長かった梅雨がようやく明けたと思ったら、いきなり全国各地で猛暑日続出の夏本番に突入!あまりの暑さにうんざりしている人も多いだろうが、どうせ避けられぬ夏ならば、もっと前向きに捉えたほうがいい。もちろん、海や山など、定番の夏レジャーを楽しんでもいいが、具体的なプランがなにもないというなら、まずは今回紹介する5本のスマホアプリを試してほしい。暑さでうんざりした気分をリフレッシュするのにきっと役立つはずだ。
「夏の涼」を感じさせるエンタメアプリで暑さを乗り切ろう!
容赦なく照り付ける真夏の太陽、そして寝苦しい熱帯夜。
日々続く猛暑に体力、精神ともに疲労困憊しているという人はきっと多いだろうが、そんなときはゲームや音楽など、エンタメ系のスマホアプリで気分をリフレッシュしてみてはどうだろうか。
もちろん、ありきたりなエンタメ系アプリを利用するだけではつまらない。
そこで今回は、「夏の涼」を満喫させてくれそうな逸品アプリだけを厳選して集めてみた。
例えば、暑さをクールダウンしてくれるライブ壁紙や環境音を始め、夏祭りや怪談をテーマにしたゲームなど、いずれも爽やかな夏気分を味わうのにうってつけなアプリばかり。
しかも、紹介アプリはいずれも無料(2019年7月現在)で利用できるので、気軽に試してほしい。
(1)スワイプするたびに移り変わる草原をテーマにした癒やしのライブ壁紙
ASUS DayScene – Live wallpaper
・Android版はこちら
ユーザーにとって「ホーム画面」といえば、あらゆる操作の基準をなすスマホの玄関的な存在。
いつも目にする画面が味気ない内容だと、ただでさえ暑さで参っている心がさらにすさんでしまいそうな気がするはずだ。
そんな乾いた心を癒やす一服の清涼剤になりそうなのが、パソコンやスマホのデジタル家電メーカーとしておなじみ、台湾エイスース社がプロデュースした「ASUS DayScene – Live wallpaper」。
1本の巨木が立つ美しい草原をモチーフにしたライブ壁紙で、ホーム画面をスワイプするたびに朝焼けや夕暮れなどの異なる時間帯の風景に変更してくれる。
スマホの画面を開くたびに移り変わる自然豊かな風景を目にすれば、うだるような暑さも少しだけ涼しく感じられるようになるはずだ。
(2)寝苦しい熱帯夜に聴きたい心地よい水の音と音楽のハーモニー
水の音 ~快適な睡眠のために~
寝苦しい熱帯夜に効果がありそうなのが、オリジナルの環境音を作成できるサウンドアプリの「水の音 ~快適な睡眠のために~」。
夕暮れの海岸や滝、雨傘、フェリーの甲板など、バラエティーに富んだ16種類の水の音に加え、32曲のヒーリングミュージックを収録しており、これらの環境音と音楽を組み合わせて自分好みの環境音を作成できる。
さらに、音楽と環境音はそれぞれ別々にボリューム調整が可能となっているので、気分によって音楽メイン、もしくは環境音メインのサウンド内容に設定することも可能だ。
スリープタイマー機能もしっかり備えており、指定した時間が経過すると自動的にアプリを終了させてくれる。
なかなか寝つかれない夜も幻想的な調べが、心地よい眠りへといざなってくれるはずだ。
(3)日本人の原風景「夏祭り」を追体験できる放置ゲーム
昭和夏祭り物語 ~あの日見た花火を忘れない~
日本の夏の原風景といえば、やはり屋台や盆踊りなどで賑わう「お祭り」は外せない。
夏祭りは、盆過ぎのまだまだうだるような暑さの中で行われることが多いのに、どこか涼しげにさえ感じてしまうのだから不思議なものだ。
しかし、そんな懐かしい夏祭りも日本の風景から徐々に失われつつあり、場所によっては参加するのがなかなか難しくなってきている。
最後に祭りに行ったのはいつのことか、思い出せないという人もきっと少なくないはずだ。
それなら、せめて気分だけでも「夏祭り」をおもいきり満喫してもらいたいということで、オススメしたいのが放置ゲーム「昭和夏祭り物語 ~あの日見た花火を忘れない~」だ。
ゲームの舞台となるのは、ノスタルジックな雰囲気に包まれた昭和の夏祭り会場。
プレイヤーは夏祭りのスタッフとして、お祭りを盛り上げていき、会場にたくさんのお客を集めていくことになる。
本作は、アクションやロールプレイングなどのように頻繁な操作を必要としない「放置ゲーム」だけあって、ゲームの進め方はとってもかんたん。
基本的には「客寄せ」で集まってきたお客をタップして「思い出」を回収。さらに、集めた思い出を使って、新しい夜店を開店させたり、のど自慢大会や福引大会などのイベントをイベントを開催したりもできる。
ストレスのない、ゆったりとしたゲーム展開に加え、ゆるいタッチのキャラクターや、祭囃子を彷彿とさせるリズミカルな音楽に包まれているうちに、懐かしい「夏祭り」の世界にじっくりと浸れることうけあい。
理想のお祭り体験が日々の猛暑で固くなった心を、軽やかに解き放ってくれるはずだ。
(4)純和風ホラー!捨てても戻ってくる恐怖の日本人形!
444回目のただいま
夏の涼を求める方法は、癒やしの音楽や風景など、なにも爽やかな手段ばかりではない。
例えば、ときには趣向を変えて、「怪談」系ゲームで背筋が凍る思いをしてみてはいかがだろうか。
この手のゲームは多種多様にあるが、インパクトのあるテーマとビジュアルでユーザーを惹き付けてやまないのが、放置ゲームの「444回目のただいま」。
「いくら捨てても戻ってくる日本人形」というホラー好きにはたまらない定番の怪談話をモチーフにしており、プレイヤーは日本人形を縛ったり、お札を貼ったりなど、なんとか日本人形を捨てようと、さまざまなお祓い手段を駆使していく。
ゲーム自体は、お祓いアイテムを使って日本人形の体力を削っていき、ゼロになったら捨てに行くというごくシンプルな内容のため、ビギナーでも迷わずプレイできる。
とはいえ、日本人形のしつこさは相当なもので、いくら捨てに行ってもすぐに家に戻って生きてしまう。
その模様はゲーム中の絵日記で綴られていくのだが、その緊迫した内容もゲームの見どころのひとつといえる。
寝苦しいからといって夜更けに独りプレイしていると、なんとなくどこからか見られている気がしてくるかも……?
(5)カラフルな魚でいっぱいな魅惑のアクアリウムをスマホで楽しむ!
Fish Farm 3
色とりどりの熱帯魚たちが縦横無尽に泳ぎ回る幻想的な「アクアリウム」を眺めていると、不思議と心が癒やされていくもの。いわんや、それが夏ならば、一服の清涼剤のような涼やかな気分をももたらしてくれる。
もっとも、本物のアクアリウムを趣味として始めるにはさまざまなハードルがあるが、この飼育シミュレーション「Fish Farm 3」なら、スマホひとつあればOK。
200種類以上の魚や多種多様な装飾品を使って、自分好みのアクアリウムを作成できる。
プレイヤーが利用できる水槽は、「淡水」と「海水」「クラゲ」「オーシャン」の4種類。
それぞれの水槽は飼育できる魚が異なっており、例えば、ゲーム開始時から所有している「淡水」では、おもに河川に生息する熱帯魚を飼育することが可能だ。
ゲームの基本的な流れは、まずプレイヤーはショップで購入した稚魚を餌やりをしながら成魚になるまで育成。成魚まで育った魚は売却することが可能で、こうして稼いだ資金を元により見栄えのするアクアリウムを作り上げていくことになる。
なお、ゲーム開始直後に購入できる稚魚は2種類ほどだが、レベルを上げていくことで入手できる魚や装飾などを増やしていくことが可能だ。
飼育パートのほかにも、魚の繁殖や、魚のキャッチゲームなど、多数のゲーム要素を用意しており、アクアリウムに興味のあるプレイヤーなら満足すること間違いなし。
スマホの中で綴られる魅惑の水中箱庭を眺めていれば、暑さで溜まりに溜まったストレスを優しく和らげてくれるはず。
まとめ
厳しい夏の暑さで溜まっていくストレスを放置していると、カラダのだるさや不眠など、フィジカルにも悪影響を及ぼしかねない。
そんなときは、今回取り上げたエンタメ系アプリで、せめていっときの涼だけでも味わってみてはどうだろうか。
暑さですだんだ気持ちをリセットして、リフレッシュした気分で仕事や家事、勉学などに打ち込めるようになるはずだ。
もちろん、ときにはスマホはちょっと休憩して、涼しい場所でゆっくり休養をとるなど、暑さで疲れ切った疲れたカラダをしっかりケアしてあげることもお忘れなく!
◆篠原義夫(フリーライター)
パソコン雑誌や家電情報誌の編集スタッフを経て、フリーライターとして独立。専門分野はパソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル家電が中心で、初心者にも分かりやすい記事をモットーに執筆活動を展開中。