ダイエットはきつい、つらい、続かないが当たり前と思っていました。それを乗り越えてこそやせられると信じていたのです。でも、焼きイモダイエットは違っていました。「楽しい」「無理がない」「一生続けられる」のが、本当にやせられるダイエットだったのです。【体験談】鈴木絢子(さつまいも親善協会会長・美容家)
プロフィール
鈴木絢子(すずき・あやこ)
1981年、静岡県生まれ。高校時代、さまざまなダイエットに挑戦、失敗した結果、ひょんなことから「朝さつまいもダイエット」に出合う。健康に8kgやせたことで、サツマイモがダイエットに最適な準完全食品であることを確信。以来22年間にわたってサツマイモを食べ続けている。自らのダイエットの経験から美容・健康分野に興味を持つようになり、サツマイモの普及に努めるとともに、2010年に美容コンサルティング会社を設立。化粧品やサプリメントのプロデュースにも携わる。
忙しい人でも続けられる「焼き芋ダイエット」
43kg、ウエスト58cmを22年間キープ!
私は今年38歳になりますが、身長156cmで体重43kg、ウエストは58cmです。運動は全くしませんが、22年間この体形をキープしています。
でも、それ以前の私は誰が見ても太め。自他共に認めるぽっちゃり体形でした。それがあるダイエットを始めてから8kgやせて、以来リバウンドもしていません。
そのダイエット法とは、「朝食に焼きイモを食べるだけ」という、焼きイモダイエットです。これだけできれいにやせて、リバウンドもなく、健康な体を維持できているのです。
「やせなくちゃいけないけど、ダイエットする時間がない」という人もいるでしょう。でも、焼きイモダイエットなら忙しい人でも続けられます。
なぜなら、焼きイモは作り置きができて、冷凍保存も可能だからです。
週末に1週間分の焼きイモを作り、常温で冷ましてジッパー式のポリ袋に小分けにして冷凍庫で保存しておきます。そうすれば、前の晩に翌朝食べる分を出しておくだけでいいのです。朝になれば、自然解凍されたおいしい焼きイモを食べることができます。
また、私が焼きイモを作るときは、3cm角くらいに切ってから焼きます。こうすると、指でつまんでパクッと食べられます。朝食抜きで出勤しても、チャック式ポリ袋のまま仕事場へ持っていけば、ササッと食べられます。
また、主婦は、家族と囲む食卓で自分だけダイエット食というわけにはなかなかいかないものです。でも、一口大の焼きイモなら、朝食を作りながらでもつまめます。
朝食を食べない人は、昼食にサツマイモを食べてもいいですし、小腹がすいたときの間食にしても構いません。朝食に焼きイモを食べた上で間食も焼きイモにすれば、ダイエット効果がよりアップします。
▼別記事:「冷やし焼きイモ」の作り方&ダイエット法はこちら▼
6kg、5kg、3kg、無理なくきれいにやせた
サツマイモには、美容と健康によいといわれる成分がぎっしり含まれています。バランスよく栄養を摂取できるのも、焼きイモダイエットのメリットです。
私の周囲にも、焼きイモダイエットを実行して、1ヵ月で3kg、3ヵ月で5kg、6ヵ月で6kgの減量に成功した人たちがいます。皆さん、無理なくらくにきれいになれたと喜んでいらっしゃいます。
ところで、私が焼きイモダイエットを始めたのは、母の持たせてくれたお弁当がきっかけでした。高校生の頃、ぽっちゃり体形がコンプレックスだった私は、さまざまなダイエットを試しては、失敗とリバウンドをくり返しました。
それでもこりずに「カロリーの低いものだけを食べればやせる」「炭水化物はデブのもと」と信じ込んでいました。
お弁当も千切りキャベツやリンゴを自分で詰めて、今思うと、まるでウサギのエサのようでした。育ち盛りの大切な時期なのに、栄養が偏ってしまい、肌荒れやひどい便秘にも悩まされていました。
ある日、学校でお弁当のふたを開けると、なんとそこにはサツマイモがドーン!と入っていたのです。母は家族の健康を大切にしている人でしたから、私の食生活がとても心配だったのでしょう。
いつもならお弁当を食べてもおなかがすいてつらかったのが、その日は腹持ちのいいサツマイモのおかげで、夕食までらくに過ごすことができました。さらにその翌日には、長いこと悩んでいた便秘が解消したのです。
焼き芋ダイエットの長所
1ヵ月でスカートのウエストがゆるゆるに
これがきっかけで、腹持ちのよいサツマイモを朝食として食べ、昼と夜は普通の食事をとるようにしました。すると、毎朝ちゃんとお通じがくるようになって、ニキビ肌もツルツルになったのです。
1ヵ月もすると、スカートのウエストがゆるゆるになりました。下腹のポッコリもいつの間にか消えて、むくみも解消したのです。そして、うれしいことに、6ヵ月で8kgも減量できました。以来、リバウンドなしで理想の体形をキープしています。
焼きイモダイエットの最大の長所は「我慢」をしなくていいことです。
ダイエットに失敗続きだった頃は、ダイエットはきつい、つらい、続かないが当たり前と思っていました。それを乗り越えてこそやせられると信じていたのです。
でも、焼きイモダイエットは違っていました。「楽しい」「無理がない」「一生続けられる」のが、本当にやせられるダイエットだったのです。
鈴木絢子先生が実感したサツマイモの効果!
「6ヵ月で8kgやせた!」1ヵ月でスカートがゆるゆるに。
「便秘が解消した!」たまっているものが出て、ポッコリおなかも解消!
「ニキビ、シミが消えた!」40歳近くでもファンデーションいらず!
「むくみが解消した!」ブーツがスルッと脱げるように。
「コレステロール値が下がった!」今は健康診断で悪いところはなし!
サツマイモダイエットで起こった変化
サツマイモには、炭水化物やたんぱく質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれています。
2分の1本(約150g)を食べると、1日に必要なこれらの栄養素を摂取できることから、サツマイモは「準完全食品」とも呼ばれています。ですから、サツマイモダイエットを続ければ続けるほど体調はどんどんよくなり、どんどんきれいになっていくのです。
前項では主に私のダイエットの成果についてお話ししましたが、それ以外にも、焼きイモダイエットで得られた効果はたくさんあります。
まずは、美肌です。
ファンデーションいらずの美肌になった
私は焼きイモダイエットを始める前はひどいニキビに悩んでいました。ニキビをつぶした跡もたくさんあって、ニキビ用の漢方薬などを試しても効果はほとんどありませんでした。
ところが、サツマイモを食べ始めてからニキビは自然となくなりました。ニキビ跡もきれいになり、いつの間にかツルツルの美肌になったのです。
後で分かったことですが、サツマイモにはビタミンB群やビタミンC、コラーゲンなど、美肌に効果のある成分がとてもたくさん含まれていたのです。
また、美白ビタミンとして有名なビタミンCですが、普通は加熱すると壊れてしまいます。ところが、イモ類に含まれているビタミンCはでんぷんに守られているので加熱しても壊れにくく、熱に強いのです。
ニキビだけでなく、まるで星座のように顔面いっぱいにあったシミもなくなりました。以前、美容機器による肌診断を受けたときにも、深刻なシミの問題はほとんど心配ないと言われました。私自身、サツマイモを食べていれば心配ないと思っています。
また、普段は、ファンデーションを使わず、リップやシャドウなどのポイントメークだけです。もちろん、以前は私もファンデーションを使っていました。
子どものころから色黒だったので、最初はオークル寄りのファンデーションを使っていました。ところが、サツマイモを食べて肌が白くなり、まずはナチュラル系にトーンアップ。そして今や、「ファンデいらず」まで到達したというわけです。
スッピンというと大概の人が「えーっ、その肌ツヤで⁉」「毛穴も見えない!」と驚いてくれます。
むくみが取れて小顔になった
さらに、サツマイモを食べるとむくみが取れるので、小顔にもなってきます。
私の場合も、朝起きると顔がパンパンにむくんでいましたが、サツマイモを食べるようになってからはそれが全くありません。
昔は翌朝のむくみが怖くて、夜にのどが渇いても水分を我慢していましたが、今はそんなつらいことをする必要もなくなりました。夕方の足のむくみもなくなり、脱ぐのが一苦労だったブーツもスルッと脱げます。
コレステロール値も正常値まで下がった
健康面でも、サツマイモのおかげでいいことずくめです。なかでも最大の変化は、コレステロール値が下がったことです。
実は高校1年の健康診断のときに、コレステロール値が高過ぎて、「このままでは動脈硬化で死ぬよ」と医師に宣告されたのです。それもサツマイモを食べるようになって正常範囲の数値に改善しました。
これは、ビタミンEや、皮に含まれるアントシアニンの効果だと思います。皮は食物繊維も豊富なので、サツマイモを食べるときは、ぜひ皮も一緒に食べるようにしてください。
今もサツマイモを毎日食べているので、健康診断で悪いところは一つもありません。体力もあり、連日15時間以上働いてもほとんど疲れを感じません。
健康で美しい体を維持するには、適切な栄養をとることが大切だと、サツマイモのおかげで知ることができました。サツマイモの素晴らしさを、皆さんもぜひ体感してください。