当初はハイエンドモデル中心だった3大キャリアの5G対応スマホ。現在はエントリークラスにも広がっているほか、日本で人気の高いiPhoneも5Gに対応済みだ。ここでは、Androidで実売で4万円を切るシャープの「AQUOS sense5G」など、最新7モデルを紹介する。
5G対応スマホっていつが買い時?
▶長く使うなら5Gにしたほうがいい
スマホの平均利用期間は年々伸びており、3年以上同じ端末を使うのも一般的になった。長期利用を前提にするなら、やはり5Gに対応していたほうがいい。今は4Gにしかつかながらなくても、エリアは急速に広がっていくからだ。例えば、auやソフトバンクは、2022年3月までに人口カバー率90%を達成する予定。ドコモも、2022年3月に55%、2023年3月に約70%までカバー率が広がる。
4Gから転用する周波数も増えるため、5Gを利用できるにこしたことはない。安さだけで4G端末を選ぶのはもったいない。
●SIMフリー端末でも5G対応モデルが続々発売!
アップル
iPhone 12 mini
64GB:8万2280円、128GB:8万7780円、256GB:9万9880円
iPhone 12シリーズは、すべてが5Gに対応し、auやソフトバンクでは4G転用の周波数も利用できる。
ディスプレイ | 6.1型・有機EL・1080×2340 |
メインカメラ | 1200万/1200万 |
今、5G対応スマホを買うなら、どれがいい?
▶iPhoneのほか、エントリークラスも増えている
当初はハイエンドモデル中心だった3大キャリアの5G対応スマホ。現在はエントリークラスにも広がっているほか、日本で人気の高いiPhoneも5Gに対応済みで、もはやスマホは5G対応が前提になりつつあるといえる。
5G対応でディスプレイも進化
アップル
iPhone 12
実売価格例:9万4380円(64GB)
ドコモ au ソフトバンク
iPhone 12シリーズの標準モデル。ディスプレイは有機ELになり、上位のiPhone 12 Proとデザインが共通化された。カメラは、広角と超広角のデュアル。シリーズ共通のA14 Bionicを搭載しており、処理能力はトップクラスの高さだ。動画はDolby Vision対応。
ディスプレイ | 6.1型・有機EL・1170×2532 |
メインカメラ | 1200万/1200万 |
CPU | A14 Bionic |
ROM | 64G/128G/256GB |
RAM | 未公表 |
●本体サイズ/幅71.5mm×高さ146.7mm×奥行き7.4mm ●本体重量/162g |
注目は、ミドルからエントリークラスのAndroid。実売で4万円を切るシャープのAQUOS sense5Gも登場した。処理能力が全体的に底上げされ、ふだん使いはもちろん、ゲームも十分動く性能になり、カメラの画質も向上している。以下、最新の注目モデルを紹介していこう。
4万円以下の格安でもスペックは充実
シャープ
AQUOS sense5G
実売価格例:3万9600円
ドコモ au ソフトバンク
AQUOS sense初の5G対応機で、4万円を切るリーズナブルさ。4570ミリアンペアの大容量バッテリーを搭載し、カメラも超広角、標準、望遠のトリプルカメラで、おサイフケータイにも対応。処理能力は上位モデルよりも一段劣るものの、ふだん使いには十分だ。
ディスプレイ | 5.8型・液晶・1080×2280 |
メインカメラ | 1200万/1200万/8200万 |
CPU | Snapdragon 690G 5G |
ROM | 64GB |
RAM | 4GB |
●本体サイズ/幅71mm×高さ148mm×奥行き8.9mm ●本体重量/178g |
MNPなら実質1円の超低価格モデル
Xaomi
Redmi Note 9T
実売価格例:2万1600円
ソフトバンク
日本上陸後、1年ほどたつXiaomiのソフトバンク独占モデルで、初めておサイフケータイにも対応した。MNPなら実質1円と超低価格だが、機能はミドルクラス並み。メインカメラは4800万画素で、4画素を一つに束ねることで暗所での画質を向上させた。
ディスプレイ | 6.53型・液晶・1080×2340 |
メインカメラ | 4800万/200万/200万 |
CPU | Dimensity 800U |
ROM | 64GB |
RAM | 4GB |
●本体サイズ/幅77mm×高さ162mm×奥行き9.1mm ●本体重量/200g |
気軽に除菌でき、落下しても割れにくい
富士通
arrows NX9
実売価格例:7万6302円
ドコモ
ハンドソープや除菌シートが使えて、清潔さを保てる。約1.5メートルから落としても割れにくい耐久性も魅力。Snapdragon 765Gを搭載し、ゲームなども快適に動くパフォーマンス。「Photoshop Express」モード搭載で、逆光などでも自動でキレイな写真が撮れる。
ディスプレイ | 6.5型・液晶・1080×2280 |
メインカメラ | 4850万/800万/500万 |
CPU | Snapdragon 765G 5G |
ROM | 128GB |
RAM | 8GB |
●本体サイズ/幅72mm×高さ152mm×奥行き8.5mm ●本体重量/162g |
スクリーン追加で2画面端末に早変わり
Google
Pixel 5
実売価格例:7万9935円
au ソフトバンク
GoogleならではのAIを生かした多機能が売り。暗い場所でも昼間のようにくっきりと映し出す夜景モードや、明暗差のあるシーンも白飛び、黒つぶれなく写す「HDR+」などのカメラ機能に定評がある。最新のAndroidにいち早くアップデートされるのも魅力だ。
ディスプレイ | 6.0型・有機EL・1080×2340 |
メインカメラ | 1220万/1600万 |
CPU | Snapdragon 765G 5G |
ROM | 128GB |
RAM | 8GB |
●本体サイズ/幅70.4mm×高さ144.7mm×奥行き8.0mm ●本体重量/151g |
スクリーン追加で2画面端末に早変わり
LG
LG VELVET
実売価格例:8万8740円(2画面モデル)
ドコモ
カメラの配置など、細部のデザインにこだわった5Gスマホ。購入時にあり、なしを選べる「LGデュアルスクリーン」を装着すると、2画面端末に早変わり。二つのアプリを同時に表示したり、片方をゲームのコントローラーにしたりと、多用途に使える。
ディスプレイ | 6.8型・有機EL・1080×246 |
メインカメラ | 4800万/800万/500万 |
CPU | Snapdragon 765G 5G |
ROM | 128GB |
RAM | 6GB |
●本体サイズ/幅74mm×高さ167mm×奥行き7.9mm ●本体重量/180g |
スリムなボディに機能を詰め込んだ
ソニー
Xperia 5 II
実売価格例:9万2400円
ドコモ au ソフトバンク
手のひらにフィットするコンパクトサイズながら、カメラや処理能力などは「Xperia 1 II」とほぼ共通。メインの広角カメラは、センサーサイズが1/1.7型と大きく、暗い場所でもノイズが少ない。ソニーの一眼カメラαのように撮れる「Photography Pro」も内蔵。
ディスプレイ | 6.1型・有機EL・1080×2520 |
メインカメラ | 1200万/1200万/1200万 |
CPU | Snapdragon 865G 5G |
ROM | 128GB |
RAM | 8GB |
●本体サイズ/幅68mm×高さ158mm×奥行き8.0mm ●本体重量/163g |
※価格は記事作成当時のものです。
●解説/石野純也(ジャーナリスト)