れない場合は、描き心地を向上させる市販のアクセサリーを試してみよう。ペンを使う機会の多い人によく利用されているのが、紙のような描き心地になる保護フィルム。汚れやキズの付着の防止にもつながるので一石二鳥だ。
ペーパーライクの保護フィルムを貼る
iPadの画面に貼ることで、ペンが滑りにくくなり、紙に近い感覚で描けるようになる。ただし、指でタッチしたときの反応が鈍くなることもある。
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また、Apple Pencilのペン先は交換することができるが、摩擦力を高めて、滑りにくくなるペン先も販売されている。保護フィルムを貼りたくない人は、こちらを試してみるといいだろう。
Apple Pencilのペン先を交換する
ペンの滑りやすさを低減するシリコン製のペン先も市販されている。ディスプレイに保護シールを貼りたくない人におすすめ。
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iPad miniを紛失してしまった!
コンパクトなiPad miniは外出先で使う機会も多いだろう。紛失時に、iPhoneや他のデバイスから探せるように「iPadを探す」機能は必ずオンにしておこう。
「iPadを探す」をオンにする
「設定」→Apple ID(自分の名前)→「探す」に進んで、「iPadを探す」がオンになっていることを確認しておこう。
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探す場合は、iPhoneがあれば、「探す」アプリが便利。パソコンでは、iCloudのサイトにアクセスして探せる。音を鳴らして近くにいる人に気づかせたり、データを消去したりもできる。
iPhoneで探す
同じApple IDを登録したiPhoneがあれば、「探す」アプリを起動するだけで、すぐに所在を確認できる。
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パソコンなどで探す
パソコンや他社のスマホ・タブレットなど、インターネットに接続できるデバイスから「iCloud.com」にアクセスして、Apple IDでサインインすると探せる。
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※この記事は『iPad mini最強の仕事術&遊び術』(マキノ出版)に掲載されています。