【お菓子作りの基本】プリン・ババロア・ゼリーの作り方レシピ:どこが違う?

キッチン

ぷるんとしたひんやりスイーツの代表格「プリン」・「ババロア」・「ゼリー」。何となく分かっているけれど…これらの違いってなんだろう?ということで今回は改めてこれらの違いと基本的な作り方をご紹介していきます。

プリン、ババロア、ゼリーはどんな性質を利用したお菓子なのか

どれもぷるん、ふるっとした食感があるプリン、ババロア、ゼリー。これらの違いは、まずはもちろん原材料、そして固め方に違いがあります。

 

【プリンの作り方】加熱して固まる卵の特性を生かしたスイーツ

まずはプリン。イギリスが発祥の地と言われています。日本に伝わったのは、江戸時代後期から明治初期とのこと。1960年代ごろには一般家庭でも食べられるようになり、1972年に「プッチンプリン」が発売されプリンの認知度を一気に押し上げました。

 

【基本の材料】卵、牛乳、砂糖の3つ!

一般的なプリンの材料は全卵牛乳砂糖の3つととてもシンプルです。加熱することで固まる卵の凝固性を利用しているのが大きな特徴。

容器にカラメルソースを入れておき、卵・砂糖・牛乳を混ぜ合わせて加熱します。

 

蒸し焼きにして固める

鍋にふきんを敷き、プリン容器を並べて、容器の半分くらいの高さまで水を入れて蒸し焼きにしていきましょう。加熱の仕方は茶碗蒸しと一緒ですね。今回は鍋で加熱しましたが、オーブンや電子レンジで加熱する方法もあります。ふたをして20~30分蒸し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。

 

ふるっとなめらか、カラメルソースの苦みもアクセント

取り出す時はカップの底をお湯であたためて、カラメルを溶かしたらお皿にのせて上下をひっくり返します。こうしてプリンが完成します。

卵や牛乳の分量によっても固さは変化しますが、じっくりと蒸し焼きにするとふるふる滑らかな食感がたまりません。卵の味わいがやさしく、ほろ苦いカラメルソースがアクセントになります。

 

【ババロアの作り方】ゼラチンで冷やして固める

続いてはババロア。ババロアは、フランス発祥のスイーツ。主に貴族たちによって親しまれていたのだとか。

【基本の材料】一般的に、生クリーム卵黄牛乳砂糖バニラエッセンスゼラチンです。

 

卵を使ったアングレーズソースと生クリームがベース

卵・牛乳・砂糖でまずはカスタードソース(アングレーズソース)を作ります。そこにふやかしたゼラチン、生クリームを合わせ、バニラエッセンスで香りをつけます。

ソースを器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めていきます。冷やす時に固まる性質は、ゼラチンによるものです。

 

リッチなコクと口の中でとろける弾力感

こうして完成したババロアは、リッチなコクと甘み、そしてなめらかな口当たりが特徴です。

ゼラチンで固めているので、ぷるっとした弾力も感じられます。アングレーズソースと生クリーム、それぞれの濃厚さが際立つスイーツでもありますね。

 

【ゼリーの作り方】ゼラチンと水分で作るコラーゲンたっぷりのスイーツ

ゼリーは、主にゼラチンと水分でつくります。透明感があるのもポイントですね。ゼリーの発祥は中世のヨーロッパ。魚や肉の煮汁を冷やし固めた「煮こごり」がゼリーのルーツとされています。

 

動物性食材のゼラチン

【基本の材料】ゼラチンフルーツなど。

今回は、溶けやすい「クックゼラチン」(森永製菓)を使って作っていきます。

ゼラチンとは、動物の骨や皮に含まれるコラーゲンから作られたたんぱく質のことゼラチンのコラーゲンは熱によって溶け、冷えることで固まる性質があります。

ゼリーを作る時も、一旦お湯でふやかして溶かしてから、素材に混ぜて冷やし固めるのがポイントです。

 

フルーツやジュースを使うことで、様々なおいしさ、バリエーションが楽しめるゼリー。今回は白桃の缶詰を使ったゼリーを作ってみました。冷蔵庫で冷やし固めてできあがりです。3時間程度で固まります。

 

ひんやりつるん、見た目にも涼やか

つるんとした弾力があり、口の中に入れるとひんやりと冷たく、柔らかな食感。ゼラチンと水分量のバランスによって、ゼリーの固さも変わってきます。透明感があるので、視覚的にも様々なアレンジが楽しめます。

ゼラチンを摂るということは、コラーゲンを摂るということ。コラーゲンには美肌効果などがあるので、おいしく食べながら内側からキレイを補うこともできますね。

 

まとめ:プリン、ババロア、ゼリーはココが違う!

プリンとババロア。この二つの大きな違いは、卵を加熱することで固めるか、ゼラチンで固めるかにあります。卵と牛乳のみでシンプルに蒸し焼きにするのがプリン。生クリームとアングレーズソースを合わせてゼラチンで冷やし固めるのがババロアです。そして、ゼリーは「ゼラチン」で水分を冷やし固めるもの果汁、果肉、ジュースなど水分と合わせることで固めていき、透明感があるので涼やかさも感じられます。

 

「プリン」は加熱することで卵が固まる凝固性を用いたスイーツ。

「ババロア」はアングレーズソースと生クリームをベースにゼラチンで冷やし固めたもの。

「ゼリー」は冷えると固まる性質を利用したゼラチンで固めたもの。

 

もちろん様々なレシピがあるので、これがすべてではないですが、一般的には今回ご紹介したような違いがあります。卵を使ったスイーツは栄養価も高いですし、ゼリーはコラーゲンが豊富。そういった点からスイーツを選んでみたり、お菓子作りを楽しんでみるものいいかもしれませんね。

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櫻よう子

さくら・ようこ◎暮らしとアートのマルチクリエイター。美術大学でデザイン/マーケティングを学び、卒業後は数々の商品開発やレシピ開発に携わる。レシピコンテストグランプリを2度受賞。Webメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作、撮影すべてをこなす。アート講師やマクロビオティックセラピストの資格あり。食や美容、アナログにも関心が高く、自然散策、美術鑑賞が趣味。

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