【個性派カメラで撮ってみた・第6回】プレミアムコンパクト by 大浦タケシ

文具・ホビー・カメラ

1.0型で2010万画素の撮像センサーと高性能なレンズを搭載し、デジタル一眼に迫る写りで人気のあるソニーのプレミアムコンパクト、RX100シリーズ。RX100M6は、その6代目となるモデルだ。ズームレンズが先代の24〜70ミリ相当から24〜200ミリ相当になり、望遠域が一気に広がった。AFも強化され、最高24コマ/秒の高速連写機能なども新たに搭載している。

ソニー
DSC-RX100M6
実売価格例:14万4730円

望遠端が200ミリ相当となったが、ボディの外観に大きな変更はない。ポップアップ式のEVFは0.39型、236万ドット。背面モニターは新たにタッチパネル式を採用している。
●サイズ/幅101.6mm×高さ58.1mm×奥行き42.8mm●重量/301g(バッテリー、カード含む)

背面

ツァイスレンズの描写が堪能でき、AFも高速!

「もう少し被写体を大きく鮮明に写せたら……」、本機はそんな撮影者のわがままにしっかりこたえてくれるカメラだ。24ミリ相当の広角側は先代のRX100M5同様だが、望遠側は70ミリ相当から一気に200ミリ相当に拡大。遠くの被写体や小さな被写体をグッと大きく引き寄せられる。ちょっとしたスポーツイベントや野鳥撮影なども楽しめそうだ。もちろん、その描写はズーム全域でツァイスの名に恥じないものである。

200ミリとなると、手ブレの発生が気になるが、光学式の手ブレ補正機構に加え、内蔵するEVFを使用してしっかり構えれば、その心配は不要。さらにAFも、ねらった被写体に瞬速でピントを合わせる。これまでと同様、すきのない作りで、カメラとして所有する喜びも堪能できる。

シャッター、録画開始/停止、ズームボタンを装備し、ミニ三脚にもなるシューティンググリップ(VCT-SGR1)を別売で用意。

広角端から望遠端までズーム全域で文句なしの写りが楽しめる!

200ミリ相当で撮影。望遠端でもAFは速く、ねらった被写体に素早くピントを合わせることができた。また、315点のフォーカスフレームが画面全域をカバーし、どこに被写体があってもしっかりピントが合わせられるのもうれしいところ。さらに、光学式の手ブレ補正機構とEVFの搭載は、望遠撮影の心強い味方といえる。

広角端24ミリ相当で撮影。画面周辺部までしっかり結像し、さらに歪曲収差や色収差の発生も皆無といっていいレベル。ズーム全域で文句のつけどころのない写りが楽しめる。

連続撮影枚数も、モニターも改善され、魅力アップ!

本機の売りは高倍率ズームだけではない。バッファーの容量アップにより連続撮影可能枚数が従来の150枚から233枚に増え、新たにタッチパネル式のチルト式液晶モニターも搭載するなど、カメラとしての魅力が増している。ミドルクラスのミラーレスに迫る高価なコンデジだが、その見返りは余りあるほどだ。

解説&写真/大浦タケシ
◆Profile/宮崎県都城市生まれ。雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経てフォトグラファーとして独立。ファインダーの付いてないミラーレスやコンデジでも、ついついのぞこうとしてしまうフィルム時代経験者。

※価格は記事制作時のものです。

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