ヒトの行動には、必ず「心」がはたらいています。心理学は、目に見える行動を観察・測定することで、その行動を引き起こした「心」を科学的に究明しようとする学問です。心理学と脳科学は、共通点が多く同じテーマを研究することもあります。心理学と脳科学のちがいについて、書籍『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 心理学』著者で文学博士の齊藤 勇さんに解説していただきました。

解説者のプロフィール

齊藤 勇(さいとう いさむ)

文学博士。立正大学名誉教授、日本ビジネス心理学会会長。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は対人・社会心理学。「それいけ‼ココロジー」(日本テレビ)の監修・コメンテーターを務めるなど、心理学ブームを牽引。『図解 心理分析ができる本』(三笠書房)、『図解雑学 見た目でわかる外見心理学』(ナツメ社)、『イラストレート 心理学入門』(誠信書房)など、著書・監修書多数。

本稿は『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 心理学』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

イラスト/桔川シン、堀口順一朗、栗生ゑゐこ

「心理学」ってそもそも何? 脳科学と、どうちがう?

心理学は、実験的・統計学的に調べる! 脳科学は、化学的・物質的に調べる!

心理学」とは、そもそもどういうものなのでしょうか?

心理学は、心のしくみを解き明かす学問です。私たちは、心を直接見たりできませんが、ヒトの行動には、必ず「心」がはたらいています。
つまり、目に見える行動を観察・測定することで、その行動を引き起こした「心」を科学的に究明しようとする学問なのです。

心理学は、「脳科学」との共通点が多く、同じテーマを研究することもあります。
ですが、心理学は心のしくみを「実験的・統計学的」に調べるのに対し、脳科学は脳そのものを「化学的・物質的」に調べ、そのはたらきを解明するというちがいがあります。

心理学と脳科学のちがい

心理学
心のしくみを、実験的・統計学的に解き明かしていく。

画像1: 心理学と脳科学のちがい

脳科学
脳そのものを研究して、脳のはたらきを解き明かしていく。

画像2: 心理学と脳科学のちがい

はるか昔から、心のしくみの解明は続けられてきました。例えば、プラトンやアリストテレスなど、古代ギリシアの哲学者たちも、心のしくみを探究してきました。
しかし、彼らが導き出した心の理論は、個人の経験や思考によってつくり出されたものでした。

実験や観察など、科学的なアプローチによって心を解き明かそうとする「近代心理学」は、1870年代、ドイツのライプツィヒ大学の心理学者ヴィントが「心理学実験教室」を創設したことではじまったとされます。
つまり、近代心理学の歴史は、まだ150年ほどしかないのです。

近代心理学の誕生

近代心理学の歴史は、150年程度といわれている。

古代ギリシア
心の探究は、哲学者が経験や思考でおこなってきた

画像1: 近代心理学の誕生

1870年代のドイツ
近代心理学の誕生

画像2: 近代心理学の誕生

本稿は『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 心理学』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。



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