あのジャックダニエルから、100年以上ぶりに『Jack Daniel’s 10 Years Old』が復活!日本に初上陸した幻の1本は、定番品と何が違い、一体どんな味がするのか?限られたバーなどでしか飲めない超希少な10年熟成したテネシーウイスキー・『ジャックダニエル 10年』。ジャック好きの筆者が運良く入手できたので、恐れ多くも10年熟成の魅力を体験レポートします!【読者プレゼント付き】※提供店舗情報を追記更新しました
巡り会えたら奇跡!『Jack Daniel’s 10 Years Old』はホテルオークラのバーなど限られたお店でしか飲めない!

こちらが、今回ご紹介するブラウンフォーマンジャパン『Jack Daniel’s 10 Years Old』(700ml/48.5度・オープン価格・2025年9月9日エリア・数量限定発売)です。つまり、『ジャックダニエル 10年』。ボトルの佇まいからして、いつも飲んでいるジャック以上のオーラが漂っています。ラベルのデザインも、どこかクラシカルで、100年の歴史の重みを感じさせます。というのも、当時のデザインをモチーフにしたラベルだそう。
『Jack Daniel’s 10 Years Old』は、定番の「ジャックダニエル Old No.7」と同じくコーン80%・モルト12%・ライ麦8%を使用。仕込水には、蒸溜所が誇るミネラルが豊富なケーヴ・スプリングの天然の湧き水を使用し、雑味のないクリアな味わいを実現したといいます。
そもそも「ジャックダニエル」ってどんなブランド?

本題に入る前に、まずは「ジャックダニエル」ブランドについておさらいしましょう。
ジャックダニエルは、1866年にアメリカ・テネシー州リンチバーグで創業した、アメリカで最も歴史の長い蒸溜所です。 創業者ジャック・ダニエル氏が作り上げたそのウイスキーは、今や世界で最も売れているアメリカンウイスキーブランドとして、絶大な人気を誇ります。

バーボンに近い香ばしさもありますが、ジャックダニエルはテネシーウイスキーという分類。なぜなら作り方が違うのです。最大の特徴は「チャコール・メローイング製法」。 蒸溜したての原酒を、サトウカエデの炭で一滴一滴磨く(ろ過する)という、非常に手間のかかる工程です。これにより、ジャックダニエル特有の、なめらかでバランスの取れた風味が生まれるのです。
定番のジャック「Old No.7」と『10年』は何が違うの?
「いつものジャックと何が違うのか」というと、まず最大の違いは「10年」という明確な熟成年数です。

おなじみの「ジャックダニエル オールドNo.7 テネシーウイスキー」(参考価格 税込2,280円※編集部調べ)(公式サイトより)
定番の『ジャックダニエル Old No.7』の熟成年数は非公開ですが、『Jack Daniel’s 10 Years Old』は10年間、樽の中でじっくりと時を重ねた原酒のみが使われています。熟成にあたっては、トーストとチャーの2段階処理を施したホワイトオークの新樽を使用。さらに、追熟する手法を取り入れることで、長期熟成ならではの奥行きのある香りと味わいを引き出しています。
ただ長く熟成させるだけでなく、熟成環境や樽の管理に独自の工夫を加えることで、この深みのある味わいを引き出しているのですね。

次に注目すべきは、パワフルなアルコール度数です。定番の『Old No.7』が40%であるのに対し、『10年』は48.5%とかなり高めに設定されています。ということは、一般的な製法である加水を抑え、より原酒に近い状態でボトリングされている可能性があり、ウイスキー本来の力強い味わいが期待できそうです…!

フタの上部の刻印「DSP-TN-1」は、「テネシー州で1番目に連邦政府に登録された蒸溜所」であることを示しています。
そして何より、このウイスキーは単なる長期熟成モデルではありません。1900年代に失われたレシピを、現代のマスターディスティラー(蒸溜責任者)のクリス・フレッチャー氏が情熱を注いで蘇らせた、特別なストーリーがあります。定番品が創業以来の味を守り続ける一方、『10年』は“失われた歴史を味わう”ロマンに満ちています。このストーリーこそが、他のウイスキーにはない最大の魅力なのかもしれません。
【実飲レビュー】ジャックダニエル10年の最高のポテンシャルを引き出す飲み方はこれだ!

さて、この超貴重な一杯を、最高の状態で味わっていきましょう。いざ、コルクのフタを開栓!
飲み方①:ストレート 〜香りと味の真髄を味わう〜

まずはストレートで。グラスに注ぐと、その色の濃さに驚かされます。いつものジャックよりも明らかに深い、赤みがかった琥珀色。ライトにかざすと、キラキラと輝いて本当に美しい!
香りは、もう最高です。グラスを近づけただけで、濃厚なキャラメルやバニラ、そしてオーク(樽)の香ばしいアロマが一気に広がります。通常のジャックより甘さは少し控えめで、オーク感が強め。奥の方には、ドライフルーツのような甘酸っぱいニュアンスも感じられ、とても華やかないい香りがします。

一口含むと…すごい!48.5%の度数がもたらす力強いアタックがありながら、角がありません。驚くほどなめらかです。焼きリンゴやスパイシーなシナモンのような複雑なフレーバーで、余韻は長く、甘く香ばしいオークの香りが鼻から心地よく抜けていきます。
飲み方②:ロック 〜温度変化で開く新たな表情〜

次に、大きめの氷を入れてロックでいただきます。氷がカランと鳴る音もどこか特別に感じます。

ストレートのパワフルさが少し落ち着き、より甘みが際立ちます。冷やすことで、フルーティーなニュアンスが顔を覗かせます。氷が溶けていくにつれて、味わいがまろやかに変化していく過程も楽しめます。ゆっくり映画でも観ながら、時間をかけて飲みたい。ロックは個人的に一番好きな飲み方です。
飲み方③:水割り 〜華やかに開く香りを楽しむ〜

最後は少しだけ加水する「水割り」や「トワイスアップ」(1:1の割合で割るスタイル)で。
ウイスキーと水を1:1で割ると、閉じていた香りが一気に広がります。特にバニラやハチミツのような甘い香りがより一層華やかになりました。味わいも、よりまろやかになり、アルコールの刺激が和らぐことで、繊細な甘みや樽の風味をより丁寧に感じられます。ウイスキー初心者や、食事と合わせたいときには、この飲み方がおすすめです。
どこで飲める?入手方法は?

ただ残念ながらこの『Jack Daniel’s 10 Years Old』は、誰でもどこでも飲めるわけではありません…。提供エリアも提供先もかなり限定されている、“選ばれし者のための一杯”なんです。
飲める可能性があるのは、東京・横浜・大阪・京都エリア。
これらのエリアにある、オーセンティックバーなど一部の料飲店にて、数量限定で順次提供が開始されています。
提供数量は「Batch 04 約1,285本」(予定)、提供店舗数は「約150店舗」(予定)とのことですが、具体的な提供店舗名は公表されていません。
とはいえ、お値段の目安だけでもご紹介したいと思い、特別に提供先3店舗の事例をご紹介します。
1.『Bar BRUMMELL』(東京都新宿区)
価格:税込2,180円(ワンショット)※ボトルでの販売はないとのこと。
2.『オールドオーク 川崎店』(神奈川県川崎市)
価格:税込2,075円(ワンショット)※在庫がかなり少なくなっており、再発注の目処はないそう。
3.『ホテルニューオータニ/バーカプリ』(東京都千代田区)
価格:税抜2,500円(グラス)、税抜45,000円(ボトル) ※サービス料別
「お店でしか飲めない」「数量限定品」ということからも、その希少性の高さがうかがえます。これはもう、バーを巡って探す「宝探し」のようなもの。もし対象エリアのバーで見かけることができたら、それは奇跡的な出会いなので、迷わずオーダーすることをおすすめします。それはそれはたいへん高価な値段がついていたとしても…!
まとめ:発見はレア! お店で見つけたら即飲むべき“最高傑作”。おすすめはやっぱりロック

『Jack Daniel’s 10 Years Old』は、単なる高級なジャックダニエルではありませんでした。それは、ブランドの歴史と誇り、そして未来への情熱が詰まった一本です。
定番の「Old No.7」が普段の相棒なら、『10年』は特別な日をさらに特別にしてくれる最高の相棒。飲める場所は東京・横浜・大阪・京都エリアの限られた料飲店のみと、出会うこと自体が非常に幸運な一杯です。もしバーで見かけることができたら、ぜひその100年の物語を味わってみてください。筆者オススメの飲み方はやっぱりロックです。10年の歳月で熟成したジャックの世界を心ゆくまで堪能してください!
【3名様】『Jack Daniel’s 10 Years Old』をプレゼント!

今回レビューしておいしさに感動した『Jack Daniel’s 10 Years Old』を3名様にプレゼントします。【応募〆切:2025年11月11日12:59】
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