そろそろ気になってきたうぶ毛混じりのヒゲ。近年のつるつるトレンドだと、処理したい。そう思って電動シェーバーを手に入れて、剃ってみたけどうまくいかない。その理由は、うぶ毛やまだやわらかいヒゲの処理にはT字カミソリの方が向いているから。そこで今回は、ヒゲ剃りのベテランの筆者が、初心者専用・ T字カミソリでも痛くない『ヒゲの剃り方』とおすすめ製品を紹介してみます。【読者プレゼント付】
【電動シェーバーとT字カミソリの違い】はじめてのヒゲ剃りに、T字カミソリが向いている理由

イラスト左が電動シェーバー、右のアルファベットの「T」の形をしているのがT字カミソリ
構造の違い●電動シェーバー
電動シェーバーは無数に穴が空いた網刃(外刃)があり、その穴から飛び出てきたヒゲを回転する内刃が挟んでカットしていく構造。太く立っているヒゲは得意だが、ヒゲ剃りデビュータイミングの柔らかいヒゲやうぶ毛は、外刃の厚さの分、剃りにくい傾向があります。
構造の違い●T字カミソリ

ヒゲ剃り初心者のために生まれた『シックファースト シェービング ホルダー』
その点、カミソリの刃が直接肌に当たる(正確には刃に薄くコーティングをしていることも)ため、生えかけのヒゲやうぶ毛も剃りやすいのが特徴。ただ刃が肌に当たる分、角度が付きすぎると肌も削ってしまい、ヒリヒリすることもあります。

しっかりと重さがあるのも大切なポイント。マットラバー素材のホルダーも滑りにくい
そこで、うぶ毛や生えかけの柔らかいヒゲに特化した、シック・ジャパン『シックファースト シェービング ホルダー(刃付き+替刃1コ)』(実勢価格税込1,540円※編集部調べ・発売中)。では具体的にどの辺が初心者向けなのでしょうか。具体的な初心者シェービングの鉄則とともに、解説していきます。
鉄則①T字カミソリの中でも多枚刃を選ぶべし

ふとした瞬間に横に滑らせてしまっても肌が切れない防止ワイヤー付き
1枚刃(両刃)から始まったT字カミソリの歴史。その後、2枚刃、3枚刃、4枚刃、5枚刃と進化し、6枚刃の製品もあります。枚数が少ないと、肌に当てるときに角度が付いて肌を傷つけやすいのですが、数が多くなるにつれ、ヘッドを肌に沿うように押し当てたときに圧力が分散され、傷つきにくくなるのです。
ヒゲに対して一気に何連続もアプローチできて深剃りが利くので、ヒゲの濃い人にもうれしい多枚刃の機能ですが、ほかにも肌にやさしいというメリットがあります。ただ枚数が多くなればなるほど、コストが高くなると言うデメリットはあります。
その点、『シックファースト シェービング ホルダー』は間を取った4枚刃。ヒゲの濃くない人なら充分な枚数です。肌に刃が食い込んだり、横滑りしたときに肌を切ってしまわないセーフティワイヤー付きなのも心強いです。パパイヤエッセンス&パール配合のスムーザー付き。
鉄則②初心者はまずタテ動きだけのスイングヘッドで慣れるべし
カミソリを肌に当てるだけでも怖いのに、肌の局面に合わせて自在に3Dに動くヘッドは、はじめはけっこう怖いものです。その点『シックファースト シェービング ホルダー』は64°角度にタテ動き(お辞儀する)シンプルな可動域なので、慣れやすいでしょう。
実際にヘッドの角度と肌を平行にして、軽くジェルを塗った状態で、腕の上を滑らせてみるとよくわかります。多少の誤差は64°可動のヘッドが調整してくれるので、本体の重さ以上に押しつけずに腕毛を剃ってみましょう。角度をつけなくてもするすると剃れていくはずです。

重すぎず軽すぎない絶妙な30.9g(実測値)。この重さだけで剃れます
しかも痛くない。一度で剃れなくてもしっかりジェルを塗っていれば、何度往復して大丈夫。むしろ同じ角度をキープするこの練習をしておくと、剃れるポイントがわかり、ヒゲがとても剃りやすくなります。
くれぐれも毛をえぐり取るような動きは避けること。スーッと角度そのまま滑らせていくだけで剃れる感覚を掴みましょう。
鉄則③肌にやさしく刃滑りを良くする専用ジェルやクリームは必須!
T字カミソリを用意しただけでは、痛くないシェービングはまず不可能です。今回は『シックファースト シェービングホルダー』とともに、同じシリーズの『シックファースト フェイシャル シェービングジェル』(110g・実勢価格 税込1,100円※編集部調べ・発売中)を使っていきます。
クリアなテクスチャーで、しっかりと肌に吸着する粘度。シックといえばハイドロ。2010年に発売した肌を守るための潤いをたっぷり与える「ハイドロ」シリーズのとろみは、いまだに伝説。そのジェルを仕込んだ「ハイドロ5」はいまも定番T字カミソリの1つです。ハイドロ・ジェルとして単品の発売もしており、いままでたくさんの肌にやさしく潤いのあるシェービングを実現してきたシックの技術の粋が集まったジェルです。
ヒゲ剃りというと、ブクブクと白いシェービングフォームを思い描く人もいるかも知れませんが、初心者にはあまりおすすめできません。なぜなら剃れているかどうか、白さが邪魔してよく見えないからです。
その点、透明のジェルならどれくらい剃れているかが一目でわかります。しかも『シックファースト フェイシャル シェービングジェル』は、エタノールフリー、着色料フリー、パラベンフリーで、シア脂、アロエベラ液汁、加水分解ダイズタンパクなどの保湿成分を配合。シェービング後の肌をしっとり保湿し、乾燥を防ぎます。筆者も苦手なのですが、肌の弱い人は、刺激の強いエタノール入りやメントールの強い製品は避けた方が無難です。
ついに初心者用シェービング、スタート!
STEP1●まず顔を洗う!
ホコリや雑菌、皮脂まみれの顔のまま、適当に石けんやボディソープを使って剃るのは、避けましょう。カミソリで小さな傷ができやすい状態なので、清潔さも必須です。蒸しタオルで温めると、さらにヒゲは剃りやすくなります。
その状態で顔に、シェービングジェルを塗りたくっていきます。途中で足りなくなったら足します。つねに表面がジェルに覆われている状態をキープするのです。

手のひらを横にしても流れ落ちないこの粘度!
STEP2●毛の流れに沿った「順剃り」からスタート
シェーバーのヘッドをぬるま湯や水で濡らしたら、頬などのなるべく平らで広い部分からスタートします。ヒゲが生えているのと同じ方向に剃るのが「順剃り」で肌に一番やさしい剃り方。ただそのやり方だけでは普通全部剃れません。そんなときにはホルダーを持っていない方の指で肌をピンと張り詰めさせて平ら度をアップしてあげると、剃れたりします。
ジェルさえしっかり塗っておき、シェーバーホルダーの重さ以上に肌に押しつけなければ、何度往復しても痛くなりません。そのうち「ここはこの角度が剃れる!」と発見することができます。
ホルダーの持ち方は、首元を軽くつまんで、あとのホルダー部分は指を添える程度でOK。ガシッと握るとムダな力が入り、刃に角度がついてケガしますので注意。軽く持つことを心がけましょう。
STEP3●剃れなかった部分を逆剃り
「逆剃り」は、ヒゲの生える方向の逆から剃ることです。剃りやすいのですが、肌を傷めやすいので順剃りで対処できなかったところを、剃る方法です。
ただ逆剃りにも段階があって、順剃りでダメでも、斜め横剃り・真横剃り、斜め下剃りでも剃れることがあり、そちらの方が肌にやさしいです。真逆の方向に刃を動かす逆剃りを、どれだけ最低限にできるかで、ヒリヒリ度は大きく変わります。
STEP4●誰もが剃り残す、アゴの下問題を解決!
アゴの下をどれだけ剃り残さないか。これは電動シェーバーも含めて、ヒゲ剃り界の永遠のテーマ。なぜならアゴは端っこであり、角度が付いているからです。アゴ上部からいっても首部分から下から責めても、ちょうどアゴの出っ張った部分はヒゲが残りやすい。
無理に横からガッと剃ると、出っ張ってる分、肉まで剃れてヒリヒリ。
そんな場合は、アゴの皮膚をずらすのです。尖ったアゴの部分の肌を上に引っ張り上げれば、そこはもう平らで剃りやすくなります。必殺アゴ皮膚ずらしです。手を離せば、しっかりアゴ先が剃られています!
Z世代向けビューティーグルーミングブランド「Schick FIRST TOKYO(シックファースト トーキョー)」は、肌弱男子全員におすすめ
今回紹介した2製品は、日本カミソリ市場でトップレベルのシェアを誇るシック・ジャパンが「うぶ毛からヒゲまで、はじめてのシェービングに、やさしさを。」をコンセプトに、Z世代に向けて開発されたビューティーグルーミングブランド「Schick FIRST TOKYO(シックファースト トーキョー)」の製品です。
Z世代からはほど遠い筆者ですが、やさしい剃り心地でシックの本領発揮だなと感じました。筆者は各社の回転式、往復式の電動シェーバーも使いますし、各社のT字カミソリも、あえて扱いの難しい1枚刃(コスパ最強)から6枚刃。電動ものまで使用してきました。
結果としては、痛くならないのが一番で、ランニングコストが二番。ただ初心者に限っても、とにかくヒリヒリしないことを一番に考えた方が、ヒゲ剃りの楽しさがわかって良いと思います。ジョリジョリ・デビューはなるべく苦痛のない方法で、ぜひ!
ちなみにカラバリは全5色。

(写真左から)オーシャンブルー、ミントグリーン、デニムインディゴ、アッシュグレー、サンドベージュ

シックファースト シェービング替刃(2コ入・実勢価格 税込1,100円※編集部調べ)
シックは、アメリカ生まれの100年の歴史を持つ老舗でありながら、1960年に日本に上陸して以降は、日本の男性の肌に合わせた製品開発を続けてきた老舗メーカー。横滑り防止機構を持つ「プロテクター」や潤い成分を配合した「ハイドロ」シリーズ(2010年~)を発売、”潤いウェットシェービング”というコンセプトを確立しました。現在のシックは、ヒゲ剃りを通じて、男性のスキンケアと美容をサポートする企業へと進化中。
『シックファースト シェービング ホルダー(刃付き+替刃1コ)』Amazon販売ページ
シックファースト フェイシャル シェービングジェル Amazon販売ページ
【2名様】Schick FIRST TOKYO 豪華ギフトBOX(『シックファースト シェービング ホルダー 刃付き+替刃1コ』×5本/全5色+『シックファースト フェイシャル シェービングジェル』)
レビュー記事掲載を記念してSchick FIRST TOKYO 豪華ギフトBOX(『シックファースト シェービング ホルダー 刃付き+替刃1コ』×5本/全5色+『シックファースト フェイシャル シェービングジェル』)を2名様にプレゼント!