交換レンズやレンズフィルターは価格的にピンからキリまでありますが、高い製品と安い製品とで、どこがどう違うのでしょうか?

【読者から質問】
交換レンズやレンズフィルターは価格的にピンからキリまでありますが、高い製品と安い製品とで、どこがどう違うのでしょうか?(T・Sさん 鳥取県 75歳)

編集部:これはおそらく、6月号のデジカメ特集をご覧いただいての質問ですね。フォトグラファーの吉森信哉さんに聞きましょう。

画像: VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR www.nikon-image.com

VR機構を搭載し、NIKKOR初のED非球面レンズを採用。極限の画質を追求した高性能大口径標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

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【専門家から回答】
まず、高価なレンズと安価なレンズでは、いくつかの違いがあります。

代表的なのは“開放F値”と“描写性能”です。実例として、ニコンの標準ズームを比較してみましょう。
AF─S NIKKOR 24─70㎜ f/2・8E ED VRは、31万500円。
一方、AF─S NIKKOR 24─85㎜ f/3・5─4・5G ED VRは、8万3700円(いずれも税込み標準価格)で、『24─70㎜』のほうが約4倍も高価です。

両レンズは望遠端の焦点距離が少し違う程度ですが、開放F値はかなり違います。
つまり、高価な『24─70㎜』はズーム全域で明るく、その開放F値の差が、大きなボケ描写や、動く被写体のブレ抑制につながるのです。

さらに、『24─70㎜』のほうが、よりシャープで安定した描写が得られます。
『24─85㎜』の描写も決して悪くありませんが、『24─70㎜』はED非球面レンズや高屈折レンズなどの特殊な素材(高価になる要因)を贅沢に使用し、プロ基準の高品位な描写を実現しているのです。

両レンズを実際に撮り比べたことがありますが、『24─70㎜』の緻密かつキレのある、周辺部でも乱れが見られない描写に感心しました。

一般的に、高価なレンズはレンズ鏡筒の素材や構造もプロ基準で作られており、精度と同時に堅牢性や耐久性にも優れています。さらに、レンズ表面にはナノクリスタルコート(高性能な反射防止コーティング)や、フッ素コート(汚れが付着しにくい)などが施されており、過酷な撮影条件や使用環境に強いのも魅力的な点です。(吉森)

編集部:高価なレンズは、素材や構造がプロ基準で、堅牢性や耐久性にも優れているということですね。フィルターのほうはいかがでしょうか?

フィルターに関しても、高価な製品ほど高品質で高性能になります。
フィルターの性能で最も重要なのは、“レンズ性能を損なわない”という点。そのため、高価なフィルターでは特殊なコーティングを施して『超低反射』や『高透過率』をうたっているのです。そういうフィルターなら、逆光などの過酷な条件でも、クリアな描写が得られます(もちろん、レンズ自体の性能も関係しますが)。

また、最近の高価なフィルターでは、強化ガラスの採用で耐衝撃性能を高めたり、水滴や汚れが付着しにくいコーティングを採用したり、といった製品も多く見られます。(吉森)

編集部:高価なフィルターは、やはり高品質で高性能ということですね。ありがとうございました!

(特選街 2017年7月号より)

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