季節家電コーナーに一斉に並ぶ暖房器具。でも、多種多様な製品があり過ぎて、なかなか自分に合った器具を選べないお客様が目立ちます。そこで今回は、数ある暖房器具の特徴や違いを比較しながらご案内します。エアコン、ガスファンヒーター、石油ファンヒーター、石油ストーブ、セラミックファンヒーター、電気ストーブ。あなたの暖房器具選びの参考になればうれしいです。

暖房選びは、ここがポイント。

①器具の特性を知り、適材適所で計画的に配置する。 

暖房器具にはたくさんの種類がありますが、どれか1つだけで済ますのは現実的ではありません。
ワンルームで一人暮らしならともかく、戸建て住宅やファミリー向けマンションだと複数の暖房器具を組み合わせるのが現実的。そのために、家全体の暖房計画を考えましょう。

②もっとも大事なのは部屋の広さに合った器具を選ぶこと。 

エアコンには、必ず「何畳用」といった表示があります。
ファンヒーターも木造〇畳、コンクリート〇畳といった目安があります。これを守らないと、十分に温まらないだけでなく、余計な電気代がかかったり、器具の寿命を縮めることもあります。

③地域や建物によって最適な機種が違う。

北海道と九州では冷え方がまったく違います。
この記事は、関東や関西の住宅地を目安に書いています。寒冷地では、それぞれの地域にあった器具を使ってください。
また、新築マンションと築50年の木造アパート、ツーバイフォー住宅と古民家では、気密性や断熱性が大きく異なります。当然、必要とされる機能や能力が違ってきます。

④同じカテゴリーにランクの違う製品がある。 

それぞれの器具で代表的な製品を1台ずつ紹介していますが、上記のように最適な機種は人それぞれ。
「どうせ買うなら良いものを」という人には、便利機能が満載の上位モデルがありますし、「コスパ重視」という人にはシンプルでお求めやすい製品もあります。家電量販店で、じっくり比較してみてください。

エアコンのおすすめ 

今の住宅に最も合った暖房器具の主役

エアコンというと冷房機器というイメージがありますが、今は暖房器具としても主役です。
築20~30年以内の住宅なら、戸建てでもマンションでも十分な断熱性があるし、最初からエアコンを設置することを想定して設計されているはず。
まず、エアコンで部屋全体を暖めて、必要に応じて補助的な暖房器具を追加するといいでしょう。

画像1: 【暖房器具のおすすめ 2019-2020最新版】種類と特徴を徹底比較 あなたに合った選び方を紹介
ダイキン DAIKIN
うるさら7
S56WTRXP-W
うるおい加湿を備えた上位モデル、RXシリーズの18畳用。コスパ重視の人には、機能を抑えたSシリーズやCシリーズも人気。

ガスファンヒーターのおすすめ 

暖かさは十分、でも設置に制約あり。

内部でガスを燃やし、その熱をファン(扇風機状の装置)で温風として送り出します。
器具の中で火を燃やすので十分な暖かさがあります。ただし、ガス管をつなぐ必要があり、この設備がないと使えません。
また、換気も必要です。多くの機種が都市ガス用ですが、LPガス(プロパンガス)に対応した製品もあります。

画像2: 【暖房器具のおすすめ 2019-2020最新版】種類と特徴を徹底比較 あなたに合った選び方を紹介
リンナイ Rinnai 
ガスファンヒーター
RC-U5801E/13A
木造15畳、コンクリート造21畳まで対応する大容量タイプ。スタンダードな機種ながら必要十分な機能を備えている。小さな部屋には、RC-U2402Eもおすすめ。

石油ファンヒーターのおすすめ 

暖かさに満足、需要も人気も高い。

灯油を気化させて内部で燃やし、その熱をファン(扇風機状の装置)で温風として送り出します。
器具の中で火を燃やすので十分な暖かさがあります。ただし、給油が必要ですし、換気も必要です。臭いも気になりますが、今は消臭性能を高めた製品が増えています。ただ、賃貸住宅では使用できないことがあります。

画像3: 【暖房器具のおすすめ 2019-2020最新版】種類と特徴を徹底比較 あなたに合った選び方を紹介
ダイニチ DAINICHI 
石油ファンヒーター
FW-3719GR-W
着火が速く、消臭機能も搭載したハイグレードモデル。木造10畳、コンクリート13畳まで対応する。より大きな部屋には、FW-5719GRもおすすめ。

石油ストーブのおすすめ 

あいつぐ災害で人気が復活。

かつては暖房器具の主役だった石油ストーブですが、石油ファンヒーターに押されて需要が減っていました。しかし、ファンヒーターは電気が必要なので停電のときは使えません。
一方、石油ストーブは電池があれば着火して、電気がなくても使えます。なかには、手回しで着火できる機種もあります。ただ、給油と換気が必要で臭いがする、温まり方にムラがあるといった弱点があります。

画像4: 【暖房器具のおすすめ 2019-2020最新版】種類と特徴を徹底比較 あなたに合った選び方を紹介
コロナ 
石油ストーブ
SX-E3519WY-HD
木造9畳、コンクリート13畳まで対応。触媒燃焼においとり、ニオイカット消化、クリーン燃焼で気になる臭いを抑えている。

セラミックファンヒーターのおすすめ 

安全性と快適性のバランスがいい。

電気ファンヒーターと呼ばれることもあります。
器具の中にセラミックとアルミの発熱体があって、その熱をファン(扇風機状の装置)で温風として送り出します。
ガスや石油(灯油)のように火を燃やすわけではないので換気がいらないし、手軽に使うことができます。ただ、ガスや石油のファンヒーターのように広い部屋を暖めるのは難しく、使い方にもよりますが電気代がかかります。

画像5: 【暖房器具のおすすめ 2019-2020最新版】種類と特徴を徹底比較 あなたに合った選び方を紹介
パナソニック 
セラミックファンヒーター
DS-FKX1205-W
加湿機能や、空気の汚れを抑制するナノイーを搭載した多機能モデル。

電気ストーブのおすすめ 

手軽で便利、補助的な暖房器具に最適。

縦または横に1~3本のヒーター管がある器具を電気ストーブといいます。セラミックファンヒーターとは別モノです。
基本的には、ヒーター管の中にニクロム線が入っていて、それが電気で発熱します。また、発熱に伴って遠赤外線が出て、この遠赤外線を受けることで体の中から暖かさを感じます。
今は、よりたくさんの遠赤外線が出るようにヒーター管を工夫した製品が増えています。これらは、カーボンヒーター、グラファイトヒーター、シーズヒーターなどと呼ばれていますが、すべて電気ストーブの仲間です。
電気ストーブは、部屋を暖める力は弱いので、足元などに置く補助的な器具と考えるほうがいいでしょう。詳しくは、こちらの記事(電気ストーブの選び方)を参照してください。

画像6: 【暖房器具のおすすめ 2019-2020最新版】種類と特徴を徹底比較 あなたに合った選び方を紹介
山善 
電気ストーブ
DS-M091(W)
300W×3本のヒーター管を使ったスタンダードモデル。コスパの高さが魅力。

その他のおすすめ 

まだまだあるある、電気を使う暖房器具。

パネルヒーター 

板状の本体に熱源が入っていて、その熱源を電気で温めます。
机の足もとに置いたり、洗面所やトイレなど一時的に使う場所を暖めるといった用途に使われます。

オイルヒーター 

デロンギというメーカーの製品が有名です。
本体(フィン)の中にオイル(油)が入っていて、そのオイルを電気で温めます。そして、オイルの熱がじんわりと室内の空気を暖めてくれます。安全性が高く、換気がいらないのがメリット。
一方、ゆっくり暖める器具なので即暖性はありません。また、一般的な電気契約だと電気代がかかります。詳しくは、こちらの記事(電気ヒーターのおすすめ)を参照してください。

こたつ 

特に説明はいらないと思いますが、家電量販店でも根強い人気があります。もちろん、今は電気こたつです。発熱体の部分だけ交換することもできます。

ホットカーペット 

カーペットの内側に発熱体が入っていて、足元から温めてくれます。
床暖房を導入するのは大変ですが、これなら手軽です。一般的には2~3畳相当の製品がよく売れていますが、キッチンや机の下に置くマット状の小型タイプもあります。

電気毛布 

敷きタイプと、掛けタイプがあります。また、膝掛けとして使える製品もあります。
中に伝導線が入っているので、折り曲げて使えるか注意してください。使用目的に合った製品を選びましょう。

あんか 

布団の中で使う器具ですが、安くて手軽なせいか意外によく売れます。
消費電力が少ないので、エアコン等で寝室全体を暖めるより効率的だと思います。

まとめ 

最初にも書いたように、1つの器具で家全体を暖めるのは現実的ではありません。また、1つの部屋の中でも、複数の暖房器具を組み合わせる方が快適で省エネにもなると思います。

具体的には、エアコンで部屋全体を暖めて、足元が寒いといった場合は電気ストーブを補助的に使うのがベストだと思います。私(高山)も、こうしています。電気ストーブの代わりに、小型のセラミックファンヒーターやマット型のホットカーペットを使うのもいいでしょう。

ただ、間取りによってはエアコンを付けられない部屋もあるし、古い家だとエアコンの効きが悪いこともあります。そんなとき検討されるのが、石油ファンヒーターやガスファンヒーターです。ところが、この2つは暖房効果は高いのですが使用条件のハードルが高い。

そこで、電気で暖める器具を買いに来るお客様が多いのですが、残念ながら石油やガスほど暖かくないし、電気代もかかります。半面、電気で温める器具は安全性が高いし換気も少なくてすみます。とはいえ、電気ストーブでも火災は起きますし、人が暮らしていれば換気は必要です。

結局、完ぺきな製品はありません。暖房器具を買いに行く前に、家全体を見渡して、どこにどんな器具があると心地いいか考えておくといいでしょう。

高山とほ(プロダクトライター)

約5年に渡って家電量販店の店頭に立ち、いろいろなお客様に対応した経験から「それぞれのお客様にとって最適な製品を選ぶポイントを的確に伝える」ことをモットーにしているモノ派のライター。学生時代に工業デザインを学び、日本製家電の黄金期に郷愁を感じる世代。アウトドアを好み、道具にはこだわるほう。

This article is a sponsored article by
''.