「パパのキーボードってみんな武器みたい、可愛くない!」と6歳の息子に指摘されました。確かに、筆者の商売道具でもあるキーボードは、デカい、ゴツい、オモい、しかも光るという完璧な戦闘仕様。リビングでも異彩を放っています。そこでコーギー柄のSyntech「G68LP」に替えてみました。

筆者にとってキーボードは“武器”
しかし、リビングのキーボードまで“武器”化する必要はない

到着した「Syntech Chronos 68 ロープロファイルメカニカルキーボード」。
パソコンのキーボードを叩き続けて約35年。「吾十有五にして学に志す」ではありませんが、本当に15歳から、ほとんど毎日キーボードを叩き続けているのです。しかも、キーボードを叩いて原稿を書いてご飯を食べています。
さらに、さまざまなアイテムやガジェットのレビュー記事を書いているので、そのなかで多くのキーボードを使わせてもらっています。その結果、実際に必要と思われる以上に高性能で、打鍵感のいいキーボードが大好きです。
そのためノートパソコンは、キーボードを優先してWindowsであればIBM時代からThinkPad、現在は薄型でも打鍵に定評のあるMacBookを愛用。単体キーボードでは、テンキーまでしっかり装備されたゲーミング用の磁気式やメカニカル式のかなり大きめのキーボードが標準です。

キーボードの世界観を演出する付属アクセサリーが充実しています。
それらの多くが打鍵感を向上させるためにしっかりと重いアルミニウムベース。そのうえ、多くが最上級クラスのゲーミングキーボードのため、デフォルトで七色に輝きます。6歳の息子は、それらを見て育ち、「パパのキーボードは武器みたい、可愛くない!」と指摘しているわけです。
禿げ同。ですが、筆者にとって、キーボードはまさに武器。打鍵感の悪い安価なキーボードなどは、失礼な言い方ですが触りたくもないのです。なぜなら、あのボヨーンとした打鍵感が指に残るから。許せません。
そこで、リビングに設置しても息子から「武器みたい」といわれず、筆者が使っても不快に感じないレベルのキーボードを探した結果、みつけたのがSyntech「Chronos 68 ロープロファイルメカニカルキーボード(以下「Syntech G68LP」)」です。
実勢価格18,800円のコーギー柄のキーボード?
ロープロファイルのメカニカル赤軸+アルミニウム製トッププレート

ほのぼのした印象ですが、本体は軽量ながら、かなりしっかりとしています。
「Syntech G68LP」には、コーギー柄だけでも2種類。今回筆者が選択した柄はキーにオレンジや淡いイエローが多用されていますが、もう1種類は、さらにシンプルな白ベースです。そのほかに赤をキーカラーに使った猫柄、ピンクをメインにしたうさぎ柄も用意されています。
そして、これらがプリントされているキーキャップには指の脂が目立ちにくく、耐久性に優れる高級キーボードにも使われるPBT素材を採用。しかも、それぞれのファンシーな柄は熱昇華印刷(サブリメーション加工)とかなりこだわった仕様です。
おそらく多くの方にとって、気になるのが18,800円という実勢価格でしょう。ちょっとファンシーなキーボードとしてみるとかなり高価だと思います。ですが、筆者が「Syntech G68LP」を試してみたいと思ったのは、その見た目を裏切る本格仕様です。

マグネット式の脚でキーボードの角度を調整できるようになっています。
大きさ約310×110×32mm、重さ約435gのコンパクトな可愛いキーボードだと思うと、本質を見誤ります。キースイッチはロープロファイル(薄型)で、押し込む途中の引っ掛かりやクリック感がない、リニアタイプの赤軸メカニカルスイッチを採用。筆者のように長時間キーボードを叩き続ける職業的キーボーダーでも疲れを感じにくい、かなり本気の設計になっています。
また、軽量なため、さすがにボトムケースはプラスチックですが、トッププレートには堅牢なアルミニウム合金を採用。5,000万回のキーストロークに耐える耐久性を備えるキースイッチと相まって、安心して長期間使用できる組み合わせといえます。
さらにMacとWindowsの両OSに対応。2チャンネルのBluetoothと2.4GHzワイヤレス、USBによる有線接続に対応。無線接続では最大3台を登録して切り替えて使えます。ヘビーユーザーにも対応できる内容です。

Mac用のキーキャップが同梱されている点などは完全にガチです。
要は、我が家のリビング用のキーボードとして、設置しても息子に「また、パパが武器みたいなやつを……」といわれず、それでいて、その場で長文を入力しても筆者が不満を感じないという、ワガママな要求に高レベルで応えてくれるキーボードというわけです。
なお、気になる実勢価格の18,800円は決して安くありませんが、リビングに置ける見た目と、プロが本気で使える打鍵感の両方を求めるなら、筆者には納得できる価格でした。
リビングでのキーボード入力が◎
Google TVでの文字入力が飛躍的に快適に

我が家のリビングに配置されていたフルサイズキーボード。さすがに大きいのです。
我が家のリビングに、これまでもキーボードがなかったわけではありません。筆者が仕事用に使っていたテンキーまでしっかり装備されたフルサイズキーボード。だいたい45×15cmほどあり、重さも意図的に1kg近くしてある、かなり本格的なキーボードが設置されていました。
しかし、リビングでは主にGoogle TVへ接続し、検索や短いチャットなどに使うため、フルサイズのキーボードをTV下のラックから取り出すのが面倒なのです。そのため、操作が不便でもテレビのリモコンで文字入力を行うことが多くありました。キーボードの性能以前の問題です。
一方「Syntech G68LP」は約31×11cmと設置面積は半分、重さも約435gです。そのため、それまでTV下のラックに置いていたキーボードを、ソファの横へ移動できました。これによって使用頻度自体が大きく向上しました。

設置面積は約半分。デザインもリビングに馴染むので使用頻度が劇的にアップしました。
さらに2,000mAhの充電池を採用し、バックライト消灯時に最大60時間の連続使用が可能な「Syntech G68LP」。検索や短時間のチャット程度なら、一度フル充電しておけば、我が家の使用頻度では、充電を意識する必要をほとんど感じません。
なお、本格的な文字入力にどこまで対応できるかを検証するために、MacBook Airと接続して、実際にこの原稿を含む原稿を書いてみました。結果は、かなりよい感じです。好みの部分も多いのですが、筆者はノートパソコンのような薄型キーボードが好きなので、ロープロファイルはかなり好みです。
しかもトータルストローク3.0±0.5mm、初期荷重45±15gfという比較的浅く軽快な打鍵感は、長時間にわたって大量の文字を入力する筆者の使い方と非常に相性がよいのです。ずっと同じキーボードを使っていると飽きる筆者にとっては、仕事の際の気分転換用としてもローテーションの一角を担っています。
ファンシーな見た目に油断するが……
「Syntech G68LP」はプロが本気で叩いても不満のないキーボード

筆者のメインキーボードと並べたところ。息子が武器というのも納得です。
「Syntech G68LP」でGoogle TVの文字入力をしていると、その快適さから、このままリビングのテレビで仕事=原稿を書くこともできるのでは? と夢が広がります。実際のところ、筆者はGoogle TVでGoogle ドキュメントが使えないかと調べたのです。
ですが、この夢の計画に、筆者は何度も挫折しています。リビングのテレビに実際にパソコンをつなぎ、マウスも、キーボードも用意して、原稿をいつでも書けるようにと準備をしたことがあるのです。

多様な接続方式で、最大3台のデバイスを切り替えて使えるのも便利です。
結局はリビングのテーブルの上にノートパソコンを開く方がはるかに現実的です。モニターと人間との適度な距離、マウスやキーボードの操作姿勢といったすべてをそろえるのが非常に困難なのです。
そのため「Syntech G68LP」をリビングではGoogle TVでの簡単な文字入力用として常用。さらに時折MacBook Airに接続して、そのキータッチを楽しみながら、原稿を書くのにも使っています。

その見た目に油断しますが、打鍵感は当然のように本格キーボードなのです。
ファンシーな見た目のため、リビングに置きっぱなしにしても、息子から「武器みたい!」とはいわれません。そして、プロである筆者がメインのキーボードとして本気で叩いても、不満を感じることはありません。「Syntech G68LP」は、優秀なキーボードだといえます。
筆者がキーボードを叩きはじめた35年前にはリビングで違和感なく使えることなんて、キーボードに求められる機能ではありませんでした。しかし、令和の6歳は、筆者の仕事道具をリビングに持ち込むと「なんか変!」と指摘するわけです。
古いタイプのパソコンユーザーである筆者には「ちょっとファンシー過ぎない?」と感じられる「Syntech G68LP」ですが、令和のデジタルネイティブたちには、普段の生活に違和感のないデジタルガジェットなのかもしれません。
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