【話題のカジュアル管楽器】ヤマハ・ヴェノーヴァYVS-100なら初心者でも運指が簡単!

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音域は2オクターブをカバー。リード楽器であるが、リコーダーに似た優しい指使いで、サクソフォンのような本格的な音色と吹き心地が味わえる。軽く持ち運びしやすく、連れ出して練習やセッションができる。水洗いができるので、手入れも簡単だ。

ヤマハ
ヴェノーヴァ YVS-100
実売価格例:1万800円

●調子/C(2オクターブ)●サイズ/長さ460mm×幅90mm×高さ55mm(マウスピース、マウスピースキャップ込み)●重量/180g●同梱品/マウスピース(ソプラノサクソフォン用「4C」と同等)、マウスピースキャップ、リガチャー、樹脂製リード、クリーニングスワブ、取扱説明書、ガイドブック『Venovaを吹いてみよう!』、ケース(ストラップ付き)

このサイズで分厚いサックス風の音が鳴る。専用ケース付きで手軽に持ち運べる。

管楽器のハードルを一気に下げたのが、ヤマハの「ヴェノーヴァ」だ。プラスチック製で軽く、リコーダーのような外観で指使いも簡単。左手の指だけでも、音数の少ない「聖者の行進」などであれば、楽に吹けてしまう。オクターブキーやメインキーは当面使う必要はない。

とはいえ、リード楽器である。リコーダーのように息を吹き込めばすぐに鳴るというものではない。マウスピースに上の歯を当て、下唇でリードを支える「アンブシュア」というフォームを取る必要がある。と、書くと難しいようだが、説明書どおりに口のフォームを決めれば、買ったその日に音が出せるだろう。

学生時代に吹奏楽をやっていたら、すぐに勘が取り戻せるし、初心者でも複雑なステップを踏むことなく、演奏までたどり着ける。楽譜が読めなくても大丈夫、豊富なレッスン映像が「YouTube」に上がっているのも心強い。

ヤマハのソプラノサックス用4C相当のマウスピースが付く。リガチャー(金属部分)を締めて付属のリードを裏側に取り付ける。

上に伸びているのがヤマハ独自の「分岐管」。クラリネットのような円筒形ながら、サックスのような円錐形管楽器に似た音を再現する。

主管を蛇行させることで、音孔管の配置が縮まった。これにより運指がしやすくなり、初心者にとって、より優しい設計になった。

左端の音孔につくのはアダプター。このままだと「ジャーマン式」で、アダプターを取ると「バロック式」の運指で演奏できる。

採点

チューニングは親しみやすいC調で、リコーダーとほぼ同じ指使い。しかし、そこはリード楽器、肺活量もそこそこ必要になる。

解説/宇野正樹(フリーライター)

※価格は記事制作時のものです。

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