先日、スマホ用のプリンターとしてヒューレッドパッカー社の『スプロケット』をレポートさせて頂いたが、今回は、キャノンのお話し。キャノンのスマホ用プリンターは名前を「iNSPiC(インスピック)」と言います。商品スペックは、hpとキャノンで大きくは変わりませんが、キャノンの視点は、よりユーザー目線。システム手帳での活用を提案してきました。

手帳はお好き?

男性の手帳は、どちらかというと「メモ」の要素が大きく、ライフログとしての「ノート」の要素はどちらかというと弱いです。このため、別々に持つことが多いです。一時、ファイロファックスに代表されるシステム手帳が流行りましたが、今はスマートフォンにとって代わっています。

ところが、女性の手帳となると話が違ってきます。ライフログの意味も含め、自分の好きなモノのデータベースというか、宝石箱のように、何でも入っている感じです。

それを基軸に商品化したのがマークスの手帳です。シックと可愛らしさを巧みに融合した手帳で、リフィルは、ピンク系、ブラウン系の2つがあります。知性とキュートが上手くマッチした、とてもいい感じのシステム手帳です。

キャノンは、この手帳で使えるiNSPiC対応のリフィルを用意してもらったのです。

テーマは、「カフェ」「トラベル」「育児」。いずれも文字だけでは伝わらない、必ず写真が欲しくなるテーマです。

どれもインスタ映えがするので、イイのは全部ネットに上げるですって。それは言い過ぎですね。ネットなどは、しょせん表の顔。ネットに上げられないけれど、大切な写真などいっぱいあるはずです。しかし、よほど上手く整理しないと、しだいに新しい写真、情報に押されてしまいますよね。そうならないようにできるのが大きなポイントです。

カードタイプのミニ写真は、カードホルダーが手っ取り早い保管方法なのですが、それだと、いつしか忘れ去られる可能性が高いです。というのは、手帳などのほか、アルバム(カードホルダー)を持って歩くのは結構面倒くさいです。できれば一元管理が楽です。システム手帳などは、そのために出来たようなモノですから、システム手帳に収められるというのは、写真だけのアルバムと違い、よりいろいろな対応が可能になります。楽しみ方がグンと増します。

画像: 手帳はお好き?

日本の「チェキ」にない非再現の魅力

一元管理という、色気のないトコロから話を始めてしまいましたが、今一度考えて見てください。手帳の魅力は何でしょうか。

デジタル情報は、並列化、均一化、再現性を重視した技術です。

手書きの手帳は、その真逆を行きます。自分の個性が横溢した、唯一無二のモノです。つまり、他人とは似ても似つかないモノです。

となると、中身はできる限りアナログチックな方がベターということになります。

冒頭、キャノン「iNSPiC」とhp「スプロケット」のスペックは余り変わらないと書きましたが、それは採用しているフィルムが同じだからです。米国zink社のフィルムを使っています。

米国で作られただけあって、あのポラロイドに似た特長があります。それは、やや暗めの、独特の色再現を持つと言うことです。同じモノを2台のポラロイドで撮ると微妙に違ったと言います。別の言い方をすると、偶然性があり、非常に「アート的」なわけです。

それをこよなく愛したアーティストがいました。ビートルズのジョン・レノンです。
彼はポラロイドフェチで、どこに行くのもポラロイドを持参。ヨーコを含め、子供をバシバシ撮影したと言います。当時のポラロイドのフィルムは高価でしたから、費用も掛かったと思いますが、ジョン・レノンは、この偶然性を好んだわけです。

私も手書きの手帳に合うのは、四角四面の正確さより、オリジナリティの高いものではないかと思っています。

また、zink社のフィルムは、シールとなっていますので、好きにペタペタ貼ることができます。これも魅力の一つです。

カメラ付きプリンター「ZV-123」の魅力

今回、キャノンがプロデュースした「iNSPiC」は、カメラ付きです。もともとスマホ用の携帯プリンターですし、カメラは必要なのでしょうか。

しかもこのカメラ、画素数は少ない上に、液晶画面もないのです。昭和のカメラのようにファインダーを覗き、撮るタイプなのです。

実は、私はありだと思っています。
今のスマートフォンのカメラは本当に優秀です。米中貿易戦争で、やり玉に挙げられているファーウェイ P30に至っては、並の一眼カメラなどでは太刀打ちできないほどです。それがバシバシ撮れるのだから、スマホでイイじゃないかとなります。

下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式では、なかなか良い写真は撮れません。
ここで言う良い写真というのは、「自分の考えるメッセージが込められた」という意味です。
写真は、絵画と同じように、構図が何より重要です。それはその写真で何を訴えたいのかで、構図が変わるからです。
ところがシャッターチャンスと言うのは、そんなにあるわけではありません。しかも昔の写真は、「お大尽」の趣味でした。お金が掛かる。そんな中、写真のテクを上げようと思ったら、1にも2にも集中力です。

この簡易デジカメは、そんな写真の原点、本質を思い起こさせます。時々、フィルムのみ入れて、写真のテクを学ぶ。またメモリーにデーターを送らず、プリントだけさせることも可能です。そうすると、完全な一点ものです。ちょっと面白いかと思います。

キャノンの使い方込みの新商品提案。かなり魅力的だと思います。

キヤノン
インスタントカメラプリンター
iNSPiC
ZV-123

画像: www.amazon.co.jp
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◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オ
フィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があ
り、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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