眠るときはTシャツ派の筆者。でもときどき微妙に生地が引きつれて、寝づらいときもある。そんなときに知ったのが、下着・インナーウェアメーカーの老舗・グンゼが開発した睡眠専用Tシャツ『寝るT(ティー)』だ。グンゼの特許技術を使用し、快適に眠れるという話なので、いそいそと試してみた。
くったくたで向こうが透けて見えるようなTシャツが眠りやすいのだけれど…、なんかみすぼらしい!
いろいろなパジャマを試したし、枕も変えたし、何ならマットレスも変えた。でも快適な眠りはなかなか手に入れられない。結局のところ、着古したTシャツで眠るのがいちばん良いのだけれど、くたくたTシャツを量産するのも難しいし、そもそも見た目がヤバい。そのままマンションのゴミ捨て場に行くのも気が引ける位だ。
そんな筆者が教えて貰ったのが、2022年5月の発売以来、ロングセラーとなっている睡眠専用Tシャツ、グンゼ『寝るT ドロップショルダータイプ』(メンズ/レディース・M/L/LL・税込3,960円・発売中)だ。製品サンプルを入手できたので、実際の使用感をレポートしていきたい。
アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した温度調節素材「アウトラスト®」を採用した背中のメッシュが寝苦しさを軽減!
製品自体はゆったりめのサイズで作られた、本体:綿 100%/後身頃:レーヨン 65% 綿 25% ポリエステル 10%によるやわらかい生地が特徴のシンプルなTシャツ。
前面は普通のコットンだが、背中の部分が、アメリカ航空宇宙局(NASA)のために開発された調温素材「アウトラスト®」を採用しているのだという。
「アウトラスト®」は、暑い時には熱を吸収し、寒い時には蓄えていた熱を放出することで、衣服内の温度を快適に保つ効果があるというから、並大抵のTシャツとはひと味違うようだ。触ってみるとメッシュ構造だが、サラッとやわらかい。全体的に着古しているレベルに最初からやわらかいのが好印象だ。
実際に着てみると後ろ側なので、目ではよくわからないがサラッとしていて気持ちいい。いつも着ているものと違ってスースー風が入って涼しい。しかもメッシュなのに透け感がほぼないのが不思議だ。これなら堂々とゴミ捨てに行くことができるし、なんなら近所のコンビニ、スーパーくらい余裕で行ける。いや、普通に普段着としても着られるくらい。
いや、それではやはり眠るときに着るものがなくなってしまう。おとなしく寝る専用で使おう。
どんな寝相も受け止めてくれる腕周りの可動域。どうやっても生地が引きつれない!
寝返りを打つときにパジャマやTシャツの肩の辺りが引っかかって、生地が引きつれるとイラッとする。それにより寝間着化をあきらめた製品は数多い。大きめのゆったりサイズにすればいいと思うかもしれないが、首元がスースーするのも落ち着かないので、なかなか難しいのだ。
ところがこの『寝るT』の肩口〜袖は一切腕の動きを邪魔しない。限界まで肩を動かしても、まったく問題なし。もはや自身の肩の可動域を超えるレベルなので、どんな寝相でも受け止めてくれそうだ。
『寝るT』で眠ってみた!〜最初の晩から違和感なしで快適!
それでは眠ってみよう。
おはようございます。
機能は入眠が早まるくらい快適だった。夏場などエアコンの設定温度を少し上げると、背中がだんだん暑くなって飛び起きたりしがちだったが、それも無し。どんな寝返りを打っても受け止めてくれる寝相に対するキャパシティはお見事。最初から着古したTシャツみたいに快適だ(良い意味で)。
うまく眠れない人々を快適な睡眠にいざなう睡眠専用Tシャツ『寝るT』はクセになる
『寝るT』は、伸びる生地が採用されている。もちろんストレッチ可能な生地を採用している製品は従来もあったが、ストレッチ力の戻る力が強くて締め付け感が出てしまい、不快なこともあった。
その点『寝るT』は、自在に伸びて、縮む力は弱め。さらに特許製法である肩のラインを落として背中から肩までの面積を広くしてゆとりをもたせたドロップショルダー設計の合わせ技は、肩・腕の可動域をいっさい邪魔しない。だから自在にいろいろな寝相を受け止めてくれるのだ。つまり肩・腕の動きがフリーになる分、快適なのである。
ただ柔らかさゆえに、首部分中心に多少伸びやすい傾向もあると感じた。ただ締め付けほぼ無しの快適さはクセになる。寝苦しさで困っている、寝相の悪さに自信がある人なら、良心的な価格とともに力強い助け船になると思った。
カラバリはホワイト、ライトグレー、チャコールグレー。