アウトドア調理、あるいは車中泊やキャンピングカー生活などで、ときにはなにか食材を切りたいと思うことがあります。空の牛乳パックを開いて乾かして持っていって代用してもいいのですが、使い捨てをせずにすみ、もう少し丈夫なものがあればいいなあと思い、キャプテンスタッグ「抗菌 三つ折り メスティンボード」を試してみました。今回はそのお話をしていきます。
執筆者のプロフィール
千秋(ちあき)
インドアな仕事をしながら、最近になってアウトドア・レジャーもいいなと思い始めたものの、本格的な登山をするほどではない「やわらかアウトドア」派。どちらかというとやや陰キャ。カメラ、コンピューター、デジタルガジェットも好きで、ネットショップ、ホームセンターあるいは百円ショップでも「安いけどお得な感じ」なものはないかと考えるのが好き。
食材をちょっとだけを切りたい
なにかで代用するのでもいいけど
「調理もレジャーのひとつである」と筆者は思っています。日常生活でも、忙しい平日の調理はともかく、休日などに行うものにはそう思えます。いっぽう、アウトドアレジャーでは、キャンプサイトなどで何人かでわいわいと調理するのは楽しいですよね。
でも、筆者の「やわらかアウトドア」レジャーはたいてい単独行で、風景などの写真を撮る「ついで」に行うことが多いのです。そうなると調理をしても「レジャー要素」があまり多いとはいえません。
だから、撮影機材以外の道具はできるだけコンパクトにしたい。ただし、一般的に携帯性を追求してコンパクトにした道具は、使い勝手がいまひとつである傾向にあるように思えます。
そんな単独行の「やわらかアウトドア」レジャーでも、ときにはなにかの食材を切りたいことがあります。果物の皮をむくとか、お酒のおつまみにチーズやサラミソーセージを切るなどといった、ほんのちょっと使えればいいな……という用途です。
裏側にコーティングのある牛乳パックを古紙回収に出すために開いて乾かしているので、それを持参するのでもいいですよね。でも、なんとなくいつも忘れてしまいます。それに、もう少し丈夫で繰り返し使える「まな板」があるほうがやはり便利だとも。
キャプテンスタッグ「抗菌 三つ折り メスティンボード」とは
たためばメスティンに収納できて広げるとA5用紙サイズに
そう思っていて見つけたのが、キャプテンスタッグ「抗菌 三つ折り メスティンボード UH-4725」。同社オンラインストアでは800円(税込880円)です。広げたときのサイズは長さ220×幅約140×厚さ約2mm。A5用紙が148×210mmですから、ほぼA5用紙のサイズです。
有名なモレスキンノートのラージサイズが縦約210×横約130mmだそうですから、大きめの手帳のサイズと思っていただくとわかりやすいでしょうか。
三つ折りにすることができ、折りたたむと長さ約73×幅約140×厚さ約5mmになります。キャプテンスタッグ「アルミ角型クッカーUH-4113」(長さ約170×幅約115×高さ約65mm)には余裕で収納できます。
1合用のダイソー「メスティン(ハンドル付き)」(長さ約150mm×幅約80mm×高さ約50mm)の本体にも入れようと試しました。斜めにすれば入れることができますが、本体から10mm弱ほど飛び出してしまうために、正規の位置にきちんとふたをすることができません。
重さは約50gです。
材質はポリプロピレンで耐熱温度は100℃まで。食器洗い乾燥機でも使用できます。撥水性が高く乾くのも早そうです。
広げると野菜も切りやすいサイズに
ウェットティッシュもいっしょに用意しよう
本製品は前述のように、広げるとA5用紙のサイズになります。じっさいにあれこれと食材を本製品の上で切ってみました。タマネギ、リンゴ、サラミソーセージを切るのであっても、しっかり力を入れて切ることができました。大きさに余裕があるので端を左指などでしっかり抑えるスペースもあります。これが意外と重要なのです。
ソロから複数の人数での、かんたんな調理には十分使えそうです。もし人数が多いとか、食材をたくさん切りたいならば、本製品も複数以上用意するといいでしょう。
素材はポリプロピレンです。使用後は中性洗剤とスポンジで洗いましょう。水を弾く素材なので、木製のまな板よりも取り扱いが楽ですし、やわらかい布で拭けばすぐに乾きます。水が使えない場所で使う場合は、アルコール入りのウエットティッシュをいっしょに持っていきましょう。
本製品の耐熱温度は100℃とされています。火の近くに置くことや熱湯をかけることは避けましょう。
まとめ
切れ味のいいナイフもいっしょにあるとなおいい
本製品を最初に手にとったときには、思っていたよりも小ぶりに見えて心配したのですが、広げてみるとそれなりの大きさになりますし、使ってみて不安は払拭されました。
前述のように、携帯しやすいサイズと使いやすさは一般的には相反することが多いのですが、キャプテンスタッグ「抗菌 三つ折り メスティンボード」はそれに関しては、うまく大きさのバランスが取れているように思います。
メスティンに本製品と、折りたたみ式の切れ味のいいナイフをまとめておくと持ち出しやすいですし、なにかと便利そうです。
もし、本格的に調理自体をアウトドアで楽しむ旅をするのならば、もっと大きいサイズのまな板を持っていくほうが便利でしょう。それでも、そのさいにも「いつもの道具」として本製品を持っていても、邪魔になりません。そう思うと常備しておきたいですね。
また、メスティンの内部を傷つけることのないように、ふきんやハンドタオル、古布でくるむ、あるいはファスナー付きのプラスチックバッグに入れるなどしておくと、出先でも何かと便利です。
また、三つ折りにしてきっちり固定できるわけではないので、折りたたんでから輪ゴムなどを巻いておくといいでしょう。筆者はダイソーのランチベルト(お弁当箱用のゴムバンド)を使っています。メスティンにも巻いてあります。
携帯のしやすさと広げたサイズのバランスが筆者は気に入ったので、さらに数枚手に入れて、避難袋にも入れておこうかと思っています。