DCモーター採用で省エネ&静音の扇風機がねらい目
夏を前に、今年も扇風機の新製品が出そろってきた。
以下では、選び方のポイントを解説しよう。
まず、今、人気が高いのが、省エネ性の高いDC(直流)モーター搭載機だ。
従来からのAC(交流)モーターに比べて高価なものの、コンパクトでデザイン性を追求しやすく、超微風から強風まで、細かい風量調整が可能なのも、支持される要因だ。
また、熱中症対策もあり、温度センサー機能を上位モデルに搭載する例が増えている。
温度に合わせて自動的に風量を調整するのが主流だが、温度・湿度を検知して光と音で知らせる機種もある。
送風だけなので、熱中症対策としては十分ではないが、暑い夏を快適に過ごすうえで役立つ機能であることは間違いない。
日立
HEF-DC6000
実売価格例:2万9780円
さらに、一定のリズムでバタバタと吹く風が苦手という人向けに、各社が、より自然な風を実現するための工夫を凝らしている。
従来は、羽根の枚数が3枚から5枚程度だったが、最近では7枚や9枚と増えており、途切れのない「面の風」に近い風を送れるようになってきた。
また、風に強弱をつけて、より自然な風に感じられる東芝の「ランダム風」やパナソニックの「DC 1/fゆらぎ」などにも注目したい。
東芝
F-DLW75
実売価格例:2万5420円
そして、首振り機能にも違いがある。
ほとんどのモデルは左右首振りのみに対応しているが、パナソニックは左右だけでなく上下首振りにも対応。
上下左右を組み合わせた立体首振りもできるので、部屋全体に満遍なく風を行きわたらせたいという人に向いている。
パナソニック
F-CR339
実売価格例:3万6440円
そのほか、「イオン」機能も注目だ。
シャープは「プラズマクラスター」、パナソニックは「ナノイー」と、エアコンなどにも搭載しているイオン発生機能を備えており、脱臭効果が期待できる。
部屋干し衣類の生乾きを抑える効果もあるので、部屋干し派は要チェックだ。
シャープ
PJ-H3DG
実売価格例:2万9160円
解説/安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)
※価格は記事制作時のものです。