「毎日の買い物はまず『ダイソー』から」をモットーにする筆者が発見した気になるアイテム。今回紹介するのは『真空2重ペットボトルホルダー』。ペットボトルを冷たいまま持ち運びできる専用ホルダーだ。水筒は洗うのが面倒くさいけど、これならいつでも冷たい飲み物が飲めるぞ!
面倒くさがり屋さんの救世主となるか? お手入れ要らずのペットボトルホルダー
ペットボトルの最大の弱点、それは保冷できないこと。水筒なら冷たい状態をキープできるし、氷有りならキンキンのまま飲み続けられる。しかし、ペットボトルは買った直後こそ冷たくて気持ちいいが、1時間もすれば飲むのも嫌になるほどぬる~くなってしまう。
水筒を使えば解決できるが、洗うのが面倒くさいし、炭酸やコーヒーなどは入れにくい。どうにかペットボトルを冷たいまま持ち運ぶ方法はないだろうか。
さっそくダイソーに行って探してみると、目的の商品を発見! ペットボトルを保冷できる『真空2重ペットボトルホルダー』が3種類販売されていた。今回は3種すべてを購入し、その使い勝手をレビューする。
今回使用したペットボトルは、水(500mlPET)、コーヒー(600mlPET、寸胴)、お茶(600ml、細長)の3タイプ。すべてのペットボトルに対応しているのだろうか。
『真空2重ペットボトルホルダー』の構造
個別レビューの前に、『真空2重ペットボトルホルダー』に使われている真空2重構造について簡単に紹介しよう。
真空2重構造とは、容器が内側と外側の2層になっていて、その間の空気を真空にした構造のこと。真空にすることで熱の移動が抑制されるため、保温・保冷効果が向上するというわけだ。
今回紹介する3種とも同じ構造を採用しているが、いずれも真空2重構造なのは本体だけで、フタの部分は特に保温・保冷のための構造にはなっていない。これが保温・保冷能力に関係するのかも気になるところ。
1.『真空2重ペットボトルホルダー(黒)』
1つ目は『真空2重ペットボトルホルダー(黒)』(500/600mlPET対応・直径8.5×高さ19cm・希望小売価格 税込770円・発売中)。取っ手が付いた持ち運びしやすいペットボトルホルダーだ。
対応サイズは500~600ml。色は黒と白の2色が展開されている。重さは実測で約279g。
取っ手の付いたフタを取り外し、ペットボトルを入れて、
フタを閉める。
フタを閉めるとペットボトルが下に押し付けられ、固定される仕組みだ。

500mlPETだと固定されなかった……
ただし、本体容器がやや大きめ(高め)で、水(500mlPET)だとペットボトルが固定されなかった。あと1cm短いとよかったのに……。
逆に、お茶(600mlPET、細長)は、フタを閉められない。うーん、意外とシビアなようだ。

600mlの背がやや低いタイプにぴったり
ぴったりだったのはコーヒー(600m、寸胴)。ペットボトルが固定されてキャップを開けられた。
デザイン性はとても良く、スマートなフォルムにアクセントデザインが入っている。取っ手も付いているので、荷物を減らしたい人にもぴったりだ。
2.『真空2重ステンレスペットボトルホルダー』
続いては『真空2重ステンレスペットボトルホルダー』(500/600mlPET対応・直径8.5×高さ16cm・希望小売価格 税込770円・発売中)。シンプルなデザインが特徴のペットボトルホルダーだ。
対応サイズは500~600ml。色は黒のみ。重さは実測で約264g。
フタ部分がシリコーンゴムで出来ており、フタを回さずにグッと引っ張ったり押し込んだりして開閉するタイプとなっている。シリコーンゴムはきつめに作られているため、着脱はけっこうタイト。力が必要だ。
本体容器はやや短めで、シリコーンゴムのフタが長めにできているので容量や形状問わずペットボトルを入れることができた。
シリコーンゴムが滑り止めとなって、ペットボトルを固定しフタの開け閉めができる……はずなのだが、実際には少し滑って開閉しにくい。

シリコーンゴム越しにペットボトルを抑えるとキャップが開けられる
シリコーンゴム越しにペットボトルを持てば、比較的楽に開閉できるだろう。背が低いタイプだとペットボトルを抑えられず開閉しにくいかもしれないのでご注意。
底部には滑り止めのゴムがついているので、卓上で飲む人にぴったり。
3.『真空2重ステンレスペットボトルホルダー(引っ掛けリング付)』
最後は『真空2重ステンレスペットボトルホルダー(引っ掛けリング付)』(直径8.7×高さ18.5×幅10.8cm・希望小売価格 税込770円・発売中)。2種類の引っかけリングがフタに付いたペットボトルホルダーだ。
対応サイズは500~600ml。色は黒のみ。重さは実測で約273g。
フタ部分にベルトなどに引っかけられるフックと、ストラップ用のリングが付いている。ペットボトルホルダーは重く、大きくなるため正直持ち運びしづらくなるので、これはありがたい。

左:『真空2重ステンレスペットボトルホルダー(引っ掛けリング付)』、右:『同 黒』
フタの着脱は回転式。内側を見てみると、ねじが長めに切られており、ペットボトルの長さに合わせて調整できる(2~3cmほど調整できた)。1つ目と比べるとねじが長いのがよく分かるだろう。

しっかり固定された
この調整機能のおかげで、今回用意した3種類のペットボトルすべてを固定できた。もちろんホルダーに入れたまま簡単にペットボトルを開閉できる。今回紹介した3種類のなかで一番使いやすいと感じた。

お茶(600mlPET、細長)も問題なく固定できた
その反面、底に滑り止めがなかったり、回す距離が長いのでペットボトルの入れ替えが少し手間だったりと、デメリットもある。
とはいえ、ペットボトルを固定できるのはとっても便利。ストレスフリーで使いたい人にぴったりだ。
保冷性 〜それぞれの温度変化を調査・グラフ化!
機能性が分かったところで、それぞれの保冷性能をたしかめてみよう。今回は冷蔵庫で冷やした水をそれぞれのペットボトルホルダーに入れて、10分、30分、1時間、3時間後の温度変化を調べてみた。(測定位置は飲み口から約5~7cm、室温は約26度)
結果がこちら

※図表では簡略のため、『真空2重ペットボトルホルダー(黒)』:取っ手付き、『真空2重ステンレスペットボトルホルダー(引っ掛けリング付)』:リング付き、『真空2重ステンレスペットボトルホルダー』:シリコンカバー、ホルダーなしと表記している
保冷効果の高い順に、『真空2重ペットボトルホルダー(黒)』 ≧ 『真空2重ステンレスペットボトルホルダー(引っ掛けリング付)』 > 『真空2重ステンレスペットボトルホルダー』 > ホルダー無しとなった。

3時間経っても上部温度は約20度。ひんやりと気持ちいい温度
上位2つは本体容器が高く、ペットボトルを包み込んでいるため保冷効果が高くなったと思われる。シリコーン製フタの『真空2重ステンレスペットボトルホルダー』は本体容器が短いので、その分温度が高くなったのだろう。
なお、ホルダー有りの場合、底の温度はいずれも上部より低いことが分かった。少しでも冷たく飲みたいなら、全体を振れば少しだけ温度が下がるかも。
ペットボトルでもつめた~く飲んじゃおう!
ペットボトル愛好家にぴったりのペットボトルホルダー。頻繁にペットボトルを購入しているのに、使っていなかったことにショックを隠せない。こんなに保冷効果があったとは……。カラーやサイズなどのバリエーションが少なく選択肢があまりないので、ぜひ増やしてほしいところ。
先日、群馬県伊勢崎市で国内の過去最高を更新したほか、全国でも40度を超える地域が増え続けている。つめた~い飲み物を飲んで、快適な夏を過ごそう。
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