【読者から質問】
昔のパソコンは、一定の期間使用しない場合、画面の焼き付きを防ぐためにスクリーンセーバーの設定をする必要がありました。しかし、最近のパソコンでは、その必要はないと聞きますが、それは本当でしょうか?(H・Iさん 千葉県 50歳)
編集部:これは、ガジェットライターの篠原義夫さんに聞きます。
【専門家から回答】
かつて、パソコンモニターの主流だったCRT(ブラウン管)には、長時間同じ画面を表示すると、CRTの表面に焼き付きが起こるという弱点がありました。
これを回避するための機能が、スクリーンセーバーです。
もっとも、単に焼き付きを防ぐだけなら、モニターの自動スリープ設定を利用したほうが手っ取り早いうえ、無駄な電力消費も抑えられます。
それでも、パソコン黎明期にスクリーンセーバーの愛用者が多かったのは、パソコンという目新しい道具を使って、以前とは違ったことをしたいという意識の表れだったのかもしれません。
皆さんも、デスクトップテーマや起動音などをカスタマイズして楽しんだ記憶があると思いますが、スクリーンセーバーもその一つだったんでしょうね。(篠原)
編集部:今、使う人があまり多くないのはなぜでしょうか?
現在の主流である液晶モニターの場合、焼き付きはほぼ発生しないと言われており、それが理由でしょう。
ただし、実際には、焼き付きの報告は皆無ではなく、念の為、モニターの自動スリープ設定はオンにしておいたほうがいいでしょう。
スクリーンセーバーでもかまいませんが、節電の観点から、モニター使用時間は短く抑えておきたいものです。
注意が必要なのは、大手メーカー各社から発売されている、有機ELテレビです。有機ELは、圧倒的な高画質を誇る一方で、自発光のため、焼き付きに非常に弱いという泣き所があります。メーカーが独自に対策を講じている場合もありますが、それも絶対安心とは言い切れません。
テレビの場合でも、ゲームのプレイ時に背景などが長時間まったく動かないこともあるので、注意が必要です。なお、日本では、パソコン用の有機ELモニターはまだほとんどありませんが、アメリカなどでは発売されています。
こういった製品を使用する場合も、スクリーンセーバーや自動スリープをオンにしておいたほうがいいでしょう。(篠原)
編集部:有機ELの場合は要注意ということですね。了解しました!
(特選街 2017年7月号より)