各社がしのぎを削っていたのが、チルドルームを中心とする肉や魚の鮮度保持機能に加え、最近は野菜室の鮮度保持機能と、その配置で各社が差異化を図っている。選択のポイントは、鮮度保持機能には微凍結タイプと真空タイプがあること、野菜室の鮮度保持は温湿度管理のほかに炭酸ガスやLEDなどの方式があることなどを理解しておきたい。そしておすすめは、三菱・置けるスマート大容量MXシリーズ、日立・真空チルド XGシリーズ、パナソニック HPXタイプなどがある。

肉・魚に加え野菜室の鮮度保持機能が最新トレンドで野菜室などの配置にも注目

今季のトレンド

冷蔵庫の最大の機能は食品を冷やして鮮度を保つことにある。数年前まで各社がしのぎを削っていたのが、チルドルームを中心とする肉や魚の鮮度保持機能だ。約マイナス3℃で保存するパナソニックの「微凍結パーシャル」や、約0・8気圧の真空状態にして酸化を防ぐ日立の「真空チルド」などが代表的。

それに加えて、最近は野菜室の鮮度保持機能で各社が差異化を図っている。光触媒を使って炭酸ガスを増やすことで野菜の呼吸を減らす機能や、LEDによって葉野菜の光合成を促進してビタミンを増やす機能など、さまざまな機能が登場している。

もう一つ、注目したいのが野菜室の配置だ。かつては上から冷蔵室、野菜室、冷凍室という配置が多かったが、ここしばらくは省エネ性の観点から野菜室を下に配置するモデルが主流になっていた。しかし、冷凍室よりも野菜室を頻繁に開け閉めする人にとっては、野菜室が真ん中にあるほうが出し入れしやすいため、レイアウトにも注目したいところだ。

冷蔵庫選びのポイント

1.魚・肉などの鮮度保持機能には微凍結タイプと真空タイプがある

魚や肉の鮮度を保持する機能のアプローチには大きく二つがある。一つは、氷点下でドリップが出ない程度に微凍結させるというもの。もう一つは、空気を抜いて真空状態にし、酸化を防ぐというものだ。それぞれに持ち味があるので、どちらがベストというものではないが、これらの機能を搭載しているモデルを選んだほうが食材の廃棄が少なくて済む。

真空状態で酸化を防ぐ日立のチルドルーム。

2.野菜室の鮮度保持は温湿度管理のほかに炭酸ガスやLEDなどの方式もある

ここ数年で各社が差異化を図っているのが野菜室の鮮度保持機能だ。葉野菜などをしおれさせずに保存するために温度や湿度を最適に保つ機能のほか、光触媒によって野菜から出るガスを炭酸ガスに変えて野菜の呼吸を抑える機能、LEDの光を照射することで、葉野菜の光合成を促進し、ビタミンCなどの栄養素の含有量をアップさせる機能などもある。

野菜の鮮度保持へのアプローチはさまざま。

3.ドアの枚数や開き方や表面仕上げなどは使い勝手に大きく影響する

大型冷蔵庫の場合、5ドアや6ドアなどドアの数が多いモデルが中心となっているが、2ドアのスッキリしたデザインを採用するモデルもある。左右のどちら側からも開くシャープの「どっちもドア」などは転勤族などにありがたいし、タッチするだけで開く電動ドア搭載モデルも便利だ。ガラストップやミラータイプなど、表面仕上げにも注目したい。

2ドアの大型冷蔵庫もある。

4.野菜室や冷凍室など自分がよく使う配置を選ぼう

冷蔵庫の省エネ競争が激化する中で、近年は野菜室が最下段に配置されるようになっていたが、最近は、野菜を頻繁に出し入れするユーザーに向けて野菜室を中央に配置したモデルが復活してきている。冷凍食品を頻繁に使う人なら冷凍室が真ん中のレイアウトでも問題ないが、野菜を頻繁に使う人なら、野菜室を真ん中に配置したモデルを選びたいところだ。

野菜をよく出し入れする人は要チェック。

冷蔵庫おすすめランキング

【1位】 三菱 置けるスマート大容量MXシリーズ

実売価格例:24万7000円(MR-MX50D/503L)
野菜室位置:中段

肉・魚・野菜の鮮度保持機能が充実した比較的スマートな「全部入り」モデル

幅65センチで503リットルを実現した大容量冷蔵庫。マイナス7℃で微凍結保存する「切れちゃう瞬冷凍」や、氷点下で肉や魚を凍らせずに保存する「氷点下ストッカーD」、3色LEDの光で葉物野菜の光合成を促し、ビタミンCをアップさせる「真ん中クリーン朝どれ野菜室」など、鮮度保持機能が充実。野菜室を真ん中に配置しているほうがいい人におすすめだ。

【2位】 日立 真空チルド XGシリーズ

実売価格例:31万2130円(R-XG51J/505L)
野菜室位置:下段

ラップなしでも乾燥を抑えて食材を新鮮に保存できる真空チルドが魅力

ルーム内を約0.8気圧に減圧して酸素を減らし、食品の酸化を抑えて保存できる真空チルドを搭載。マイナス1℃で凍らせずに保存するだけでなく、肉や魚から出るニオイ成分をプラチナ触媒が炭酸ガスと水分子に分解することで、鮮度を長もちできる。冷凍室の下段や野菜室は、食品をたくさん入れて重くなっても楽々と開閉できる電動式。メニュー部に触れると操作部が浮き上がる外観も特徴的。

【3位】 パナソニック HPXタイプ

実売価格例:34万3440円(NR-F504HPX/500L)
野菜室位置:下段

マイナス3℃の微凍結パーシャルとワンダフルオープンが魅力の一台

マイナス3℃で食品を微凍結させることで食品を長もちさせる「微凍結パーシャル」を搭載。解凍させずにそのまま切ったり、つまんだりして使えるのも便利だ。「Wシャキシャキ野菜室」は、新・モイスチャーコントロールフィルターやうるおいシャッターなどによって、温度や湿度を細かく保つ。野菜室や冷凍室の引き出しが奥のほうまで100%開く「ワンダフルオープン」も魅力だ。

個性派! シャープ SJ-WX50E

実売価格例:32万3540円(502L)
野菜室位置:中段

500リットル超の大容量ながら左右両開きを実現

タッチするだけで左右両側から開く「電動どっちもドア」を搭載。189リットルもの大容量で冷凍食品をたっぷり保存できる「メガフリーザー」は、忙しい共働き家庭に便利。冷凍ケースを自由に仕切って整理できる4切り(しきり)名人は冷凍食品の縦収納が可能。

個性派! アクア AQR-SBS45H

実売価格例:15万9840円(449L)
野菜室位置:下段

圧倒的なデザイン性の高さが魅力の大型2ドアモデル

庫内が一目で見渡せる2ドア冷蔵庫。右側に冷蔵室や引き出しタイプの野菜室を配置し、左側に冷凍室を配置するという、国内にはあまりないスタイル。同容量で他社比較すると横幅があるが、オープンキッチンなどで「見せる冷蔵庫」としてはかなり魅力的。

解説/安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)

※価格は記事作成時のものです。

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