サントリーの人気商品『翠ジンソーダ缶』に、初の期間限定フレーバー『翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉』が登場。和素材を使用し、日常の食事に合うと人気の『翠ジンソーダ』に、爽やかな柚子の香りをプラスしたというから、飲み比べた。
おさらい:「翠(SUI)」はなぜ、日本人に親しみやすいジンなのか
サントリージン「翠(SUI)」は、2020年から食事と一緒に気軽に楽しめるお酒として展開しているブランドだ。「ジンはカクテルに使われるお酒」というイメージを覆し、居酒屋や自宅で食事と共に気軽に楽しめる新しいジンの文化創造を目指しているという。
ブランド名は、「翡翠」とも書き表せる「カワセミ」に由来する。清々しく爽やかな味わいで、日本にジンを羽ばたかせたいという願いが込められている。従来のジンのイメージである強いアルコール感がなく、食事に合う爽やかな味わいが特徴だ。
瓶入りのサントリージン『翠(SUI)』の特徴は、ジンという蒸留酒(スピリッツ)の基本である伝統的なジュニパーベリー(杜松の実)などのボタニカルに加え、柚子・緑茶・生姜という3つの和素材を使用している点だ。
『翠ジンソーダ缶』は、『翠(SUI)』をソーダで割って和の「清々しさ」を強調した、飲みやすい缶入り製品である。
さらに柚子の香りが華やかに広がった〈柚子搾り〉! しかも度数低めで飲みやすくなった
そして今回の主役、サントリー『翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉』(350ml/税込201円・500ml/税込271円・2024年6月18日期間限定発売)は、この和素材の中から「柚子」を前面に押し出した、初の期間限定商品だ。
筆者は、今回『翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉』が新登場したことで、『翠ジンソーダ缶』との味わいの違いについて気になった。というのも『翠ジンソーダ缶』は2024年早々、柚子香が際立つ華やかな味わいにリニューアルされていたから。
ベースとなっている『翠ジンソーダ』は、ソーダで割ることでよりスッキリとした味わいが楽しめる。缶のデザインは、清々しい水色のベースカラーはそのままに、みずみずしい柚子のイラストが描かれている。
缶に鼻を近づけると、『翠ジンソーダ缶』よりもジンの香りが控えめになっていて、その代わりに爽やかな柚子の香りが広がる。 グラスに注ぐと、色味はほとんど変わりはないようだ。
飲んでみると、最初に柚子の甘みが口の中に広がり、次に好きなピールのほろ苦さと、後味にジンの風味がほんのりと感じられた。そして何と言ってもアルコール度数の違いも明らかに感じられた。『翠ジンソーダ缶』の7%に対して、〈柚子搾り〉は5%なので、軽い飲み口だ。
とはいえ、柚子、緑茶、生姜を使用し、なかでも柚子を搾った華やかな香りが確かに感じられた。とにかく香りがいいので、食事と一緒に飲むと『翠ジンソーダ』ならではの食事に合う爽やかな味わいで口の中もさっぱりする。さらに、柚子の風味がプラスされたことでよりスッキリとした後味に仕上がっている。また、単体でも充分にくつろぎタイムを豊かにするお酒だと思った。
アルコール度数も控えめになったこともあり、ジンが苦手な人でも飲みやすい一杯だと感じた。
ちなみに筆者は、ジン特有の男っぽいドライめな香りと味や、瓶入りの和ジン感のある『翠(SUI)』も大好きだ。そこに新たに加わった『翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉』、手軽に味変できるRTDという点でも、これもまた魅力的だと感じた。