猛暑と共にあらゆるところで気になる汗のニオイ。「ひょっとして自分もニオってる?」と不安になっている人の強い味方が、汗とニオイを抑える天然アルム石(天然ミョウバン)です。今回はその秘めたるパワーについて皮膚科医に聞くとともに、人気の制汗デオドラント『デオナチュレ』シリーズを試してみました。
【専門家に聞く】汗自体はもともと無臭! ニオイが発生する2つの理由

「汗自体はもともと無臭です。ところが汗腺から皮膚の表面に出てきた際、皮膚の表面や毛穴にいる雑菌と混じり合って、ニオイが発生するのです」
1.皮膚の雑菌と混じり合ってはじめて、ニオイは発生する!
そう教えてくれたのは、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医で「渋谷スクランブル皮膚科」(東京・渋谷区)の下方 征(しもかた・ただし)院長。たとえばからだの中でもニオイやすい足は、汗腺がたくさんあるうえに、靴の中など雑菌が発生しやすい環境にあるからニオイやすいのだといいます。

ニオイは菌の繁殖が原因!
2.『アポクリン腺』が発達している人はニオイやすい
「ワキもまたニオイやすい部分ですが、汗腺のひとつ『アポクリン腺』が発達している人の方がニオイやすいですね。なぜならアポクリン腺から出るベタつく汗には、タンパク質、糖質、脂肪酸、アンモニアなどが含まれており、皮膚にいる細菌によってそれらの物質が分解されることで、ニオイがより強くなりやすいからです」
アポクリン腺が発達していない人でも、何もケアをせず汗をたくさんかいたまま放置してしまうとニオイが生まれてしまうという。
ではどのように、汗からニオイが生まれないようにすれば良いのでしょうか。
「自分で簡単に汗を抑えるには制汗剤の使用もおすすめです。制汗剤は細菌や雑菌の増殖を減らす働きがあるからです」(下方院長)
世界最古の制汗デオドラント成分として、ローマ時代から愛されてきた天然アルム石!
とはいえむやみやたらに除菌成分などを配合している制汗剤を使うと、肌に負担がかかってしまうことも。そこで注目すべきなのが、天然の制汗成分「アルム石(ミョウバン)」です。妙な名前で化学的な成分なのかなあと思う人、料理に詳しい人ならウニの鮮度を保つため、きれいな色のナスの浅漬けを作るときに使うときのレシピなどで目にしたことがあるはずです。
アルム石は別名ミョウバンと呼ばれる、火山地帯の地中に存在する天然鉱物塩。古代ローマ時代から使われてきたと言われ、「世界最古の制汗デオドラント成分」の異名も持っています。

ミョウバンパワーを活かすための(左から時計回りに)パウダー、スティック、クリームタイプの制汗剤
下方院長がそうした天然アルム石(ミョウバン)の特徴を教えてくれました。
「ミョウバンには皮膚の常在菌の繁殖を抑える効果があることが知られています。同時に皮膚や血管を収縮させる働きもあるので、汗の量をセーブし、ニオイの根源である汗を抑えることにもつながります」
天然アルム石配合で人気の制汗剤シリーズ「デオナチュレ」とは?

公式サイトより
ではそんな天然アルム石パワーを活用できる制汗剤にはどんな製品があるのでしょうか。代表的なものの1つが、夏が近づくと独特なロゴとともにドラッグストア店頭にズラリと勢揃いする制汗デオドラントシリーズ、シービック『デオナチュレ』です。
「デオナチュレ」シリーズは、基本的に天然アルム石を指すミョウバンと、それを微細化した焼ミョウバンが主成分に含まれる制汗剤シリーズ。ブランドは女性用の『デオナチュレ』と、男性用の『男デオナチュレ』の2つに分かれ、汗くささ解消のためのさまざまな商品展開を行っています。
「デオナチュレ」シリーズの特徴は、抗菌効果と汗を抑える効果のある天然アルム石(有効成分「焼ミョウバン/ミョウバン」を配合していることと、効果を発揮しやすい「直(ジカ)ヌリ」タイプであること。
有効成分が肌に密着し、1日の汗とニオイを元から防ぐことができるといいます。
女性用『デオナチュレ』シリーズを使ってみた!
お出かけ前の朝の習慣として定番化しつつある女性用『デオナチュレ』シリーズ。それでは実際にピックアップして試してみましょう。とはいえ筆者は男性なので、妻の使用感をレポートします。
『デオナチュレ さらさらクリーム』

(実勢価格 税込1,078円)
酷暑のワキ汗対策として大ヒットした『デオナチュレ さらさらクリーム』。有効成分「焼ミョウバン」をシリーズ最大量配合しているのが特徴です。

「軟膏に近いテクスチャーのクリームタイプなのに、しっかり直塗りするとサラサラな感触になるのが不思議。白浮きもしない。製品自体にニオイがほぼないので、つけている香水とバッティングしないのも使いやすい!」(妻)
『デオナチュレ ソフトストーンW』

(実勢価格 税込1,078円)
ワキ汗とニオイを防ぐソフトな直塗りスティックタイプの『デオナチュレ ソフトストーンW』。10年間ずっと売上No.1なのだそう。微細化した焼ミョウバンが汗と汗のニオイを防ぐので、ワキの汗染みもできにくいのが特徴です。

「触ってもサラサラしているストーンタイプが、使っていて楽しい。塗ったそばからサラサラしていくのがよくわかる。制汗・ニオイ防止性能に関しても万全で、暑いさなかに1日外出してもニオイが気にならないのに驚いた。頼りになる!」(妻)
『デオナチュレ さらさらデオドラントパウダー』

(実勢価格 税込1,496円)
胸もと、髪の毛がはりつく首筋、太ももなどに特化した『デオナチュレ さらさらデオドラントパウダー』。

「ラムネみたいな爽やかな香りがお気に入り。粒子の細かいパウダータイプだけど、パフで馴染ませていくと白浮きも気にならないところがいい! 首に髪が汗でペタッとくっつかないと、見た目もすっきり」(妻)
今度は自分で男性用『男デオナチュレ』シリーズを使ってみた
今度は男性用『男デオナチュレ』シリーズを筆者が試してみます。ここのところの猛暑で、自分の汗のニオイにほとほとイヤになっていたので、ちょうどいいタイミングでした。
男デオナチュレ『男足指さらさらクリーム』

(実勢価格 税込1,078円)
まずは靴を脱いでビックリしなくなりたいので、足から。『デオナチュレ 男足指さらさらクリーム』を試してみます。特徴は有効成分「焼ミョウバン」がニオイを元から防ぎ、汗を抑えること。有効成分イソプロビルメチルフェノールも配合しており、ニオイの原因菌も殺菌できるそう。
実際に使ってみると、こってりなテクスチャーでどうなることかと思いましたが、塗ってる先からサラサラ、すべすべになっていくのが面白い! まるで足がコーティングされていく感覚。
そのまま1日過ごしてみると、確かに足に汗をかいていない気がしました。ベタつき防止成分配合ということで、靴下の中もさらさらで気持ちいい。
外出して帰宅してもなおコーティングは持続しており、ニオイが気にならないのは狐につままれた気分。夜の入浴時に足を洗っていてもまだ、しぶとくコーティング感が残っているのもまた不思議でした。
男デオナチュレ『男ソフトストーンW ノンメントール処方』
男性用制汗剤となると、強刺激なものが多いのが一般的。肌の弱い筆者的にはあんまり強烈感をアピールされると、ビビってしまいます。その点この『男デオナチュレ ソフトストーンW ノンメントール処方』は刺激に配慮してくれているのが、ほんとにありがたい。
実際に使ってみたけれど、確かにやさしい使い心地。ワキにするすると簡単に塗れるし、使い心地はさっぱり。メントールでヒリヒリする筆者のような肌弱男子にうってつけでした。
【2025年最新】「男デオナチュレ」新製品2種を体験!

写真左:『男ソフトストーンW ミドル エイジ』、右:『男さっぱりパウダー』
最近枕が臭い! 加齢臭が気になる人の『男ソフトストーンW ミドル エイジ』
使用推奨部位:「ワキ、耳ウラ・首うしろ」
35歳を過ぎた男性に現れ始めるのが加齢臭(2-ノネナール)。けっこう愕然としますよね。出る部分は、頭、耳の後ろに、首回り。だから突然枕が臭くなるのです。
そんな加齢臭撃退に最適なパワーを秘めているのが『男ソフトストーンW ミドル エイジ』(写真左:20g・2025年2月3日発売・税込1,078円)。スティックタイプで、デオナチュレでおなじみの塗るやわらかい石タイプ。キャップをひねると深みのあるスペアミントのような香りがします。
主成分は焼ミョウバンと、殺菌抗菌成分イソプロピルメチルフェノールですが、さらに抗菌効果のある「茶カテキン」をプラス。実際に塗ってみると控えめなミントの香りで、使いやすい。朝塗ると夜まで効果が持続するのがありがたい! 筆者はよく急に振り向いて、耳の後ろのニオイの残り香を確認するのですが、『男ソフトストーンW ミドル エイジ』を使っていると、確認不能なくらい一日中加齢臭がいなくなっていました。

写真左:『男ソフトストーンW ミドル エイジ』、右:『男さっぱりパウダー』
ペタペタうざいズボン/スラックスを、もう貼り付かせない!『男さっぱりパウダー』
使用推奨部位:首筋・ワキ・胸・背中・太もも裏・ヒザ裏・足の裏などボディ全般
パウダータイプで、付属のマイクロファイバー生地のパフでぱふっとすれば、スルスルの肌になる『男さっぱりパウダー』(写真右:25g・2025年2月3日発売・税込1,650円)。汗で不快に貼り付く真夏の衣服も、これを肌にパフパフすれば、くっ付かなくなります。ズボン/スラックスはもちろんシャツもさらさら触感になって、非常に快適でした。2つの清涼成分(メントール・メンチルグリセリルエーテル)で、真夏にうれしいクール感が持続するタイプ。
まとめ:部屋に置いても違和感のないパッケージ
ともすればこうした制汗剤系は、えげつないデザインだったり、医薬品イメージのあるものもあり、テーブルに置いておくのに抵抗感を感じることもあります。その点『デオナチュレ』シリーズはパッケージから出してしまえば、通常の化粧品などと一緒に違和感無しに並べられるので助かります。
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