筋肉は落とさず脂肪を落とす食事 減量中のアスリートの肉体改造に「酢納豆」をフル活用

美容・ヘルスケア

たんぱく質を一般の人より多くとるスポーツ選手は腎臓に負担がかかります。少しでも腎臓の負担を軽くするための塩分制限で、野菜サラダは味つけせず食べていてかなり苦痛でしたが、酢納豆をかけることで味も栄養価も高まってまさに一石二鳥です。【体験談】菅井慶太(トランポリン選手・38歳)

ダイエット食として頻繁に食卓に登場

私がトランポリンを始めたのは3歳のときです。第21回世界トランポリン競技選手権大会では、日本代表も務めました。もともと体を動かすことが好きなので、趣味で総合格闘技もやっていました。

トランポリンも格闘技も、食事が非常に重要です。トランポリンは、体重が1kg増えるだけで競技に影響します。総合格闘技は体重で階級が決まるので、ボクシング同様、試合前の減量が必須です。

身長167cmの私の場合、理想の体重は59〜60kgですが、気をつけないと、すぐ63〜64kgになってしまいます。

30代後半になってから、以前よりも体重が落ちにくくなりました。さらに私は酒が好きで、毎晩ビールを2Lほど飲みます。それだけに食事は、人の2倍も3倍も気を遣っています。

体重調整や体調管理に役立てているのが、酢納豆です。ダイエット食として、また良質なたんぱく源として、頻繁に食卓に登場します。

スポーツ選手にとって、たんぱく質は重要な栄養素なので、一般の人より多く摂取します。ただ、たんぱく質を多くとると、腎臓に負担がかかります。

少しでも腎臓の負担を軽くするために、私は塩分の摂取を控えています。日常の食事には、調味料をほとんど使いません。ゆでたり焼いたりした素材に、ごく少量の塩とポン酢を使うくらい。これで何年もやってきましたが、レパートリーが増えず、だんだん飽きてきました。

「何かいい方法はないかな」と思っていたところに出合ったのが、「酢納豆」でした。1年ほど前、コンビニで酢納豆の本を見つけ、即座に「これだ!」と手に取りました。

競技中の菅井さん

のどや胃がスッキリ!頭も視界もクリア!

酢納豆をたっぷりかけたサラダ

納豆はもともと大好きです。ただ、酢は、体にいいと思いつつ、どうしても酸味が苦手で、うまい使い方ができませんでした。酢納豆にすれば、酸味が気にならないかもしれないと、俄然興味がわいたのです。

最初のころは、おそるおそる少量の酢を納豆に垂らしていました。単独で食べることを考えると、やはり酢は控えめにしたかったのです。

でも、ある日、酢納豆を野菜サラダにのせて食べたところ、「ドレッシングなら、もっと酢が多くてもいいな」と感じました。酢を大増量し、今では納豆のパックの縁のギリギリまで酢を入れています。

それまで、塩分制限のため、野菜サラダは味つけせず食べていて、かなり苦痛でした。それが、酢納豆をかけることで、味も栄養価も高まって、まさに一石二鳥です。

特に、「内臓が疲れているなあ」と感じる日に酢納豆を食べると、翌朝の体調が格段に違います。「内臓が活性化する」とでもいうのでしょうか。のどや胃の辺りがスッキリして、呼吸が深く、頭も視界もクリア、足の運びまで軽いのです。

定期的に酢納豆を食べることで、体が変わってきている実感があります。

2019年の茨城国体で、トランポリンが正式種目として導入されることが決まりました。史上初の国体に出場すべく、総合格闘技は中断して、現在、トランポリンに適した体に改造中です。

そのための食事として、酢納豆サラダが非常に役に立っています。

トランポリン競技は、着地時に約1トンの重力がかかるといわれる、過酷なスポーツです。余分な脂肪を落とし、必要な筋肉を鍛えるために、効率的なトレーニングと栄養補給、迅速な疲労回復が欠かせません。

そのすべてを一挙に担ってくれる酢納豆は、非常に優秀なアスリート食だと思います。

「酢納豆で肉体改造中です」

筋肉を落とさず減量したいときに最適(星子クリニック院長 星子尚美)

酢は、血流や代謝の促進、内臓脂肪の減少、疲労回復といった効果があります。また、納豆の原料である大豆は、別名「畑の肉」。良質なたんぱく質を豊富に含んでいます。

筋肉を落とさずに減量したいというとき、酢納豆を食生活に組み込むのは、理にかなっています。

さらに、菅井さんのようなスポーツ選手には、ぜひ酢納豆とノリを組み合わせて食べることをお勧めします。ノリに含まれる亜鉛が、たんぱく質の代謝を促進するからです。納豆のたんぱく質を、効率よく体内に取り込むことができます。

これからの体づくりに、「ノリ入りの酢納豆」を、ぜひお試しください。

この記事は『壮快』2019年2月号に掲載されています。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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