高性能や多機能をテーマに進化を重ねてきた家電製品。近年では、多様なライフスタイルに目を向けた個性派が次々に登場するなど、その動きはとても目覚ましい。そこで、「見せる」「つながる」「住環境」をキーワードに、”住まいと家電”の関係を俯瞰してみよう。

“見せる”家電が続々登場! 未使用時にも違和感のないたたずまいが人気

最近、テレビドラマなどで見かける家電製品は、どれもおしゃれでスタイリッシュ。それがSNSの口コミなどで話題になると、問い合わせが殺到するという。

以前は、おしゃれな家電といえば、デザイン工房的なメーカーの独壇場だったが、ハイセンスな外国製品が輸入されたり、大手家電メーカーが有名デザイナーとコラボしたりしたことで、今では、多様な製品が市場をにぎわせている。アイテムによっては、高性能な上位モデルをしのぐほどの人気を集めているようだ。

こういった背景に、住環境の変化があるのは確実だろう。LDKやワンルームの間取りが増えたことで、キッチン家電やリビング家電が常に傍らに存在するようになり、見た目を重要視する意識が高まっているのだ。デザインが気に入っていれば、生活がより豊かに楽しく感じられるし、友人が訪ねて来たときも、スタイリッシュな家電をネタに会話が弾むかもしれない。

デザインばかりが重視されて、肝心の機能がおざなりでは意味がないが、その両面をしっかりと備えた製品も少なくない。今注目したいモデルを以下に並べたが、例えば、シャープの洗濯乾燥機は表面のハーフミラーが近未来的だし、カドーの加湿器はアクアリウムふうのデザインが意表を突く。バルミューダの電子レンジは光と音の演出が秀逸で、エレクトロラックスのスティック掃除機はまるでオブジェのようだ。

特に、リビングで目にするスティック掃除機は、「使っていないときでも違和感がない」ことが大切。中には、充電台が空気清浄機として使えるモデル(三菱)もあり、見た目だけでなく、掃除以外にも役立つ点がユニーク。このほか、各種調理家電や冷蔵庫などにもデザインに優れた製品が増えていて、従来はキッチンに隠れていた存在が、堂々と主張するようになっている。

加湿器 
カドー・STEM620(実売価格例:4万5900円)

レンジ 
バルミューダ・BALMUDA The Range(実売価格例:5万8660円)

スティック掃除機
エレクトロラックス・エルゴラピード リチウム プレミアム ZB3325B(実売価格例:6万7820円)

画像1: “見せる”家電が続々登場! 未使用時にも違和感のないたたずまいが人気

洗濯乾燥機 
シャープ・ES-PU11B(実売価格例:18万6940円)

画像2: “見せる”家電が続々登場! 未使用時にも違和感のないたたずまいが人気

洗濯乾燥機 
シャープ・ES-P110(実売価格例:27万6550円)

“つながる”IoT家電が話題! スマホや音声で家電が操作でき、利便性が向上

インターネットやスマホが広く普及した現在、世の中ではIoT(モノのインターネット)化の動きが目覚ましい。これは、モノをインターネットにつなぐことで、さまざまな機能を実現するというもので、その潮流は、家電の世界にも波及してきている。

例えば、空気清浄機の場合、設置してある部屋の温度や湿度を感知して、その状況を外出先からスマホで確認することができる。また、ロボット掃除機なら、外出時にスマホで運転をスタートさせておけば、帰宅したときには部屋がきれいになっているといった具合だ。

それらの製品を実際に見ると、かなり高度な感知や制御が可能となっている。例えば、ブルーエアの空気清浄機は、室内の温度、湿度のほか、PM2.5やVOC(揮発性有機化合物)などを確認できるし、ロボット掃除機のルンバの場合も、スタート/ストップの遠隔操作はもとより、掃除したエリアのマップ表示やスケジュール設定も可能だ。

さらに、AI(人工知能)を使って、家電と対話ができる製品も登場している。例えば、シャープのオーブンレンジ、ヘルシオは、本体に話しかけると、操作の方法を教えてくれたり、調理の手順を示してくれたりする。

また、最近はスマートスピーカーが注目されていて、スピーカーに話しかけることで、連係した家電をコントロールすることができる製品も登場している。今後の進展が楽しみな製品である。

オーブンレンジ シャープ・ヘルシオAX-XW400(実売価格例:14万1600円)

画像: 最近は、AIと連係することで、家電とユーザーが対話できたり、ユーザーの嗜好を家電に学習させたりする製品も登場している。

最近は、AIと連係することで、家電とユーザーが対話できたり、ユーザーの嗜好を家電に学習させたりする製品も登場している。

“家電+住宅”がキーワード! 快適な住環境の実現には家電選びがとても重要!

家電を選ぶ際、製品単体の機能に目が行きがちで、その家電を使う家(住宅)のことはあまり考慮されないケースが多い。でも、家を建てたり、リフォームしたりするときには、家電も含めたトータルでの検討をおすすめしたい。

前述したようなおしゃれな家電を置くなら、その置き方や見せ方も考えたいし、使用する製品によっては200V電源を施工するなど、工夫のしどころはさまざまだ。
ここでは、新築時やリフォーム時に、ぜひ注目してほしいユニークな製品があるので、二つ紹介しよう。

まずは、コンパクトな天井設置型マルチエアコンのダイキン・ココタス。

これは、洗面所やキッチン、書斎など小部屋向けに開発された製品で、手軽に素早い冷暖房が可能になっている。真夏のキッチンで重宝するし、サニタリー空間に設置すれば冬場のヒートショック予防になり、より安全・安心な住まいが実現する。

もう一つは、パナソニックの掘座卓。夏は座卓、冬はこたつになる掘り込み式テーブルで、床の一部をくり抜いて据え付ける。和室にも洋室にも合うように、五つのシリーズが用意されている。

このような、住宅とうまく融合できる家電は、ほかにも多彩に存在する。“快適な住まいを実現する家電選び”を、ぜひ実践してもらいたい。

マルチエアコン ダイキン・ココタス(2018年2月発売)

画像1: “家電+住宅”がキーワード! 快適な住環境の実現には家電選びがとても重要!
画像2: “家電+住宅”がキーワード! 快適な住環境の実現には家電選びがとても重要!

こたつ・座卓 パナソニック・掘座卓(写真はスタンダードシリーズ)

画像: 家の新築/リフォーム時には、建物だけでなく、家電も含めてトータルな見直しをして、より快適な住まいを作りたいもの。

家の新築/リフォーム時には、建物だけでなく、家電も含めてトータルな見直しをして、より快適な住まいを作りたいもの。

監修/中村 剛
◆Profile/「TVチャンピオン」スーパー家電通選手権で優勝の実績を持つ家電の達人。家電製品総合アドバイザー、消費生活アドバイザー。東京電力「くらしのラボ」所長。現在、暮らしに役立つ情報を動画(Facebook)で配信中。
https://www.facebook.com/LifestyleLaboratoryTEPCO

取材・執筆/市川政樹(テクニカルライター)

※表示の価格は、記事制作時のものです(税込み)。

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