2019年10月から施行された電気通信事業法の改正法は、大手キャリアだけでなく、100万契約以上のMVNO(いわゆる格安SIM)も規制の対象となる。そのため、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルはもちろん、UQモバイルや楽天モバイルなども料金プランを変更した。
2020年版 スマートフォン選び方&使い方
「格安SIM」
大手キャリアも値下げしたが、条件抜きで安いのは、やはり格安SIMだ
2019年10月から施行された電気通信事業法の改正法は、大手キャリアだけでなく、100万契約以上のMVNO(いわゆる格安SIM)も規制の対象となる。そのため、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルはもちろん、UQモバイルや楽天モバイルなども料金プランを変更した。
ワイモバイルの「ワンキュッパ割」やUQモバイルの「イチキュッパ割」など、端末購入を条件とする割引が廃止された一方、基本料金は値下げされた。実質的には旧プランと比べて大差はなく、依然として大手キャリアよりも安いことはいうまでもない。
また、解約違約金が1000円程度または無料になり、いわゆる “2年縛り” がなくなったこともメリット。格安SIMを試してみるハードルが低くなったといえるだろう。
●Xperiaなど最新端末も登場
ソニー
Xperia 8
実売価格例:3万9600円
販売:au、ワイモバイル、UQモバイル
指紋認証
ディスプレイ:6型 液晶
メインカメラ:1200万、800万画素
●3大格安スマホの新プランの特徴は?
ワイモバイルは、旧プランではS/M/Lの区分だったが、新プランではS/M/Rに変更。SとMは300円、RはLに比べ1300円値下げされた。ただし、旧プランでは1000円×12ヵ月の「ワンキュッパ割」があったが、新プランでは700円×6ヵ月の「新規割」となる。そのため、1年めの支払い総額は割高になるケースもある。とはいえ、SとMはデータ量が増えたので、お得感はある。なお、新プランでも10分以内の国内通話は無料だ。
UQモバイルは、通話料込みの旧プランを廃止して、データ容量だけで選べるシンプルなプランに変更した。3Gバイトが1980円、9Gバイトが2980円、14Gバイトが3980円。10分間話し放題の音声通話プションは700円で追加できる。
楽天モバイルは、10分以内の国内通話が無料のスーパーホーダイを改定。最低利用期間によって変動した割引額を変更し、楽天会員割で月額1480円(1年)とシンプルになった。下表のように各社とも月額1480円から利用でき、買い得な最新端末も用意されるので注目だ。
代表的プラン名 | 月額料金 | データ容量・通話 | |
ワイモバイル | スマホ ベーシック プランS |
当初6カ月 1480円 「おうち割 光セット(A)」、 または「家族割引サービス」利用時 |
4Gバイト 当初2年間。3年目からは3Gバイト ・10分間以内通話料無料 |
UQモバイル | スマホ プランS |
1480円 「UQ家族割」利用時 ※家族割なしの場合、1980円 |
4Gバイト 「通話オプション」加入、 「au ID」登録時。上記以外3Gバイト ・10分間以内通話し放題が月額700円、 月間60分まで通話可能な 通話パックが月額500円 |
楽天モバイル | スーパー ホーダイ プランS |
1480円 「楽天会員制」適用時 ※2年め以降は2980円 |
2Gバイト 高速容量を使い切っても、 通信速度は1Mbps ・10分間以内通話し放題 |
解説/村元正剛(ITライター)
※価格は記事作成時のものです。