【コーヒーの器具別抽出ガイド(9)】人気急上昇「エアロプレス」の特徴と使い方 ペーパードリップとフレンチプレスのいいとこどり

暮らし・生活・ペット

「エアロプレス」は注射器のような形をしている道具で、れっきとしたコーヒー器具だ。2005年にアメリカで発明された新しい抽出方法だが、すでに世界中に多くの愛好家がいて、エアロプレスで淹れたコーヒーの味を競う大会まで開催されている。

[別記事:【コーヒー豆の挽き方】直前にミルで挽くのがベスト!電動ミルと手挽きミルの違い→]

[別記事:【【コーヒーの器具別抽出ガイド(8)】手軽さNO.1「フレンチプレス」の特徴と使い方 コーヒーオイルもたっぷり抽出→]

ペーパードリップとフレンチプレスのいいとこ取り

注射器のような形をしているこの道具、実はれっきとしたコーヒー器具で、その名は「エアロプレス」。2005年にアメリカで発明された新しい抽出方法だが、すでに世界中に多くの愛好家がいて、エアロプレスで淹れたコーヒーの味を競う大会まで開催されている。

抽出方法は「チャンバー」と呼ばれるシリンダーにコーヒー粉と湯を入れて、「プランジャー」というシリンダーで圧力をかけて抽出。まさに名前のとおり「エアロ=空気」で「プレス=圧力」をかけて抽出する器具なのだ。

「チャンバーキャップ」というメッシュキャップにペーパーフィルターをセットし、チャンバーの先端に取り付ける。通常、ペーパーフィルターを通ってコーヒーが抽出される場合、コーヒーオイルはペーパーに吸収されてしまうが、チャンバーキャップの脇に開いた穴からコーヒーオイルが通るので、豆本来のうま味も楽しめる。ペーパーフィルターとフレンチプレスのいいとこ取りだ。

メカニカルな抽出方法なので、初めのうちは慣れずに戸惑ってしまうかもしれないが、数回淹れて慣れてくれば「エアロプレス」の魅力にはまってしまうはずだ。

エアロプレス
エアロプレス コーヒーメーカー

実売価格例:5500円

今までになかった新しい形のコーヒー抽出方法が世界中に愛好家を生み出している

大きな注射器のような形をした新しいコーヒー器具。チャンバー内の湯とコーヒー粉をプレスして抽出する。攪拌用のパドルや専用ペーパーフィルターがセットになっている。

※写真のカップは付属しない

今田束 講師

エアロプレス本体をサーバーに載せて、上から力をかけて抽出する方法なので、力加減がわからない初めのうちは、ガラス製サーバーではなく、丈夫な素材の容器をサーバーに使うと安心です。ただし、さほど強い力が必要なわけではないので、ゆっくりと押していけば、安全に抽出できます。

——————–
湯温 93℃
湯量 200cc
粉砕 中細挽き
豆量 14g
——————–

(1)チャンバーやプランジャー以外に、メジャースプーンや攪拌用パドル、ペーパーフィルターなどがセットになっている。

(2)チャンバーキャップに付属の専用ペーパーフィルターをセット。これがチャンバーの先端に取り付けられる。

(3)チャンバーの先端に(2)のフィルターキャップを取り付ける。このときペーパーフィルターがずれないように注意。

(4)フィルターキャップを取り付けたら、チャンバーをサーバーの上に置き、湯を注いでチャンバーとフィルターを温める。

(5)付属のファンネルをチャンバーにセットして、コーヒー粉を入れる。1杯分の粉は約14g。付属のメジャースプーン1杯分だ。

(6)抽出には200ccのお湯を使うが、これはいったんプランジャーに投入することで計量することができるようになっている。

(7)(6)でプランジャーに入れた湯をコーヒー粉の入ったチャンバーに注ぐ。スケールを使わなくてもいいのでアウトドアでも便利。

(8)湯を注いだら攪拌用のパドルでかき混ぜる。コーヒー粉全体に湯が染みわたるようにして、ムラなく抽出できるようにする。

(9)攪拌が終わったら、プランジャーでフタをしていったん漬けておく。上から「ガス→粉→液体」の状態になっている。

(10)40秒ほど漬けたら、プランジャーを取り外し、もう一度攪拌する。手早くかき混ぜたらすぐにプランジャーをセット。

(11)ゆっくりと上からまっすぐにプランジャーを押して、コーヒーを抽出する。成分をしっかり出したい場合は、最後まで押し切る。

ペーパードリップとフレンチプレスの間くらいの味わい。少しにごりはあるが、コーヒー豆本来のコクが味わえる。

※製品の価格は、特別に表記のないかぎり、消費税込みの総額です。
※製品の仕様や価格は制作時のもので、その後、諸事情により変更されている場合があります。
※コーヒーの抽出方法は、解説内容に合わせた使いこなしの一例であり、器具メーカーの公式な使用手順とは沿わない場合があります。

■イラスト 田村 梓(ten-bin)
※この記事は『自宅で楽しむおいしい珈琲の淹れ方』(マキノ出版)に掲載されています。

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット