【T字カミソリ】ノー・モア・ヒリヒリ!肌弱人のための国産最多6枚刃『プロジスタ 6枚刃』なら痛くない

レビュー

剃り終わるといつもヒリヒリ。”ヒゲ剃りは苦行”と思い込んでる肌弱男子に朗報。5枚刃のその向こう、現在の国産T字カミソリ最多の6枚刃『プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー』が肌にやさしいと聞きつけ、肌弱人の筆者が試してみました。これでヒリヒリにおさらばできるかな?

日本人のヒゲと向き合い続けてやさしさを究めてきたシック(Schick)ブランド(since1960)

「プロジスタ(progista)」は、シック・ジャパンが2025年に新たに立ち上げた男性用トータル・グルーミングケアブランド。

T字カミソリの二大巨頭ブランドと言えば、シックとジレット。シック(Schick)は1921年創業で、もともとはアメリカ発の100年以上にわたり世界中の男性のヒゲと肌ケアに向き合い続けてきたブランド。1960年にシック・ジャパンとして日本進出してからは徹底的に日本人のヒゲと向き合う国産メーカーとしての存在感を発揮しています。

 

個人的には、ジレットは深剃り優先で、肌へのやさしさをプラスする方向で進化、シックは「肌へのやさしさ」優先で「深剃り」性能をプラスしていくカミソリ設計だと感じています。シックはとくに日本独自のヒゲの質や肌事情に合わせた改良を重ねてきた、質実剛健メーカーという印象です。

シックの代名詞とも言うべき「ハイドロ5」シリーズ。トロトロの大量濃密ジェルで肌を守ります

わかりやすい違いは、シックはヘッドが前後にお辞儀する角度のみで、ジレットは3Dで横や斜めにもヘッドが動くところ。好みと慣れの問題でもありますが、自分の剃ろうとしている方向に律儀に追随するか、より剃りやすい方向へアテンドしていくかという違いがあります。基本カミソリの刃が怖い人は、予測しやすい動きをするシックが好みの場合が多いですね。

T字カミソリの刃は多ければ多いほど肌にやさしいのか

『プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー(刃付き)』(46g・実勢価格 税込5,478円※編集部調べ・2025年2月26日発売)は、従来の5枚刃を凌駕する”肌のやさしさ”を追求した国産初の6枚刃モデルです。現在主流となっている5枚刃は、2~4枚刃よりも肌にやさしくなっています。刃は多くなればなるほど、刃が肌に食い込みにくくなるから。2枚刃なら2分割、3枚刃なら3分割と圧力は分散されていくので、肌に傷をつけにくいのです。

 

ちなみに古き良き時代からある1枚刃(両刃)はランニングコストは安いのですが、刃の食い込みが1点になるので、スパッと切れやすいです。

筆者が見た目に惚れて買ってしまった1枚刃(両刃)カミソリ。ドイツ・ゾリンゲンのメルクール 社の「両刃ホルダー 334C」。最初は痛い思いをしました。これも『プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー』と同じ、バーバースタイルのショートハンドルです。

では無限に枚数を増やしていけばいいのかというと、どんどんタテの面積が増えていくと小回りが利かなくなり、細かいところが剃りにくくなります。刃の枚数が増える分、カートリッジの価格も高くなります。そうしてちょうどいいバランスが5枚刃ということで落ち着いていました。この製品が現れる前は。

驚いたのは、その刃の感覚の狭さです。「あれ? 本当に6枚も刃がある!?」と感じてしまうくらい、超狭い配置。これだけ狭くしたのはやはり刃が食い込みにくいから。

汚れも落ちやすい隙間だらけ構造。向こうが見えます。ボディソープなどをつけて、強めのシャワーでも、詰まりにくい分、よく汚れが落ちます。

つまり肌に食い込もうにも、間が狭くて肌が入り込めない状態を作り出しているのです。ヒリヒリを防止するためとはいえ、すごい技術力だと思います。

『プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー』で肌弱男子が剃ってみた!

「プロジスタ」シリーズには「シェービングフォーム180g」(税込2,200円・発売中)もあります。

もちろんT字カミソリなので、事前の準備が必要です。蒸しタオルでヒゲをやわらかくするか、温水で顔を洗った後に使用します。事前に刃が滑りやすいように、シェービングフォーム>シェービングジェル>シェービングクリームのどれか(この順番で肌への負担が少なくなります)を塗ります。

今回は同じ「プロジスタ」シリーズの「シェービングフォーム180g」を使用します。クリーミーで激しいメントールの刺激もなく、濃密な泡が出てきます。

ヘッドと肌は平行にするのが基本。わかりにくい場合は反対側にまず滑らせると、傷つかずにヘッドの角度を頬で感じられます。

濃密泡と相まって、スムーズな刃の滑りっぷり。ヒゲのある部分は軽く引っかかる感覚はありますが、引っ張られる感じはなく、撫でているだけで剃れていくタイプの剃り心地。今のところ痛くなりようがないくらいやさしい。

ちなみにシックのお家芸でもあるのですが、ドイツ・ゾーリンゲン製の高級ブレードに「ダイヤモンドコーティング」が施されています。つまりカミソリの刃が直接当たっているようで、実は当たっていないというのが本当なのです。コーティングのおかげで、切れ味と耐久性が長く続きやすいのも特徴。通常のカミソリの刃の限界は14回(毎日剃るなら2週間)という感じですが、この刃はもっといける気がしました。実際に3週間毎日使ってもしっかり剃れてました(個人差あり)。

ただ濃密ジェルのスムーサーの量は少なめ。ハイドロ慣れしていると物足りないかも。でもしっかりシェービングフォームをつけていれば気になりません。

首元をキュッと掴んで自在に操るバーバースタイルのショートハンドルの楽しさ

T字カミソリの原則は首元をつまむように掴むこと。ハンドル部分はぶらぶらしても良いくらい。軽く指を添える程度です。ハンドルが長いと指ががっちり引っかかって、てこの原理で刃が肌に食い込みやすいのですが、『プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー』はハンドルが短いので引っかかりにくいのが特徴。その分、取り回しの自由度があって、ヒゲ剃りがうまくなったように感じます。

あと亜鉛ダイカストのほどよい重みがほんと、ちょうどいい。自力で力を加えなくても、その重みを滑らせるだけでいいんです。

ひっくり返して鼻の下やもみあげなど細かいキワも攻められる!

裏側にも刃が!

「でも6枚も刃があるし、鼻の下みたいな入り組んだ部分は不得意でしょう?」と聞こえてきそうですが、実は『プロジスタ 6枚刃シェーバーホルダー』は反転させるともう一枚刃があって、細かい部分を攻めやすいようになっています。事実上7枚刃じゃないのってニヤつくくらい、これが使いやすいです。

仕上がりはつるすべ。気持ちいいですね。しかも何より、ヒリヒリと無縁。力を入れずに本体の重みで滑らせるだけなら、肌を傷める心配はほとんどありません。くれぐれもグイッと押し当てないようにして。

ランニングコストは5枚刃とあまり変わらない事実

シワやたるみは指で引っ張ってのばすのが、痛くならないシェービングの基本です。アゴ下に関しても、肌を頬の方に持ち上げて平らにしてから剃れば、平面になります。

本体価格はお高めの税込5,478円。ただ替刃カートリッジ(3個入)は税込2,640円と、5枚刃モデルとほぼ同じ価格帯に抑えられているのはすごいです。この質感が気に入ったなら、あとはそれほど価格差を気にしないで使い続けられます。

まとめ:もうヒリヒリしたくない人、ショートハンドルの楽しさに目覚めたい人におすすめ

刃の表裏から清掃しやすいという構造もあり、切れ味も鈍りにくい。肌を傷めていろいろ傷薬を購入するくらいなら、良い選択肢だと思います。ただ肌の弱さに自信がある人なら、シェービングフォームよりも、シェービングクリームがおすすめです。「ヒゲ剃りは苦行」と考えている人ならば、この快適さを一度味わってみると良いと思います。

製品サンプル提供●シック・ジャパン

公式サイト

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