日ごろの写真は、スマホのカメラで撮るという人も多いだろう。ここではスマホ撮影のとっておきのワザを伝授しよう。

スゴ技❶
「スマホを逆さにして撮る」と被写体の存在感が増す

▶いつもどおりに上から撮るだけでは奥行きを感じない

散歩中に見つけたキノコ。

しゃがんで、単に上から普通に撮ってしまうと、特に奥行きを感じない写真になってしまう。

【スマホを逆さに構えて、地面やテーブルに近づけて撮ってみよう!】

そこで試したいのが、一つの画角内に、カメラのレンズに近いものと遠いものを同時に写し込むという手法だ。これは、景色や小物を撮るときに有効なテクニックで、奥行きを感じる写真になりやすい。

それを、スマホで手軽に実現する方法が、「スマホを逆さに持つこと」。

スマホカメラのレンズは、本体背面の上のほうに装備されているものがほとんどなので、逆さにしてテーブルや地面すれすれに構えると、ぐっと迫力のある写真が撮れる。

スマホを逆さにして垂直に近いくらいに立て、そのままグイグイ被写体に寄って撮影すると、下の写真のように、背景まで写り込んで状況までわかる写真になるのだ。

●成功写真

サムスン・Galaxy S8+で撮影。

ウソのように簡単な方法なので、ぜひ一度試してみてほしい。

スゴ技❷
飲食店内では窓に向かって座り、外光を生かす!

▶窓を背にして撮ると立体感に乏しい

下の写真は、窓を背にして撮影したもの。

食べ物の色は正確に再現されているものの、立体感に乏しい描写で、みずみずしさや、おいしさを感じにくい。

【窓に向かった席に座って撮影してみよう!】

明るい日差しのあるお店に入った場合、席に着く時点で、すでに写真に差が出るので注意したい。

ポイントは、窓を背にするのではなく、窓に向かう席に座ることだ。

食べ物の質感は、「半逆光」と呼ばれる光線状態のときに表現しやすい。下のイラストのように、向かいに窓がある状態の太陽光が、食べ物の質感をリアルに伝えてくれる。

実際に窓に向いた席に座って撮影してみると……。

向こう側からの光に照らされたことで、キッシュ(パイ地の料理)の表面の質感が照らし出され、おいしさとみずみずしさが感じられる描写になった。

●成功写真

アップル・iPhone 8 Plusで撮影。協力:元住吉のカフェ「Mui」

スゴ技❸
iPhoneなら対応イヤホンの音量ボタンでシャッターを切ろう

▶暗い室内ではシャッターボタンを押すときに手ブレしがち!

部屋のテーブルの下で寝ている愛犬を撮影。

犬は寝ているので動かないが、室内は明かりが足りないので手ブレで不鮮明になりがちだ。

【対応イヤホンならリモートシャッターとして使える!】

スマホカメラにも多くの機種に手ブレ防止機能が装備されているが、それでも、タッチ画面のシャッターアイコンを押すときに、手ブレを起こしやすい。

片手では本体ホールドの安定性に欠けるし、もう片方の手でタッチする操作は、手ブレが発生しやすいスタイルなのだ。

そこで、本体などのボタンを押すことで、シャッターを切る操作を行ってみよう。iPhoneなら音量ボタンで、Androidでも多くの機種が音量ボタンでシャッターを切る設定が可能だ。

さらに、iPhoneの場合、対応イヤホンであれば、イヤホンケーブルにある音量ボタンでもシャッターが切れる。これならスマホ本体に触れないで撮影できるので、手ブレを減らすのにかなり効果的と覚えておこう。

上の写真にあるように、スマホに接続したイヤホンケーブルにある音量ボタンをそっと押して撮影。スマホ本体に力を加えることなく、シャッターを切ることができた。

●成功写真

画像1: アップル・iPhone 8 Plusで撮影。

アップル・iPhone 8 Plusで撮影。

スゴ技❹
日の出や夕日、夜景撮影ではHDR機能を試してみよう

▶太陽の部分が白く飛んで、きれいな日の出なのにうまく撮れない!

朝日が出始めた湖畔を撮影。

樹木が暗く翳り、右のほうの日の出部分は、白く飛んでしまった。

【撮影モードで「HDR」を選び、「オン」にしよう!】

きれいな夕日に照らされた街並みを撮影しても、光が白茶けたり、逆に、暗くなりすぎたりすることがある。これは、影の部分の暗さと太陽の明るさがあまりにも違いすぎるからだ。

そんなときに試したいのが、HDR機能。現行機ならiPhoneにもAndroid(一部を除く)にも搭載されている。

画像: HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)機能をオンにする

HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)機能をオンにする

これは、1回のシャッター操作で、カメラが自動的に明るい写真と暗い写真を撮り、明るいほうの写真から黒つぶれしていない部分を、暗いほうの写真から白飛びしていない部分を抽出し、それらを自動的に合成するもの。

大きな輝度差のある被写体も破綻することなく写せるので、日の出や夕日、ネオンの街並みや夜景なども美しく再現してくれる。

●成功写真

アップル・iPhone 8 Plusで撮影。

HDR機能を活用したことで、上の写真のように、木々の描写が美しく、空が朝日に染まってオレンジから青へのグラデーションを描いている様子がきれいに再現できた。

スゴ技❺
デュアルレンズのスマホなら望遠カメラを使う

▶人物の立ち姿がバランス悪く写ってしまう

広角レンズで目線の位置から撮影した。

頭が大きく、脚が短く写ってしまう。逆に、下のアングルから撮ると、脚は長く写るが、威圧的な感じになりがちだ。

【デュアルレンズ搭載機なら、望遠側を使おう】

最近は、デュアルレンズを搭載し、望遠撮影ができる機種も増えている。

望遠は、「遠くのものを大きく写すもの」と考えがちだが、実はそれだけではない。物の形を端正に写すには、広角レンズよりも望遠レンズのほうが有利なのだ。

例えば、人物の全身写真を、カメラを目の高さにして撮影すると、どうしても脚が短く写ってしまう。これを望遠で撮ると、見たままに近いプロポーションで撮影できる。

望遠レンズを搭載していないスマホの場合は、デジタルズームを使おう。

画質劣化が気になるかもしれないが、1200万画素カメラなら2倍ズームでも300万画素相当は確保できる。

フルHD画面のスマホなら、画面解像度は207万画素なので、十分きれいに見える。

●成功写真

アップル・iPhone 8 Plusで撮影。

スゴ技❻
4K解像度で動画を撮れば、決定的瞬間を静止画で残せる

▶シャッターチャンスを逃したくない!

スマホのシャッターは、思ったより遅れて切れる感じがあり、「決定的瞬間や、いい表情をうまく撮影できないなあ……」と感じることも多いはず。

そんなときは、動画で撮影してみよう。動画であれば、30〜60コマ/秒という速さでの連写に匹敵するので、決定的瞬間を逃さない。

動画で撮影したあとで、いい場面を静止画として切り出せばいいのだ。

【動画の設定を「4K」にしておこう】

スマホの標準機能では、動画から静止画の切り出しはできないが、動画再生を一時停止して、その場面でスクリーンショットをすればOK。

4Kで撮影しておけば、829万画素相当で撮影できるので、スクリーンショットで画素数が207万画素ほどに減らされても、かなり緻密な高画質が得られるので、試してみてほしい。

スクリーンショットの方法は、iPhoneなら「電源」+「ホーム」ボタン、Androidは「電源」+「音量下げ」ボタンが一般的だ。

【動画を再生し、気に入った場面でスクリーンショットを撮る】

画像1: 【動画を再生し、気に入った場面でスクリーンショットを撮る】
画像2: 【動画を再生し、気に入った場面でスクリーンショットを撮る】
画像4: アップル・iPhone 8 Plusで撮影。

アップル・iPhone 8 Plusで撮影。

解説/吉村 永(カメラマン)
モデル/水穂まき

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