同イベントには、2015年に箱根駅伝で青山学院大学を初優勝に導き「三代目山の神」と呼ばれ、今年3月の東京マラソンでは、2020年東京オリンピック男子マラソン選考会の出場権(MGC)も獲得した、神野大地選手が特別ゲストで登場、総勢70人の子供達と一緒に走った。参加した子ども達は、神野選手や講師の秋本真吾さんから速く走るコツを直接教えてもらい、神野選手と「走ることの楽しさ」を体感した。

特別ゲストの神野大地選手。
かけっこアタックとは
「かけっこアタック」は、子ども向け「かけっこ指導のプロ」によるかけっこ教室です。
走り方の「コツ」を分かりやすく教えるだけでなく「走るのが楽しい!」と思えるように、講師がサポート。さらに、「スーパーかけっこアタック」は、スペシャルゲストを招くことで、子どもたちに夢や希望を与えられるようなプログラム構成となっている。
今回のイベントでは、神野選手と秋本さんが、参加した子ども達へ、速く走るためのアドバイスをし、走ることの楽しさを伝えていた。

走って汗をかいたときは水分&ミネラル補給
当日は、イベント受付時に「健康ミネラルむぎ茶」が配布され、「スポーツで汗をかいたときや、本格的な暑さを向かえる春先のこの季節から、意識的にこまめな水分補給をすることが暑さ対策につながる」と伝えられた。
神野選手も、子どもたちに「日ごろからのこまめな水分・ミネラル補給を欠かさないこと」を呼びかけた。

神野選手とのトークイベント 子ども達からは多くの質問が!
練習後に、神野選手とのトークイベントが開催され、子ども達から神野選手へ「小さい頃から速く走れていたんですか?」「世界で活躍するためにどんなことを心がけていますか?」などの質問があり、神野選手は丁寧に質問に答えていた。
「東京マラソンで寒い中、どうしてあんなに速く走れたんですか?」という質問には、「東京マラソンの日は寒くて雨が降っていたので、オイルを全身に塗り、雨が降っても身体が水を弾き、体温が下がらないようにしていました。あとは、最後まで諦めない気持ちです」と答えていた。
また、神野選手から子ども達へ「今日、(走ることが)楽しかったと思うので、野球やサッカーももちろん良いと思うんですが、是非、陸上選手を目指して、これから人生を歩んで行ってほしいなと思います。」とコメントしていました。

子ども達からの質問と神野選手の回答
Q.小さい頃から速く走れていたんですか?
A.小さい頃は速くなかったです。僕自身、小さい頃は50mも8秒5くらいでしたが、「次は8秒4を目指そう」といったように、小さい目標の達成を積み重ねていくことを大切にして速くなれたと思います。
Q.世界で活躍するためにどんなことを心がけていますか?
A.大きな目標ばかり見てしまうと、挫折したり、楽しむ気持ちがなくなってしまうので、純粋な気持ちで楽しむことを大事にしています。
Q.東京マラソンで寒い中、どうしてあんなに速く走れたんですか?
A. 専門的なお話になってしまいますが、寒く、しかも雨が降っていたので、オイルを身体に塗っていました。それにより、雨が降っても水を弾くようにして、体温が下がらないようにしていました。あとは、気持ちです。気持ちが最後までブレず、諦めない気持ちを持っていれば必ず結果がついてくると思って走っていました。
Q. 大学時代の原監督に言われて一番心に残っている言葉はなんですか?
A. 原監督は、名言みたいなのがないんです(笑)。だから、あまり印象に残っていないんです。その代わりに、普段からコミュニケーションをとり、お父さんのような存在でした。今の僕があるのは、原監督との出会いがあって、原監督の指導を受けられたからだと思います。
MGCに向けて神野選手から一言
「4月から始めるエチオピア合宿でしっかりと強くなって、9月15日のMGCは、みんなの応援がすごく力になるので、応援をよろしくお願いします。」と、参加者に呼びかけていた。
最後にはサプライズも! 神野選手への応援メッセージ
最後に、子ども達から神野選手へのサプライズもあり、特大パネルいっぱいの応援メッセージがプレゼントされた。
これには神野選手も驚いた様子で「聞いてなかったのですごい嬉しいです!メッセージ通り、MGCでは1位になれればと思います!」と喜んでいた。

プロフィール紹介
特別ゲスト
神野大地
生年月日:1993年9月13日
出身地:愛知県津島市出身
所属:セルソース
愛知県津島市出身の陸上競技選手。専門は長距離走・マラソン。中京大中京高校、青山学院大学総合文化政策学部総合文化政策学科卒業。
大学卒業後、実業団であるコニカミノルタへの入社を経た後、2018年11月よりセルソースに所属しプロランナーとして活動中。2015年正月開催の箱根駅伝では、第5区の山登り区間において区間新記録を打ち立て、青山学院大学を初優勝に導き、「三代目山の神」「山の神野」とも呼ばれた。
マラソン大国で知られるケニアでの特訓を経て、今年2月に行われた東京マラソンでは、2時間11分5秒で8位に入り、2020年東京オリンピックのマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。
講師(スプリントコーチ)
秋本真吾
生年月日:1982年4月7日
出身地:福島県大熊町
所属:POLYVALENT
2012年まで400mハードルの陸上選手として活躍。オリンピック強化指定選手にも選出され、当時、特殊種目200mハードルではアジア最高記録、日本最高記録を樹立した。2016年全日本マスターズ陸上選手権において100mで優勝。2013年からスプリントコーチとして、プロスポーツ選手に走り方の指導を展開。全国各地で年間1万人を超える小学生に「かけっこ教室」を実施。地元・福島県大熊町のために「ARIGATO OKUMA」を設立し、大熊町の子どもたちへのスポーツ・キャリア支援を行っている。NIKE RUNNING EXPERT、NIKE+RUN CLUB COACHとしても活動。

特別ゲスト・神野大地選手、講師・秋本真吾氏、主催・一般社団法人日本ランニング協会、共催・株式会社伊藤園