たくさん使っても、なにかが残るわけでもない暖房費。できることなら、少しでも節約したいと、基本自宅でテレワークの筆者が実際に行っているテクニックのひとつが、室内でも指切り手袋でのパソコン作業です。実は思う以上に暖かく、オフィスでもおすすめのヌクヌクテクニックになっています。その実際をセリアでわずか100円の「ふわふわ手袋 指切り」で紹介していきましょう。
執筆者のプロフィール
齋藤千歳(さいとう・ちとせ)
元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9平方メートルの仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。
指が冷たくなりませんか?
手袋をするだけでパソコン作業がヌクヌクに
自宅でのテレワークがメインという皆さん。電気代や灯油代など燃料価格が高騰している今、暖房費が気になっていませんか。
北海道に住む筆者にとっては、気になるどころか、死活問題です。なにせ月の灯油代が平気で3万円を超えるのですから、少しでも安くなるなら、いろいろ工夫をするのも苦ではありません。
特に筆者しか、自宅にいない時間帯の暖房費は、筆者ひとりのために発生しているわけで、多少寒さを我慢してでも安くしたいといろいろ試してきました。
そんな筆者のテレワーク時のおすすめ防寒対策が「手袋をすること」です。
「自宅の室内で手袋をしたら、パソコンでキーボードやマウスといった作業が出来ないじゃない!」という人もいるかもしれませんが、おすすめは「指切りタイプの手袋」になります。指先が切ってあって、指が露出しているのでキーボード入力やマウス、スマートフォンやタブレットの操作などが問題なく行えるのが重要なポイントです。
「指切り 手袋」といったキーワードで検索すると、さまざまな「指切り手袋」がヒットしますが、筆者のおすすめは100均になります。「どうせ、自宅でしか使わないので、100均で十分」という気持ちもありますが、最大の理由は「ふわふわ、ゆったり素材ものが充実しているから」です。
外出時に外の寒さから指を守るために使う手袋は、せいぜい数時間程度の連続使用しか考慮しないで購入しているでしょう。しかし、自宅などのパソコンでの作業時間中、ずっとしていることが前提のテレワーク用指切り手袋は、人にもよるでしょうが、8時間とか10時間といった長時間連続して使うことが多いので、締め付け感がなく、ふわふわ、ゆったりしたものがおすすめです。
そこで、筆者はセリアで販売されていた「ふわふわ手袋 指切り」を選択しました。価格は100円。今回は洗い替えを含めてグレーとブルーの2色を購入しましたが、ほかにもカラーバリエーションがありました。色は好みで選ぶとよいでしょう。
この「ふわふわ手袋 指切り」の暖かさと使い勝手の実際を紹介していきます。
「ふわふわ手袋 指切り」を試してみ
指が冷たくならないだけで、心もポカポカする
「100均の手袋1枚をするだけで、そんな暖かさが変わるのか?」と思うのが普通だと思います。実際「筆者も室内で手袋をするだけで、体感温度が変わるのか?」と思っていました。
しかし、実際に少し肌寒い室内でテレワーク、主にパソコン仕事をしていると最初に冷たくなるのは、キーボードを叩き続け、一番動いているはずの指先なのです。個人差はあるかもしれませんが……。筆者の場合、特に末端冷え性というわけでもないのですが、指先が冷たく、そしてちょっと痛くなります。
すると、なんか寂しい気分になるわけです。そして、つい、暖房のスイッチをオンしたり、暖かいお茶をいたりと暖を取るための行動を行いますが、「ふわふわ手袋 指切り」をしていると指はほとんど冷たくなりません。これで一番最初に冷たくなって、暖房をオンにする引き金となっていた指先が痛くならないので、これまで以上に寒くなっても暖房を入れずに済みそうです。冷え性の方なら、さらに違いを痛感できるのではないでしょうか。
手袋をしてのパソコン操作感は、個人差はあると思いますが、筆者はさほど気になりません。「ふわふわ手袋 指切り」は、かなりやわらかい素材でできており、指の動きをほとんど邪魔しないので快適です。指と指の間の生地の感触が気になる人は、各指が独立していないハンドウォーマーを選ぶのもありかもしれません。
わずか100円という価格も含め、不満はほとんどありません。しかし「ふわふわ手袋 指切り」はもしかすると女性向けで設計しているのか、筆者は男性としては小柄で手首も細いのですが、手首の部分をホールドするゴムが少しきついのが気になりました。ゴムを抜いてしまうという解決策もありかと思っています。
なんにしても「室内がちょっと寒いなぁ」と思ったら「ふわふわ手袋 指切り」を試してみるのはおすすめの方法といえます。
セリアのネックウォーマーとルームシューズも試してみた!
厚着が苦手な筆者には「ふわふわボアネックウォーマー」はいい
セリアで「ふわふわ手袋 指切り」などの防寒グッズをチェックしていると手袋以外にも気になるグッズがあったので、いっしょに買ってきて使い勝手をチェックしてみました。そのひとつが「ふわふわボアネックウォーマー」です。
北海道出身の筆者だけではないと思うのですが、北国の人々は冬が長いせいか「室内での厚着が苦手」という人が多いように感じています。実際、筆者も厚手の部屋着が苦手です。室内で厚着をしてパソコン作業などをしていると、いつも以上に肩が凝って疲れるように感じます。
しかし、セリアで100円で購入した「ふわふわボアネックウォーマー」は重量が約30g。北海道の屋外で使うには、心もとないですが、室内で使うには肩が凝る心配もない超軽量といえるでしょう。
「ふわふわボアネックウォーマー」を実際に装着してみると、肌触りも柔らかく、なによりも軽いので着けていることをあまり意識する必要がありません。筆者は冬でも室内ではせいぜい長袖のTシャツやトレーナーといった軽装のことが多いのですが、首元にネックウォーマーをするだけで、暖かい空気が出ていかなくなるのか、思う以上に暖かく過ごせます。
また、ネックウォーマーは直接肌に着けるため、汚れが気になるのですが、100円の「ふわふわボアネックウォーマー」なら、汚れたら洗って、型崩れなどが起きたら買い換えればいいので、お気軽に衛生度も保てるのがいいところです。
「ふわふわ手袋 指切り」といっしょに使ってみてはどうでしょうか。
男性用もぜひほしい「レディースあたたかルームシューズ」は便利
足のサイズが26.5cmの男性である筆者には使うことができないのですが、つい買ってしまったセリアの防寒グッズが「レディースあたたかルームシューズ」100円です。100円で冬用のレディースシューズが買えるだけで十分に驚きなのですが、筆者が自分は使えないのに、それでも購入した理由が「使い捨てにできること」といえます。
ふわふわのボア素材などが使われた暖かいルームシューズは、素足で履いたり、床の汚れを吸着したりすることであっという間に汚れてしまいます。そのうえ、洗濯ができないものも多く清潔に保つのが難しいアイテムともいえます。そのため「レディースあたたかルームシューズ」の100円という価格は、とても魅力的。サイズが22〜24cmと筆者には履くことができませんが、妻用に購入してみました。
100円という価格が最大の理由でしょうが「レディースあたたかルームシューズ」はかなりチープな印象が拭えません。実際に履いてみた妻がいうには「形状からの履き心地の良さは感じないが、全体に薄くて柔らかいので不快感はありません」とのこと。
また、暖かさについては「劇的に暖かくなるほど厚手のルームシューズではありませんが、あるとないではかなり暖かさが違う」といいます。なによりも重さが片方で約20gなので、シューズというよりは靴下の延長上といった感覚で履けるのが便利だそうです。
「レディースあたたかルームシューズ」もいくつかのカラーバリエーションがありますが、比較的パステルな汚れの目立つ色が多いのですが、汚れたら買い換えるつもりでちゅうちょなく、素足でそのまま履けるのも手軽でうれしいポイントといえるでしょう。
靴下と組み合わせて、気軽に足元の暖かさをキープするアイテムとしてもおすすめです。
まとめ
絶妙なチープさが室内用防寒グッズとしてプラスに作用
筆者の住む北海道・千歳市は真冬になると最低気温がマイナス20度を下回る寒冷地です。そのため屋外用の防寒グッズとしては100均のアイテムは、力不足であまり興味がありませんでした。しかし、室内用の防寒グッズとして考えると、材料費などを抑えるために、より軽くコンパクトに作られた100均グッズのチープさがとてもプラスに働きます。
室内での防寒グッズとして使う場合、長時間室内で着けっぱなしになることも多く、ちょっと重いだけで肩が凝るように感じたり、疲労感が増加したりと軽いということがとても重要になります。100均の防寒グッズは、この軽さという点でアドバンテージのあるものが多いのもとてもよいところです。また、防寒グッズは意外と洗うことのできないものも多く、汚れたら、買い換えると割り切れるところも100均のアイテムにとって重要といえます。
今回はセリアで購入した「ふわふわ手袋 指切り」「ふわふわボアネックウォーマー」「レディースあたたかルームシューズ」の3つのアイテムを紹介しましたが、どれも100円。今年は灯油が1Lで100円程度なので、ちょっとした暖房代の節約のつもりで試してみるのもありではないでしょうか。結構効果が感じられますよ。