手のひらには約1万7千本の末梢神経が走っています。この神経は脊髄を通じて脳、目、耳や鼻、肩、背骨、消化器、呼吸器など体の各器官とつながっています。手の「反射区」は末梢神経を通じ体の各部と対応し、もむことによりツボのような働きをします。【解説】足利仁(手のひらデトックス協会代表理事)
解説者のプロフィール
足利仁(あしかが・めぐみ)
手のひらデトックス協会代表理事。手のひらの反射区を押して体質改善を行う「手のひら押し」のメソッドを確立。大手企業や商業施設で行う手のひらを押すセミナーが評判で、これまで6000人以上の手を診断してきた。著作に『手のひら健康法』(カクワークス社)。
女性が笑顔を取り戻した
「血圧が下がって薬が不要になった」「脳梗塞で倒れたが、その日のうちに退院できた」
私が手をもむ健康法をするようになって以来、皆様がびっくりされるような体の好転を、多く目の当たりにしてきました。
長年の不眠で睡眠薬が手放せなかった人が、手をもんだら、その日から薬なしでぐっすり眠れるようになったり、「肩が痛くて腕が上がらない」という人が、手をもむとすぐにバンザイできるようになったりします。
血圧が高い人が手をもむと、その場で20〜30mmHg下がり、正常値になることも多いです。
「笑うとほおの皮膚が切れるから怖くて笑えない」と言っていたアトピー性皮膚炎の女性が、きれいで健康な肌になって笑顔を取り戻したこともあります。
長年、薬で抑えるしかなかった慢性的な頭痛が、あっという間に消えたこともあります。
すべて、手をもむだけで得られた効果です。
私たちが、何をするにも使っている手。多くの人は、手を道具として使っているだけで、体をよくするために活用してはいないでしょう。
しかし、「手は、あなたのお医者さん」と言えるほど、全身の不調を取り、病気を改善する力があるのです。
それを実現するのが、体の各器官とつながる手のゾーン「反射区」です(各反射区は下項参照)。
手の反射区は体の各部とつながっている
手のひらには、約1万7千本の末梢神経が走っています。
この神経は、脊髄(背骨の中にある中枢神経)を通じて、脳、目、耳や鼻、肩、背骨、消化器、呼吸器など、体の各器官とつながっています。
手の反射区は、この末梢神経を通じ、体の各部と対応しているので、もむことによりツボのような働きをします。
手には、両手で80以上の反射区があります。そして、対応する器官に不調があると、サインが現れます。
手の色はピンクが正常で、白っぽいのは血流不足による機能低下、赤っぽいのはオーバーヒートぎみであることを示します。
異常にシワがよっていたり、カサカサしていたり、こりがあったり、力なくへこんでいたりしたら、そこに対応する器官が疲れている証拠です。
ですから、手を見ると、その人の内臓、ひざ、腰など、どこが弱っているかすぐにわかります。
私が手を見るだけで、「目の使いすぎで肩がこっていますね」と言うと、「なぜわかるのですか」と驚かれますが、手の見方を知れば、このような見立ては誰でもできます。
たとえば、右手の人さし指の先が白っぽいのは、左目が血流不足で疲れていることを示しています。また、親指のつけ根のふっくらしたところが力なくへこんでいるときは、十二指腸が疲れている証拠です。
そして、弱った体の部位に対応する手の反射区をもめば、冒頭で例を挙げたように、症状や病気を速やかに改善できるのです。
《日本人の手に多い体の不調サイン》
■平で丸みがない
大脳や間脳などの反射区。健康な人は、まるみがあるが、疲れると平になる
■白い
背骨の反射区。血流が悪いと白くなり、腰痛になりやすい
■凹凸が少なくのっぺり
腎臓や小腸などの反射区。ここが疲れていると、のっぺりとした手になり、倦怠感などが現れる
こうした手のサインは、まだ自覚症状が出ていない段階から、弱っているところや、これから病気を起こしそうな反射区にも現れます。ですから、手のもみ方を覚えておけば、自分の体の弱点までわかり、本格的な病気予防もできます。
「体質や体調は目に見えない」といわれますが、実は手に現れ、手をもむことで、それを改善できるのです。
手のケガが内臓に影響を与えることもある!
《左手の反射区一覧》
(1)大脳(右)
(2)目(右)
(3)耳・鼻(右)
(4)頸椎
(5)甲状腺
(6)副甲状腺
(7)間脳
(8)肺(左)
(9)心臓
(10)脾臓
(11)胃
(12)膵臓
(13)十二指腸
(14)背骨(上部)
(15)背骨(中部)
(16)背骨(下部)
(17)副腎(左)
(18)腎臓(左)
(19)輸尿管(左)
(20)膀胱
㉑小腸
㉒肩(左)
㉓ひじ(左)
㉔ひざ(左)
㉕リンパ節(全身)
㉖股関節(内側/左)
㉗子宮(女性)、前立腺(男性)
㉘横行結腸
㉙下行結腸
㉚S字結腸
㉛直腸
㉜肛門
《右手の反射区一覧》
(1)大脳(左)
(2)目(左)
(3)耳・鼻(左)
(4)頸椎
(5)甲状腺
(6)副甲状腺
(7)間脳
(8)肺(右)
(11)胃
(12)膵臓
(13)十二指腸
(14)背骨(上部)
(15)背骨(中部)
(16)背骨(下部)
(17)副腎(右)
(18)腎臓(右)
(19)輸尿管(右)
(20)膀胱
㉑小腸
㉒肩(右)
㉓ひじ(右)
㉔ひざ(右)
㉕リンパ節(全身)
㉖股関節(内側/右)
㉗子宮(女性)、前立腺(男性)
㉘横行結腸
㉝肝臓
㉞胆のう
㉟上行結腸
㊱回盲弁
手の反射区の重要性は、手にケガやささくれなどができると、それに対応する体の部分が不調になることからもわかります。
たとえば、中指の先にささくれができると、目が疲れやすいなどの影響があるのです。その意味でも、手のケガには注意する必要があります。
手の反射区は、ツボと同じような働きをするゾーンだといいましたが、ツボのようにピンポイントではないので、外すということがありません。初めての人でも手軽にもんで効果を得ることができます。
ひざに水がたまっているとか、首のリンパが腫れているなど、直接、患部に触れたくないときにも、手をもむことは便利です。患部に触れずに、ひざや首に対応する反射区をもんで改善を図れるからです。
手は、「7秒押しもみして離す」のがポイントです。
末端である手には老廃物がたまりやすく、その老廃物は、主にリンパ液に乗って流されます。手をもむとき、グーッと圧をかけていったんリンパの流れをせき止めてから、パッと離すと、老廃物が流れやすくなります。
圧をかける時間として、もっとも効果的なのが7秒なのです。7秒押して離すだけですから、本当にかんたんです。ぜひ、取り入れてみてください。
基本の手のもみ方
手をもむ方法は4種類。下の症状別のもみ方は、ここで紹介する4つの方法を用いることで、誰でも力を込めずに、効果的にもめます。
《ポイント》
●基本は両手
●片手にしか反射区(前項参照)がない場合は左右どちらかをもむ
●各反射区を押して、ビリビリするところや痛いところを1ヵ所につき7秒間押しもむ
●1日に1~3回程度、時間があるときに行う
【親指の先プッシュ】
親指の先で、反射区をもむ方法。
【親指の腹プッシュ】
親指の腹を使って、垂直にグーッと押し込む。範囲の広い反射区を押しもむのに適している。
【OKペンチ】
人さし指と親指で「OK」の形を作り、指の先端の反射区を挟んで押す。指の腹ではなく、側面で挟みこんで反射区を押しもむのがコツ。
【人さし指押しつけ】
人さし指を曲げて第2関節をとがらせ、その先に反射区を押しつける。
症状別:手のもみ方
糖尿病
【POINT】
まず、血液中の糖分量を整えるホルモンを分泌する「膵臓」の反射区をもみます。また、糖尿病になると老廃物がたまりやすいので、その排泄を促すために「腎臓」、さらに、中医学的に食べ物の消化や吸収を調整している「脾臓」の反射区をもみましょう。
▶ 膵臓の反射区
■反射区の見つけ方
親指のつけ根の筋肉がプクッとふくらんでもっとも高くなっているところのすぐ上
■もみ方
反射区に親指を立てるように置き、手のひらに向けて垂直に7秒間押しもむ。
▶ 脾臓の反射区
■反射区の見つけ方
左手の薬指と小指の股から親指の幅1本分下
■もみ方
反射区に親指の先を置き、手のひらに向けて垂直にグーッと7秒間押しもむ。
▶ 腎臓の反射区
■反射区の見つけ方
手のひらの中指のつけ根から親指の幅2本分下
■もみ方
反射区に親指の腹を置き、手のひらに向けて垂直にグーッと7秒間押しもむ。
高血圧
【POINT】
高血圧を招く体内の過剰な塩分を排泄するため、老廃物の排泄を司る「腎臓」と、腎臓に指令を出す「間脳」の反射区をもみます。緊張も血圧を上げる大きな要因です。そこで、リラックス状態を促す副交感神経が多く分布する「腰椎(背骨下部)」の反射区ももみましょう。
▶ 間脳の反射区
■反射区の見つけ方
親指の腹の真ん中。指紋の中央
■もみ方
反射区を人さし指の第2関節に当て、グーッと7秒間、強く押しつけてもむ。
▶ 腰椎(背骨下部)の反射区
■反射区の見つけ方
親指と手のひらの境目のシワから親指2本分下のボコッとした骨の内側
■もみ方
ボコッとした骨の内側のきわに親指の先を入れ込むようにして、グーッと7秒間押しもむ。
▶ 腎臓の反射区
■反射区の見つけ方
手のひらの中指のつけ根から親指の幅2本分下
■もみ方
反射区に親指の腹を置き、手のひらに向けて垂直にグーッと7秒間押しもむ。
老眼・視力回復・飛蚊症
【POINT】
目のトラブルにはまず、「目」の反射区をもみます。飛蚊症や老眼、視力の低下は、首のリンパに老廃物がたまることからも起こりますし、首のズレと疲労も目の健康状態に影響します。そこで、「頸椎」「首のリンパ」の反射区も併せてもみましょう。
▶ 目の反射区
■反射区の見つけ方
人さし指と中指の爪の両側。左手は右目、右手は左目に対応
■もみ方
中指の反射区を反対の手の親指と人さし指でグーッと7秒間、挟み込むようにして押しもむ。人さし指でも同様に行う。
▶ 頸椎の反射区
■反射区の見つけ方
親指の爪のつけ根の外側のところ
■もみ方
親指の反射区を反対の手の親指と人さし指でグーッと7秒間、挟み込むようにして押しもむ。
▶ 首のリンパの反射区
■反射区の見つけ方
手の甲側で、人さし指〜小指の4本の骨の間。3ヵ所ある
■もみ方
手のひらを下にして、軽く指を開く。3ヵ所それぞれの反射区に、人さし指・中指・薬指の先を当てて押し込み、そのまま前後に動かして7秒押しもみする。
頻尿
【POINT】
「膀胱」と、その働きをコントロールする副交感神経の司令塔である「間脳」の反射区をもみます。腹部の臓器を支える骨盤底筋という筋肉が弱るのも頻尿の原因です。骨盤底筋は性ホルモンで強化されるので、それを分泌する「卵巣・精巣」の反射区ももみましょう。
▶ 間脳の反射区
■反射区の見つけ方
親指の腹の真ん中。指紋の中央
■もみ方
反射区を人さし指の第2関節に当て、グーッと7秒間、強く押しつけてもむ。
▶ 膀胱の反射区
■反射区の見つけ方
人さし指の下の延長線上にある。手首と手のひらの境界線のシワから親指の幅1本分上
■もみ方
反射区に親指の腹を置き、手のひらに向けて垂直に7秒間押しもむ。
▶ 卵巣・精巣の反射区
■反射区の見つけ方
手の甲側にある出っぱった関節から親指の幅1本分ひじ寄りのところ
■もみ方
反射区に親指の腹を置き、垂直に7秒間押しもむ。
腰痛
【POINT】
腰痛の起こりやすい「腰椎(背骨下部)」の反射区をもみます。腰痛を訴える人の半数近くは腎臓の疲れからきていることが多く、腎臓と膀胱をつなぐ輸尿管が硬くなることから起こる腰痛も少なくありません。そこで、「腎臓」「輸尿管」の反射区ももみましょう。
▶ 腰椎(背骨下部)の反射区
■反射区の見つけ方
親指と手のひらの境目のシワから親指2本分下のボコッとした骨の内側
■もみ方
ボコッとした骨の内側のきわに親指の先を入れ込むようにして、グーッと7秒間押しもむ。
▶ 腎臓の反射区
■反射区の見つけ方
手のひらの中指のつけ根から親指の幅2本分下
■もみ方
反射区に親指の腹を置き、手のひらに向けて垂直にグーッと7秒間押しもむ。
▶ 輸尿管の反射区
■反射区の見つけ方
手のひらの人さし指の延長線上で、親指のつけ根内側にあるくぼみ
■もみ方
反射区に親指の先を当て、グーッと7秒力を加えて押しもむ。
ひざ痛
【POINT】
ひざ自体の痛みや炎症を抑えるために「ひざ」の反射区をもみます。ひざ痛は、股関節のズレやゆがみ、あるいは頸椎のゆがみから起こることも多いので、「股関節(内側)」と「頸椎」の反射区ももみましょう。すると、上下から背骨のバランスが整い、ひざ痛に効果的です。
▶ 頸椎の反射区
■反射区の見つけ方
親指の爪のつけ根の外側のところ
■もみ方
親指の反射区を反対の手の親指と人さし指でグーッと7秒間、挟み込むようにして押しもむ。
▶ 股関節内側の反射区
■反射区の見つけ方
手首の手のひら側にある出っぱった関節の真下にあるくぼみ
■もみ方
親指の先を当て、関節の中に入れ込むようにグーッと7秒押しもむ。
▶ ひざの反射区
■反射区の見つけ方
手のひらの側面にある、小指と手のひらの境目のシワから親指2本分下にあるコリコリした骨の出っ張り(手首のシワの上)の真上
■もみ方
親指の先を、手の甲側にある骨のきわに入れ込むようにして、グーッと7秒押しもむ。
耳鳴り
【POINT】
耳鳴りの基本的な原因がある「耳・鼻」の反射区をもみます。東洋医学では「腎臓」の疲れからくる水毒(不要な水分の貯留)が耳鳴りの原因と考えるので、その反射区も効果的。神経質になると耳鳴りが悪化しやすいので、緊張を取る「大脳」の反射区も役立ちます。
▶ 腎臓の反射区
■反射区の見つけ方
手のひらの中指のつけ根から親指の幅2本分下
■もみ方
反射区に親指の腹を置き、手のひらに向けて垂直にグーッと7秒間押しもむ。
▶ 大脳の反射区
■反射区の見つけ方
親指の先端。左手は右脳、右手は左脳に対応する
■もみ方
反射区を人さし指の第2関節に当て、グーッと7秒間、強く押しつけながらもむ。
▶ 耳・鼻の反射区
■反射区の見つけ方
薬指と小指の爪のつけ根のすぐ横。左右にある
■もみ方
薬指の反射区を親指と人さし指でグーッと7秒間、挟み込むようにして押しもむ。小指でも同様に行う。
めまい
【POINT】
めまいは耳鳴りと同じく「耳鼻」に原因があるのでその反射区をもみます。めまいを起こす人の大半は首が緊張してリンパの流れが悪いので、「首のリンパ」の反射区も効果的。めまいは心の疲れからも起こります。それに対して効果的なのが「回盲弁」の反射区です。
▶ 耳・鼻の反射区
■反射区の見つけ方
薬指と小指の爪のつけ根のすぐ横。左右にある
■もみ方
薬指の反射区を親指と人さし指でグーッと7秒間、挟み込むようにして押しもむ。小指でも同様に行う。
▶ 首のリンパの反射区
■反射区の見つけ方
手の甲側で、人さし指〜小指の4本の骨の間。3ヵ所ある
■もみ方
手のひらを下にして、軽く指を開く。3ヵ所それぞれの反射区に、人さし指・中指・薬指の先を当てて押し込み、そのまま前後に動かして7秒押しもむ。
▶ 回盲弁の反射区
■反射区の見つけ方
右手の薬指下の延長線上にある。手首と手のひらの境界線のシワから親指の幅1本分上
■もみ方
反射区に親指の先を置き、手のひらに向けて垂直に力を入れ、7秒間押しもむ。
回転性のめまいが出なくなった
手をもむことで、多くの症状が改善します。「めまい・耳鳴り」の症例を中心に、実際に改善した例をご紹介します。
●めまいとともにリウマチの症状も消えた60代の女性
30代初めから、周囲がグルグル回って見える回転性のめまいが起こり始め、そのたびに吐き気に襲われていました。50歳過ぎから病院に通うようになりましたが、治療を受けても症状は変わらなかったそうです。
最初は、そのかたのお友達が手をもむ講習会にみえ、「こんなめまいは治りますか」と聞くので、もむ方法をお伝えしました(めまいのもみ方は前項参照)。すると、めまいが出なくなり、その後は直接、教室にみえるようになりました。
この女性は、リウマチもあり、指が反るように変形していました。そこで、それに対する方法もお教えしました(首のリンパ、耳・鼻、目の反射区)。
すると、最初は動かなかった小指が施術中にピクピク動き始め、やがて指のこわばりが取れてきました。熱心に続けたところ、1ヵ月後には指のわん曲が少なくなりました。その半年後には、すっかり動かせるようになって喜んでおられます。
●めまいが解消し、高かった血圧まで下がった70代の男性
歩行中にめまいが起こり、怖くてしゃがみこむということを何度もくり返していた男性です。間脳の反射区を中心にもむ方法を伝えたところ、まず、高かった血圧が下がりました。
降圧剤を飲んでも、最大血圧が高いときは180mmHg、低いときで160mmHg程度あったのが、手のひらもみを始めると、すぐに150mmHgを切ったそうです(正常値は最大血圧140mmHg未満、最小血圧90mmHg未満)。その後、130〜150mmHgで安定したとのことです(高血圧のもみ方は前項参照)。
血圧に気を取られていたようですが、2週間後に肝心のめまいのことを尋ねると「あっ、そういえば起きていません」と嬉しそうにお返事なさいました。
●病院で治らなかった高音の耳鳴りが消えた50代の男性
「病院へ行ってもダメでした。この耳鳴り、どうにかなりませんか」と言って教室にみえた男性です。キーン、あるいはピーと聞こえる高音の耳鳴りに悩まされているとのことでした。
最初に教室で手をもむと、耳・鼻の反射区をもんでいる間だけ、耳鳴りが消えるという現象が起こりました。その後、手をもみ続けてもらったところ、3日目から音が小さくなり、1週間後には聞こえる時間が短くなったそうです。1ヵ月後には、耳鳴りが聞こえなくなったとのことでした(耳鳴りのもみ方は前項参照)。
●脈打つような低音の耳鳴りが3日で消えた50代の女性
この女性は、「ジー」あるいは「ウワン、ウワン」と脈打つような低音の耳鳴りが聞こえると訴えていました。しかし、手をもみ始めると、耳鳴りは3日間でよくなったそうです。
ほかに、睡眠薬を10年以上飲み続けていた不眠症の人が、手をもみ始めたその日には、薬なしで眠れるようになったこともあります。また、長年続く原因不明の微熱が、手をもむとスッと下がった例などもあります。