3月12日は「だがしの日」。全国の駄菓子メーカーなどで結成された「DAGASHIで世界を笑顔にする会」が2015年に制定したものだ。駄菓子といえば子どもにはおいしくても、健康面ではちょっと…という印象もあるけれど、『全粒粉のふがし』のような製品もある!
ふがし一筋60年超の伝統を引き継ぐ職人の手ワザで生まれた逸品駄菓子を「だがしの日」に食べる!
駄菓子の中でも人気の高い麩菓子(ふがし)。小麦粉を原料にした麩を乾燥させ、甘みをつけると麩菓子のできあがり。奈良時代に中国から伝わったとされ、江戸時代には庶民のお菓子として人気を博したという。
昭和の時代になると駄菓子店の人気商品として棚を飾り、以来令和の時代になっても、人々の心の奥底に刻まれたなつかしの味として人気が高い。コンビニやスーパーの棚でも日常的に並ぶ定番お菓子でもある。
今回食べた1961年創業の麩菓子の名門・水野製菓『全粒粉のふがし』(70g・税込432円・発売中)は、いまやすっかり大人になって健康を気にするようになった人でも安心して楽しめる、小麦全粒粉を使用した麩菓子だ。
封を切ると、沖縄・西表島産の黒糖の素朴な甘い香りが立ち上がる。かじるとザクッ。確かに中の部分は通常の麩菓子よりも、ザクザク感が強いようだ。しかししっかりした厚塗りの黒糖と、全粒粉のざらつき食感は抜群のハーモニー。さすが麩菓子一筋60年の職人の手ワザで一本一本仕上げられているだけある極上の味わい。
いくぶんお腹がふくれる度が高い気がするが、なかなかストップしにくい後引き美味。これは常備菓子にしておきたい!