「毎日の買い物はまず『ダイソー』から」をモットーにする筆者が発見した気になるアイテム。今回紹介するのは『マルチ万能ほうき』。SNSを中心に話題になったが「売ってない!」と声が上がっていた商品をようやく手に入れたのでレビューする。
ブラシが無くなったスタイリッシュデザインは、人気商品だけあってかっこいい!
安さが魅力のダイソーの中でも、たった220円の価格と便利さで話題となった『マルチ万能ほうき』(収縮時:31.5×77.0×2.7cm、伸長時:31.5×110.0×2.7cm・希望小売価格 税込220円・発売中)。
ほうきにあるべきブラシ(穂先)がなく、代わりに水切りワイパーのようなゴム製のシートが付いたほうきだ。
発売時期ははっきりとしないが、少なくとも半年以上売切れ状態が続く人気アイテムである。筆者も何店舗も足を運び、ようやく手に入れることができたのでその万能さをたしかめたい。
ゴムに付いた溝がポイント! 伸縮式の取っ手が便利
使う前にその構造を見てみよう。本体は硬いプラスチック製のフレームと、その先端に厚さ1.5~4mm(実測)ほどのゴム製のシートが付いている。水切りワイパーのような形状だが、側面には溝と突起が付いた不思議な形状だ。
おそらく、この溝によってゴム製のシートをほどよくしならせ、床とフィットさせているのだろう。
取っ手は伸縮式で55~90cmに伸縮。先端と合わせて全長77〜110cmとなる。身長165cmの筆者では両手で扱うには短く、片手で扱いやすいサイズ感だ。
液体も粉末も掃除できる万能性
それではゴミを掃いてみよう。今回はその万能さを確かめるべく、さまざまなシチュエーションでためしてみた。
・固形物
ほうきで掃くものと言えば髪の毛やほこりといったゴミ。ササっと掃いてみると、不自由なくゴミが集まった。一般的なほうきだと、髪の毛が穂先に絡まったりほこりが舞ったりと不都合が多いが、『マルチ万能ほうき』だとそういったデメリットが一切ない。
また、ゴム素材のせいで床に引っ掛かるかと思ったが、特に不便なく使える。床から離れないように動かす必要があるので若干コツがいるが、すぐに慣れるだろう。
・粉末
続いて粉末。一般的なほうきで掃けなくはないが、かなりの厄介者。だが『マルチ万能ほうき』ならきれいに集められる。一般的なほうきと違いまき散らしにくいのも大きなメリットだ。
・液体
一般的なほうきではほぼ不可能な液体はどうだろうか。これも粉末と同じく、きれいに集められた。1滴残らずとはいかないが、仕上げはティッシュで十分な程度に掃除できる。壁にも使えるから、水切りワイパーとしても使えそうだ。
お手入れ:水洗いできて衛生的!
そしてもう1つ、従来のほうきと比べて大きなメリットがある。それは水洗いできること。一般的なほうきは水で洗うとブラシがㇵネて掃除がしづらくなってしまうが、『マルチ万能ほうき』はゴム製のため問題なし。これなら衛生的に使い続けられるというわけだ。
実は万能じゃない!? 『マルチ万能ほうき』のデメリット
固形物、粉末、液体、さらに水洗いできる万能な対応力を持つ『マルチ万能ほうき』だが、実はデメリットがある。それは、平らな床でしか使えなかったこと。フローリングの継ぎ目の溝や凹凸のある床など、一般的なほうきで掃ける場所にアプローチできなかった。
これでは万能とは言えないと頭を抱えていたが、よく考えてみると、液体以外ならそもそも掃除機を使えばいい。掃除機を使えない・使いたくない場所(玄関やトイレなど)は溝は少ないし、多少溝にゴミが残っていても気にならないだろう。
これ1本ですべて掃除するのではなく、従来のほうきで掃除していた場所を『マルチ万能ほうき』に置き換えればいい。それなら髪の毛は絡まらないし、ほこりも舞いにくいし、液体も粉末も掃除できるなど多大なメリットを受けられる。
売り切れが続き入手困難だが、見かけた際はチャンスを逃さず手に入れてほしい。
入手は全国のダイソーで可能だ。