セックスを一度でも経験した方は、子宮頸がんにかかるリスクがあります。子宮頸がんは、命を落とす危険もあるがんの中で、ワクチンで事前予防ができるがんの1つです。生理の回数が多いとかかるリスクが高まる子宮内膜症や、子宮や卵管がダメージを受けてしまう性感染症、ピルについて、書籍『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』著者で産婦人科医師のママ女医ちえこさんに解説していただきました。

解説者のプロフィール

ママ女医ちえこ(ままじょい・ちえこ)

現役産婦人科医師として婦人科診療を行うかたわら、チャンネル登録者数13万人を超えるYouTubeチャンネルを運営。3児の母。第二子出産後、夫の転勤のための転居先で保育園が見つからず、社会復帰できないことによる喪失感から一念発起。2020年からYouTuberとして産婦人科医師としての専門性を生かした情報発信を開始する。性教育を含めた医学情報、健康情報を発信することで、産婦人科への親しみをつくる。

本稿は『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

イラスト/OGA

子宮頸がんワクチンを接種しましょう

ワクチンで防げるがんがある

セックスを一度でも経験した方は、子宮頸がんにかかるリスクがあります
子宮頸がんの原因のほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染であることがわかっています。
このウイルスに感染してしまっても、自分の免疫で自然に体から排除されることもあります。
しかし、自然に排除されずに持続感染することで、子宮頸がんに至ることがあります。

子宮頸がんは、命を落とす危険もあるがんの中で、ワクチンで事前予防ができるがんの1つです
感染する前の予防接種をしましょう。

経験がある方にも効果がある

「すでにセックス経験があるから、これから予防接種しても意味がない」という方がいらっしゃいますが、予防接種前にセックス経験があっても、今後ほかのパートナーと行為をする可能性がある場合、予防接種を受けるのがオススメです
接種しても、すでに感染している型のHPVが治るわけではありませんが、子宮頸がんを起こすHPVの型は複数あるため、ほかの型のHPVに感染するのを予防することができます。

予防接種による効果は100%ではありませんので、予防接種を受けた後も、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。

画像: 経験がある方にも効果がある

本稿は『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。



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