あなたは家族や友人とスマホで連絡を取る際に、どのアプリを使っているだろうか? スマホにはたくさんのコミュニケーション手段があるので、迷ってしまう人もいるだろう。ここでは簡単に、それらの種類をご紹介しよう。
スマホには、複数のコミュニケーション手段が用意されている
まず、携帯電話から受け継がれたのが、SMSなどのメッセージで、主に短いテキストをやり取りする際に使用する。携帯電話回線で送受信されるため、各社とも料金がかかる。これに加え、ドコモ、au、ソフトバンクなどの各キャリアが提供するメールサービスも利用可能だ。
一方で、スマホはパソコンを小型化した存在でもある。そのため、パソコンで使うプロバイダーメールやGmailなどのウエブメールも送受信できる。
さらに、最近では、「LINE」など、サードパーティが開発したアプリを使ったコミュニケーションも盛り上がっている。この動きに大手3キャリアが対抗して、「+メッセージ」というサービスもスタートした。
●3大キャリアのiPhone、Androidで標準で使えるメール関連サービス

携帯電話番号でメッセージや写真、動画を送受信できる「+メッセージ」とは?
ドコモ、au、ソフトバンクが共同で導入した、新しいメッセージサービスである。
SMSと同じように電話番号でやり取りできるが、送受信できるメッセージが最大2730文字と多く、「LINE」のようなスタンプやファイルもやり取りできる。1通3円の料金がかかるSMSとは異なり、データ通信として処理されるため、データ定額の範囲内で使えるのも特徴だ。
「+メッセージ」は、世界的な携帯電話の業界団体が策定した、「RCS」と呼ばれる仕様に基づいて開発されている。ドコモ、au、ソフトバンクの3社が同時にこれを採用したため、キャリアを問わずに使えるようになった。RCSはSMSを拡張したもので、「+メッセージ」内ではSMSも扱うことができる。

新たにサービスが始まった「+メッセージ」。SMSを大幅に拡張した、新たなサービスだ。
解説/石野純也(ジャーナリスト)