近年急速に普及しているキャッシュレス決済。クレジットカードや電子マネー、スマホ決済など幅広いジャンルから多くのサービスがリリースされています。「興味はあるけどいまいちわからない」「現金払いと何が違うの?」と思っている方は多いはずです。そこで本記事では、キャッシュレス決済のメリット・デメリットを解説します。現金払いから、キャッシュレス決済メインへと移行したい方はぜひ参考にしてください。
キャッシュレス決済とは
キャッシュレス決済とは、紙幣や硬貨を使用しない支払い方法のことです。細かな種類はたくさんありますが、まずはクレジットカード、電子マネー、スマホ決済について押さえておきましょう。
キャッシュレス決済 | サービス例 | 支払方法 |
クレジットカード | 楽天カードやエポスカード | 後払い |
電子マネー | WAONやSuica | 事前チャージ または後払い |
スマホ決済 | PayPayやLINE Pay | 事前チャージ または後払い |
どのキャッシュレス決済が最適かは、利用する目的や状況によって変わります。例えば加盟店数の多さならクレジットカードが最も多いですし、通勤通学時ならモバイルSuicaが便利です。クレジットカードとスマホ決済を組み合わせて、ポイントを2重に獲得する方法もあります。
ご自身のライフスタイルに合わせて、最適なキャッシュレス決済を選択してください。
キャッシュレス決済のメリット
ここでは、キャッシュレス決済のメリットをユーザー目線で解説します。
財布がすっきりする
キャッシュレス決済の最大の特徴は、現金いらずで買い物ができる点です。お札はもちろん小銭を持ち歩く必要がなく、財布の中身をすっきりさせられます。
また、近頃はキャッシュレス決済向けの財布が増えており、デザインや機能性にこだわったモデルが豊富です。中でも「abrAsus(アブラサス)」の財布は評価が高いのでおすすめします。
ポイントを獲得できる
キャッシュレス決済の多くはポイント制度を用意しています。買い物金額に応じて独自のポイントが還元される仕組みです。
キャッシュレス決済 | ポイントの種類 | ポイント還元率 |
楽天カード | 楽天ポイント | 1.0%~16.0% |
PayPay | PayPayボーナス | 0.5%~1.5% |
モバイルSuica | JREポイント | 2.0% |
例えば1万円の商品を楽天カードで購入する場合、10,000円×1.0%=100ポイント還元されます。貯まったポイントは1ポイント=1円として利用できる場合が多く、実質100円引きです。
またキャッシュレス決済のポイント還元率は、各種条件を満たすことで上昇します。例えばスマホ決済のLINE Payの場合、最大3.0%まで引き上げることが可能です。現金払いと比較するとキャッシュレス決済の方がポイント分だけお得になります。
スピード感のある買い物ができる
キャッシュレス決済を利用すれば、支払いがスムーズになります。お釣りの計算が必要ないからです。例えばスマホ決済の場合、スマホに表示したQRコードを店員に読み取ってもらえばOK。レジに並んでいる時間に画面を表示しておけば、数秒で支払いが完了します。
また、新型コロナウイルス対策という観点からも、スマホ決済や電子マネーは接触リスクの軽減につながります。クレジットカードに関しても、Visaのタッチ決済やMastercardのコンタクトレス決済なら、店員がカードに触れる機会をゼロにすることが可能です。
キャッシュレス決済のデメリット
ここでは、キャッシュレス決済のデメリットをユーザー目線で解説します。
加盟店以外で利用できない
キャッシュレス決済を利用するためには、店舗側が加盟店に加入している必要があります。
クレジットカード | 国際ブランド(VisaやMastercard)の加盟店 |
電子マネー | 各サービスの加盟店 |
スマホ決済 | 各サービスの加盟店 |
例えばPayPayの場合、基本的にはPayPayを導入している加盟店でしか利用できません。クレジットカードに関しても、利用できない店舗が存在するので要注意です。
※キャッシュレス決済同士で業務提携を結び、他社サービスの加盟店で利用可能なケースが存在します。
支払い管理が難しくなる
複数のキャッシュレス決済を利用する場合、支払い管理が難しくなります。どのキャッシュレス決済をいくら使ったのか、サービスごとに把握する必要があるからです。
またクレジットカードの場合、アプリの利用明細に反映されるまでタイムラグがあります。現金と比較して「お金の感覚」が薄いので、使いすぎてしまうリスクに注意してください。
キャッシュレス決済を活用するコツ
ここでは、私が実践しているキャッシュレス決済活用のコツについて解説します。現金払いから、キャッシュレス決済メインへと移行したい方は参考にしてください。
用途別にキャッシュレス決済を分ける
キャッシュレス決済を用途別に分けておけば、支払い管理の難易度を大幅に下げられます。例えば私の場合、食費はLINE Pay、メインの生活費は楽天カード、電気代やガス代の支払いはエポスゴールドカードです。
【私の場合】
キャッシュレス決済 | 支出 | 上限金額 |
LINE Pay | 食費 | 3万円 |
楽天カード | 生活費+雑費 | 3万円 |
エポスゴールドカード | 電気代やガス代 | 3万円 |
上記表のように、私はキャッシュレス決済ごとの上限金額まで決めています。ただ、組み合わせ方に正解はありません。新しいクレジットカードを発行したり、スマホ決済のアカウントを開設したりが面倒な場合、お手持ちのキャッシュレス決済を活用してください。
現金を少しだけ持ち歩く
キャッシュレス決済が利用できない場合に備えて、現金を少しだけ持ち歩きましょう。私は基本的にリモートワークで家からでませんが、外出時は財布に2~3,000円ほど入れています。外出する機会が多い方は、5,000円~1万円ほど用意しておくといいでしょう。
また、現金はお札に限定する点も重要です。小銭が多いと財布がかさばってしまい、キャッシュレス決済の利点が活かせません。普段はお札だけを持ち歩き、使った際のお釣り(小銭)は貯金箱に投入するといいでしょう。
家計簿アプリを活用する
複数のキャッシュレス決済を利用するにあたり、家計簿アプリは必須アイテムです。面倒な支払い管理を1つのアプリ上でまとめることができます。家計簿アプリはたくさんのサービスが存在しますが、個人的に下記の2つがおすすめです。
家計簿アプリ | 料金 | 特徴 |
Money Foeward Me | 月額500円(無料プランあり) | クレジットカード連携など機能が豊富 |
シンプル家計簿 | 無料 | シンプル設計で初心者におすすめ |
ちなみに私が利用しているのはシンプル家計簿です。レポート機能を活用すれば、「今月何にいくら使ったか」を一目で把握できます。
キャッシュレス決済のメリット・デメリットに関するまとめ
今回はキャッシュレス決済のメリット、デメリットをユーザー目線で解説しました。具体的には下記の通りです。
【メリット】
- 財布がすっきりする
- ポイントを獲得できる
- スピード感のある買い物ができる
【デメリット】
- 加盟店以外で利用できない
- 支払い管理が難しくなる
しかし、キャッシュレス決済を使いこなすためには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。「現金払いから脱却したい」という方は、本記事を参考にキャッシュレスライフを楽しんでください。