布団洗い専門コインランドリー「フトン巻きのジロー」を知ってますか?CMで見て気になっているの人も多いのではないでしょうか。今回は東京唯一の店舗(執筆時点)の町田小山町店に実際に行って、筆者の夫の布団を洗ってみました。アラフォー男性のエキスを5年間毎日吸い込んだ布団がどのように変化したのか、洗えない布団の種類や金額、サービスについて紹介します。
「フトン巻きのジロー」とは?
「フトン巻きのジロー」をご存じでしょうか。キャッチーなネーミングと過去にはテレビで取り上げられたことから、名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。
「フトン巻きのジロー」とは、敷布団も掛け布団も丸洗いできるコインランドリーです。スタッフが常駐しており、布団を預ければその日のうちに乾燥まで済ませてくれます。
東京唯一の店舗はほぼ神奈川にあった!
2021年8月現在、公式サイトで確認できる「フトン巻きのジロー」の店舗数は76店舗です。その中で東京は1店舗のみ。当該店舗は町田市小山町にあります。
町田市小山町は神奈川に隣接した街です。そして「フトン巻きのジロー」は、県境にほど近い場所にあります。
東京都唯一の店舗と言いながらほとんど神奈川。東京第1号店なのに23区を選ばずこんな端っこの街を選ぶ「フトン巻きのジロー」に、不思議な好感が持てます。
5年間洗ったことのない布団を預けてみた
「フトン巻きのジロー」町田小山町店は、筆者の自宅からそう遠くない場所にあります。1度洗ってもらおうか、ということで、わが家にある夫の布団をお願いすることに。
彼の布団は5年前に買ってから1度も、洗ったことがありません。
時々ファブリーズをまいたり、外に干していたりするのを見たことがあるものの、アラフォー男性のエキスを5年分も吸い込んだ布団です。一体どれほど汚れているのでしょうか…。
汚い布団を車に丁寧に乗せる
車に新品のブルーシートを敷き、汚い布団を上に乗せます。
「汚い布団にわざわざブルーシートを敷く必要ある?」と思ったものの、嬉しそうにいそいそとシートのシワを伸ばしていたので、何も言いませんでした。
町田市小山町店舗におじゃまします!
「フトン巻きのジロー」町田小山町店は、町田街道沿いにあります。店舗前に駐車場があるものの、土日は満車になっていることも少なくないようです。
お店に行ったのは日曜の昼過ぎ。店舗内には先客がいて、店員さんと楽しそうに話している姿が見えました。
「フトン巻きのジロー」店内は木目調でおしゃれです。コインランドリーというともっとシンプルで生活感が出てる印象でしたが、まるでカフェのような内装に驚きます。
広くて明るく石けんの香りが心地良い店内……お茶でもあれば、ずっといられそうです。
キッズスペースもあるようですが、今は感染症対策のため閉鎖中の様子。しかしスタッフに声をかければ、消毒をしたおもちゃを貸してくれます。店内で仕上がるのを待ちたい家族連れの人にとって、嬉しいサービスですね。
予算・布団の状態から最適コースの相談にのってくれる
スタッフの方はとてもきれいなお姉さんで、筆者が初めてであることを伝えると、外に出てきて車の中の布団を見てくれました。値段もその場ですぐに計算してくれ、「予算が厳しいようなら……」と代替案も提案してもらいました。
【閲覧注意】布団の汚さにびっくり!
布団を店内に運び、シーツを剥がして中を確認します。
今回持ち込んだ布団は、
・シングル敷布団1枚
・シングル掛け布団1枚
・セミダブル敷布団1枚
です。
シングル敷布団はカバーもかけずに使用していました。シングル掛け布団はカバーが破けています。これはどうしようもありません。
掛け布団の中身を取り出してみると……
黄ばみがすごいです。さすが、アラフォー男性を5年間包み込んできた掛け布団。
セミダブルの敷布団はというと……
カビがひどい状態でした。さすが、アラフォー男性を5年間受け止め続けた敷布団。
しかしこちらのセミダブル敷布団は素材がウレタンなため、洗濯ができないとのこと。どうやら羊毛100%orウレタンが含まれる布団は、縮んだり水分が残りやすいことから洗濯不可だそうです。
残念に思っていると、スタッフのお姉さんが「セミダブル敷布団は乾燥をして、中の湿気を飛ばしましょう。その後、これ以上カビが増えないように除菌・抗菌処理をしますよ」と話してくれました。お値段は1,000円とのことなので、お願いすることに。
すまきにして布団を洗濯機にイン!
布団をどうやって洗濯するのか、見させてもらいました。
こちらの画像のように、布団を横方向にくるくると巻き、細長いすまきにします。掛け布団のカバーも外してもらえるため、中までしっかり洗えそうです。
そして、洗濯機の中にイン!たくさんの泡で、グワングワン回します。
完了までは3時間ほどかかる、とのことなのでお店から離れることに。完了時にお店から電話をするサービスがあるそうなので、お願いをしました。
きっかり3時間後、電話があったので取りに戻ります。
洗濯完了!
洗濯が完成した布団がこちらです。
遠目ではわかりませんが、掛け布団は黄ばみが落ちて、新品のように真っ白に!
カビだらけのセミダブル布団は、ふっかふかになっていました。
腕を挟んだ時の感覚が全然違い、洗った布団は空気を含んでいるのを感じられます。
布団の湿気が約150g減った!
今回驚いたのが、「どの布団も乾燥機にかける前と後で、重さがそれぞれ150gほど違う」という話でした。
どうやらその分だけ水分が抜けて、布団が軽くなっているそう。150gの水というと、ワイングラス1杯分くらいの量です。
この量を布団に霧吹きでかければ、かなりしっとりしそうですよね。結構な量の湿気を含んでいたことがわかります。
布団はスタッフが車まで運んでくれる
布団はスタッフの方がビニールで包み、車のボンネットまで運んでくれました。
「絶対に汚さないで持って帰ってきて!」「車に入れる時はとくに慎重になって!」と私に釘を刺し、家でゴロゴロ待機していた夫もこれには大満足。私ではなく、全てスタッフのお姉さんがていねいに扱ってくれたことを話すと、とても安心した様子でした。
5年ぶりに洗った布団で寝てみた
家に持ち帰って夜になるのを待って、布団を敷いてみます。
ワクワクしながら布団に入る夫。「掛け布団がとくにふかふかになったみたい」「ウフフ」と幸せそうな笑みを浮かべていました。
毎日使っているからこそ、使い心地の差に気付けるようです。普段使いをしていない筆者は、布団から夫のにおいが消えていることに気付きました。清潔になったことを実感できます。
幸せそうに布団の上でスマホをいじる夫を見ていると、洗濯をして正解だったと思います。
かかった値段は合計5,750円!
さて、今回の洗濯でかかった値段は、5,750円です。
乾燥や洗濯までの手順、その後のシーツ掛けまでやってくれ、さらにファスナー部分のほつれは縫ってくれていました。
ちなみに今回筆者が頼んだお任せ洗いの価格表はこちらです。
シングルの敷布団なら、高くても4,000円でおつりが来ます。
布団を洗濯できる一般コインランドリーとの差
布団を洗濯・乾燥できるコインランドリーは他にもあります。しかし値段に大きな差はなく、手間を省けることを考えれば、「フトン巻きのジロー」の方がお得と言えるでしょう。
通常のコインランドリーでは乾燥時間の目安がわからず、湿気が残ってしまうことも珍しくありません。洗濯をしに来たのに、カビの原因となる湿気を新たに作った状態で持ち帰るのは避けたいですよね。そのためさらに乾燥を追加して、終わるのを再び待って……時間を無駄にしてしまうこともあるでしょう。
「フトン巻きのジロー」であれば、布団のプロが洗濯・乾燥を管理してくれます。そのため適切な洗濯・乾燥時間で迷うことはありません。自分の布団を他人に触られたくない人や予算を抑えたい人は、値段を抑えられるセルフコースもあります。自分ですべてやらなくてはならないものの、スタッフが常駐している店舗であれば、すぐに不明点を相談できます。
「布団は洗う時代」の看板に偽りなし。安く簡単に心地良い布団を手に入れられるのであれば、活用しない手はないでしょう。
まとめ
「フトン巻きのジロー」に初めて行ってみましたが、予想以上にきれいになったこと、手間が少なかったことに驚きました。
布団は毎日使うものであり、1日のおよそ1/3を過ごす場所です。「フトン巻きのジロー」なら適切な洗濯をしてくれるため、洗い残しや乾燥不足の心配はありません。長い年月をかけて蓄積された汚れやダニ・ホコリも、短時間ですっかりきれいになります。ぜひ、「フトン巻きのジロー」を活用して、心地の良い布団をお得に手に入れてみてくださいね。