濃くなりたい部分は薄くなり、薄くていい部分が濃くなるのが大人のムダ毛。清潔感をキープするためには、何らかの処理をするしかありません。しかし痛かったり、時間がかかるのもイヤだし……。今回は、そうした人のために生まれた、男性化粧品「ギャツビー」などで知られる創立50年の老舗メーカー・マンダムから登場した、ハイスピードケアが可能な光美容器『イウム スピードショット』を試してみました。
光美容器はどうやってムダ毛にアプローチするの?
現在、家庭用光美容器の主流は IPL(Intense Pulsed Light) 方式で、メラニン色素に反応する複数波長の光を照射し、熱エネルギーで毛根周辺の細胞をダメージさせることで、発毛を抑制していく仕組みです。そのため一発でつるすべになるわけではなく、使い続ける必要があります。

剃毛後、『イウム スピードショット』を使用した20~30 代男性(公式サイトより)
医療レーザーとの大きな違いは出力と波長の集中度で、IPLは広帯域・低出力ゆえに肌負担が小さいのが特徴。サロンに行かなくても気軽に使用できるのが一番のメリットです。
マンダム『イウム スピードショット』とは?
シンプルでスクエアなデザインがかっこいい、男性用化粧品の老舗・マンダムの美容ギア(美容家電)ブランド「ium(イウム)」の光美容器(IPL方式)『イウム スピードショット(ium SPEED SHOT)』(IUM-SS-K・最大出力18J・約105×46×173mm/約532g・希望小売価格 税込39,600円・2025年5月16日発売)。
その最大の特徴は、男性の濃い毛にも対応する最大18Jは家庭用としてハイエンドクラスだということと、最速0.5秒のハイスピード連続照射(レベル1/FACEモード時)が可能なこと。時間がかかる照射が、プロカメラマンの連射ストロボのように連続で行えて、時短になります。
もう一つの特徴は、熱を与えるときの痛みを抑える瞬間冷却が可能なハイパワーな「サファイアクリスタル冷却」。熱いと冷たいを組み合わせることで、使用時の痛みを軽減しています。使用時も冷却ジェル不要なのが手軽です。
カバー範囲はヒゲ・ボディ・VIOまで。今回は実際に使用して、その使い心地をレポートします。

マンダムが50年以上にわたりメンズ化粧品で培ったノウハウを活かし、「男性が手に取りたくなるギア感」のデザインとサロン級性能を融合した男性特化美容家電ブランド「ium」

付属品は顔周り使用時のためのサングラス、VIOアタッチメント、ACアダプタ
光美容器『イウム スピードショット』を試してみた!
手に持った感じは、ちょっとした武器アイテム。ガジェット・ギア好き男子なら、後部ディスプレイに情報が集約されているのも、ターミネーター感があって良い雰囲気だと感じるでしょう。ただ、工程は基本的に前日から始まります。
STEP1●剃毛
もしゃもしゃのムダ毛にいきなり使うわけではなく、前日にカミソリまやボディシェーバーなどで毛を短く処理しておく必要があります。基本的に剃ってから使うと覚えましょう。
STEP2●接続・電源ON

照射面は肌にビタづけします
バッテリー式ではありませんので、使用時はコンセントに接続します。充電したくなるフォルムですが、違います(筆者はつい充電ランプを探してしまいました)。
付属のACアダプタをコンセントにつないでから、電源ボタンを長押しして起動します。触ると冷却板が瞬時に冷えているのがわかります。
STEP3●モード/6段階のレベル選択
照射メニューで部位を選んだら、最初はレベル1からスタートします。これだと本当に、軽くしっぺされたような感じで痛くありません。だんだん強くして最強レベル6まで出力を上げても、腕にデコピンされたような程度の痛み。叩かれている、が一番近い感覚かも。
その痛みが少ない理由は「サファイアクリスタル ハイパワー冷却」だから。照射面に人工サファイアを備えており、肌に垂直に当てると同時に「冷たッ」となります。照射ボタンを押すと「熱ッ」となるのですが、またすぐ一気にサファイアが20度差の温度に冷やすので、感覚が攪乱されて痛みを感じにくいのです。良い作戦ですね。望みの場所を次々バシバシしていっても、筆者は平気でした。
STEP4●AUTO連射にチャレンジ
腕上をゆっくり滑らすように「AUTO連射」(照射ボタン長押し)。さすがに痛いんじゃないだろうかとひるみましたが、最速0.5秒を実現するレベル1(FACEモード)は、ピカピカと激しい攻撃な割りには痛くありません。これはかなり時短処理が可能です。
面白くなってきて脚にも照射。腕、脚、ヒゲくらいなら、馴れればものの10分もかからずにクリアできます。1回ではそれほど変化を感じませんが、人毛の燃えるニオイはけっこうしていたので、毛根ダメージはきちんと与えられたと思います。
照射の目安は週1回が基本ですが、ヒゲのように濃い毛は3日に1度くらい使用するのが基本です。筆者は2週間で3回使用しましたが、3回目の翌日あたりは確かに毛が減った印象がありました。
『イウム スピードショット』使用上の注意点
使用は保湿して皮膚をクールダウンが鉄則
使用後は必ず、化粧水やボディローションで鎮静・保湿を徹底する必要があります。ムダ毛が無くなっても肌が荒れては元も子もないですし。
VIOアタッチメントをつけると冷却効果がなくなる!
また、付属の「VIOアタッチメント」を装着すると、衛生的には良いのですが、「サファイアクリスタル ハイパワー冷却」の恩恵を受けられなくなり、痛みを感じやすくなるのに注意が必要です。
顔にはサングラス!
ヒゲなどの顔に使う場合は、付属のキャッツアイ型(ロックンローラー・スタイル)のサングラスをつけます。直接光を目で見てしまわないためです。
使用可能部位
『イウム スピードショット』の口コミ
調べてみると、「痛みが少ない」「ヒゲが伸びにくくなった」という好意的な評価が多数。「黒ボディが男心をくすぐる」などのデザイン面や、「脚片側5分で終わった」というスピード感への言及も少なくありません。また集合住宅でも使用できる静音性に魅力を感じる人も。
なかには「ACアダプタが大きくて挿し口を選ぶ」というネガティブな意見や、肌が敏感な人の使用後の赤みなども報告されています。
意外と40〜50代の男性ユーザーも多く、冷却機能による痛みの軽減が”続けやすさ”に貢献していると指摘するユーザーが目立つ結果でした。
まとめ:光美容器を習慣にすれば、ムダ毛はだんだん薄くなっていく
光美容器は、1回行えばムダ毛が全部消えるというものではありません。来週にはつるすべになりたいという人には不向きです。日常の習慣に取り入れて、1~2ヶ月くらいのスパンで「薄くなったかも」と実感するためのものです。
『イウム スピードショット』は美容ギアとしては高額ですが、一度購入すれば長寿命(照射回数:約30万回)。独自の冷却効果で痛みも軽減しているので、続けやすいと感じました。
製品サンプル提供●マンダム

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