糖質制限が主流の今、驚く人もいるかもしれません。ですがボディビルの世界では、20年以上も前から、サツマイモがダイエットに取り入れられていました。食べた後の血糖値の上昇がゆるやかなので、エネルギーは補給しつつ、脂肪をため込まないことが可能なのです。【体験談】播磨修(ボディビルダー)

プロフィール

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播磨修(はりま・おさむ)
ボディビルダー。1974年、福岡県生まれ。19歳の時に交通事故にあい、半年間の車いす生活を余儀なくされる。そのリハビリとして通ったジムでボディビルと出合い、会社員のかたわらボディビルダーとしても活躍。九州チャンピオンなどの経歴を持つ。現在は食生活アドバイザーやダイエットアドバイザー講師としても活動している。

糖質不足で倒れてしまう選手もいる

私は営業職の会社員として仕事をするかたわら、24年にわたってボディビル競技を行ってきました。

ボディビルダーは増量期という時期に、たくさん食べて筋肉を増やします。しかし、この時期は筋肉とともに脂肪もつきます。ですから、大会前の減量期に、脂肪だけを落とします。

私は3ヵ月で9kgほど体重を落とし、体を絞っていきます。ですから、減量期の前後で別人のように変わるわけです。

すると、仕事先などで、男女問わず「どうやってやせたの?」とたずねられます。そのうちに同じ話をくり返すのが面倒になり、本(電子書籍)を出すことにしました。タイトルは『サツマイモダイエット』です。

糖質制限が主流の今、「サツマイモでダイエット?」と驚く人もいるかもしれません。ですが、ボディビルの世界では、20年以上も前から、サツマイモがダイエットに取り入れられていました

そして、あえてこのタイトルにしたのは、先に述べた糖質制限の流行も理由でした。

ボディビルの初心者は過剰に糖質制限を行いがちで、体調をくずす場合が少なくありません。実際、会場でけいれんを起こしたり、倒れて救急車を呼ぶことになったりした選手を目の当たりにしてきました。

私自身も糖質制限を試したことがあるのですが、4日が限度でした。頭が働かず、仕事ができなくなってしまったのです。

健康的な生活を送りながら脂肪を落とすためには、糖質も必要です。そして糖質を含む食品には、とったほうがいいものと避けるべきものがあります。とったほうがよい代表的な食品が、サツマイモなのです。

300gのサツマイモを6回に分けて食べる

では、どのようにサツマイモを食べるのか、私の1日を例に説明しましょう。

朝は、サバの缶詰を1缶食べます。一度水で洗い、生臭さや調味料を落としてから、好みでポン酢などをかけて食べます。

そして、出社前にサツマイモを調理します。サツマイモ300gを皮つきのまま50gずつに切り、耐熱容器に入れて電子レンジで加熱します。それから小分けにしてラップで包み、営業カバンに入れて持ち歩くのです。

仕事に出かけて空腹を感じたら、数回に分けてサツマイモを皮ごと食べます。皮にはポリフェノールなどの栄養が含まれているからです。

画像: ボディビルの大会に出場する播磨さん。筋肉を維持しつつ脂肪を落とすためにサツマイモは欠かせない

ボディビルの大会に出場する播磨さん。筋肉を維持しつつ脂肪を落とすためにサツマイモは欠かせない

ポイントは、1日のうちに何度もサツマイモを食べて、血糖値を一定に保つこと。目安は6回です。

食品によって、食べた後の血糖値の変化は異なります。血糖値の上がりやすさを示したのがGI値です。サツマイモのGI値が55に対し、白米のGI値は81、ジャガイモは90、食パンのGI値は91です。

つまり、サツマイモを食べた後は血糖値の上昇がゆるやかなので、エネルギーは補給しつつ、脂肪をため込まないことが可能なのです。

さらに、人体のエネルギー代謝を上げるのは運動と食事です。つまり、食事の回数が多いほどエネルギーを消費しやすい状態、つまりはやせやすい状態になります。

ですから、サツマイモを6回に分けて食べることは、実はダイエットにつながるわけです。

昼食はほとんどが外食ですが、白いご飯は食べないようにしています。そして、仕事が終わった後は、ジムで9時頃までトレーニングを行います。

夕食は帰宅後の10時頃になります。肉と野菜が中心の食事で、夏はゴーヤチャンプル、冬は鍋料理を食べることが多いです。

肌のハリを保ったまま体重を落としていく

現在、私は競技選手のサポートを行っていますが、上記のような食事法を指導しています。ダイエット関連の事業を行う会社で講師を務めていたときには、一般向けにサツマイモを使った食事法を教えたこともあります。

内容は以下になります。

白米・ジャガイモ・小麦粉は摂取しない

1日数回に分けてサツマイモを食べる

夜に糖質を摂取しない

この方法で皆さん、1ヵ月で3kg、無理なくやせられたと報告を受けています。

「もっとやせたい」という人も多いでしょう。しかし、急激に体重を落とせば体調をくずすだけでなく、一気に肌がたるみます

肌のハリも重視されるボディビルダーとしては、たるみは見た目的にマイナスです。そのため、ボディビルダーも、1ヵ月で3kgぐらいのペースで体重を落としていくのです。

ところで、私がボディビルの世界に入ったのは、19歳のときのバイク事故で、半年間車いす生活を送ったことがきっかけです。そのリハビリの延長線上に筋力トレーニング、ボディビルがあります。

いつまでも歩ける体を作るためにも、脂肪を落として筋肉を維持することが重要だと実感しています。そのためにも、サツマイモは役立つ食品なのです。

画像: この記事は『安心』2019年10月号に掲載されています。

この記事は『安心』2019年10月号に掲載されています。

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