高齢者によるペダル踏み間違い事故などが社会問題となる中、超音波センサーでアクセルの踏み間違いを防止する後付け可能な安全装置が、トヨタとダイハツから発売された。プリウス、アクア、タント用で、今後は順次対応車種を増やしていくという。

プリウスやアクアに障害物検知センサーが後付け可能に!

高齢者によるペダル踏み間違い事故などが社会問題となる中、超音波センサーでアクセルの踏み間違いを防止する安全装置がトヨタとダイハツから発売された。最大の注目点は、後付け装着に対応したこと。通常、こうした安全装置は最新型車でなければ搭載されず、今までは新車を購入するしか対応方法はなかった。年金世帯の高齢者が新車を購入するのはハードルが高かっただけに、今回の発売は、高齢者の事故抑制にもつながるものと期待される。

トヨタが発売した安全装置は超音波センサーによって対応するもので、前方または後方約3メートル以内にある壁などの障害物を検知し、ブザー音で注意喚起をする。それでもブレーキと間違えてアクセルを強く踏み込んだ際は、エンジンのパワーを抑制して加速しないようにして衝突被害の軽減に貢献する。また、後退時には障害物を検知していない状態でも時速約5キロ以上でアクセルを踏むと、ブザー音とともに「アクセルを離してください」と警告し、速度も抑制する。さらに、前後の障害物を検知して警告する「パーキングセンサー機能」も備えた。

取り付けられる車種は、販売台数が多く、高齢者利用も多いハイブリッド車(HV)の「プリウス」と「アクア」。対象のプリウスは2009年5月~2015年12月、アクアは2011年12月~2018年4月に販売されたモデル(一部を除く)。価格は5万5080円(取り付け費などは別途必要)。トヨタでは、順次対応車種を増やしていくという。

同様のシステムはダイハツからも発売され、対応車種は2007年12月に発売を開始した2代目「タント」。ダイハツも、今後対応車種を増やしていく予定だ。

トヨタ 踏み間違い加速抑制システム

実売価格例:5万5080円(取り付け費などを除く)

前後約3メートル以内にある壁や障害物を検知してブザーで知らせ、ブレーキと間違えてアクセルを強く踏むと、エンジンの出力を自動的に抑えて加速を抑制。同時に車内に設置した表示機にアラートが表示され、アクセルから足を離すことを促される。後退時にはアクセルを踏んでも速度が時速5キロ以内になるよう、エンジン出力を自動的に抑制する。

まず車両の前後に超音波センサーを取り付ける

画像: 前後のバンパーに2ヵ所ずつ超音波センサーを装着。超音波は3メートル以内にある壁などを検知し、透明のガラスでも対応可能。障害物センサーとしての機能も備える。

前後のバンパーに2ヵ所ずつ超音波センサーを装着。超音波は3メートル以内にある壁などを検知し、透明のガラスでも対応可能。障害物センサーとしての機能も備える。

ダッシュボードに表示機を取り付ければOK

ダッシュボード上の表示機は、ブザー音とアラート表示機能を担う。車内にはコントローラーも取り付けられる。

プリウスとアクアの既販売車に対応

画像: 写真は、プリウス・特別仕様車S“マイコーデ” 。

写真は、プリウス・特別仕様車S“マイコーデ” 。

画像: 写真は、アクア・X-URBAN

写真は、アクア・X-URBAN

ダイハツも主力車種のタントなどを対象に後付け開始

画像: 2代目タント(L375型/L385型)。ダイハツも、同様のシステム「つくつく防止」を累計販売台数の多い2代目タントから販売開始。標準取り付け費込みで5万9508円。

2代目タント(L375型/L385型)。ダイハツも、同様のシステム「つくつく防止」を累計販売台数の多い2代目タントから販売開始。標準取り付け費込みで5万9508円。

解説/会田肇(自動車評論家)

※価格は記事作成時のものです。

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