ストレスを受けると脳の血流が低下し、不安感も強まります。ニンニク油をとると、脳の血流が改善して脳機能が底上げされ、視床下部の働きが活性化するとともに、脳の各部位がバランスよく働くようになります。【解説】篠浦伸禎(都立駒込病院脳神経外科部長)

解説者のプロフィール

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篠浦伸禎(しのうら・のぶさだ)
都立駒込病院脳神経外科部長。1958年生まれ。東京大学医学部卒業後、富士脳障害研究所、都立荏原病院を経て、2009年より現職。患者の意識を覚醒した状態で脳の手術を行う「覚醒下手術」ではトップクラスの実績を誇る日本を代表する脳外科医。また、病気を少しでも改善し、医療レベルを上げるため「篠浦塾」を主催し、統合医療に関するセミナーを行い、講師や塾生と情報交換する場をつくっている。『発達障害を改善するメカニズムがわかった!』(共著、コスモトゥーワン)ほか、著書多数。

ニンニク油は脳の特効薬

私は脳神経外科医として、脳の病気の治療に長年従事してきました。また脳科学の観点から、脳の健康維持に役立つ食べ物や生活習慣を積極的に治療に取り入れてきました。

そんな私がお勧めするのは、すりおろしたニンニクをオリーブオイルに浸して作る「ニンニク油」です。ニンニク油は「脳の特効薬」と言っても過言ではないでしょう。

私自身、十数年前から毎日欠かさずニンニク油をとって効果を実感し、多くの患者さんに勧めています。今では脳の手術を行った後に、患者さんに飲んでもらっています。

術後の感染症の防止や体力の回復、放射線療法や化学療法の副作用の軽減に大いに役立っています。
ニンニク油の働きや、実際にとっていただいた患者さんの改善した例は、下の表にまとめました。

【ニンニク油の効果】
血液をサラサラにする
脳の微小循環(毛細血管の血流)を改善する
抗菌作用
抗腫瘍作用
認知症予防や記憶力の改善にも効果が期待できる

【ニンニク油をとった患者さんの改善例】
・頭痛 ・めまい ・高血圧
・認知症の初期症状、脳梗塞の後遺症などが改善
・画像検査で脳の血流改善が認められた
・手術で取り切れなかった脳腫瘍が消失した

脳腫瘍の患者さんも顔つきがおだやかになった

また、ニンニク油は、不安感の軽減にも役立つと考えられます。

ストレスを受けると脳の血流が低下し、不安感も強まります。不安や恐怖などの感情と特に深く関わっているのが、情動を司る脳の扁桃体という部分です。

不安や恐怖を感じると扁桃体が興奮し、「逃げるか闘うか」というストレス反応を引き起こします。自律神経のうち、興奮状態をつかさどる交感神経が活発になり、さらに不安やイライラ感が増すのです。

これに対し、扁桃体の暴走を防ぎ、ストレスがあっても自律神経がバランスよく働くよう調整するのが、脳の視床下部という部分です。

視床下部からは、安心感をもたらすオキシトシンというホルモンも分泌されています。つまり、不安を抑えるには、扁桃体の過剰な活動を防ぐことと、視床下部の働きを元気にすることが重要なのです。

ニンニク油をとると、脳の血流が改善して脳機能が底上げされ、視床下部の働きが活性化するとともに、脳の各部位がバランスよく働くようになります。その結果、ストレスに強い脳になり、不安も軽減されると考えられるのです。

実際、ニンニク油をとっている脳腫瘍の患者さんは、病気に対する不安やストレスが強いはずなのに、顔つきがおだやかになり、笑顔でいることが増えています。

私自身も、ニンニク油をとる以前は、手術の前日は不安と緊張でよく眠れませんでした。しかし、今では12時間ぐっすり眠っています。

ニンニク油は、薬のように不安をその場で和らげる即効性はありませんが、毎日とり続けるうちに、不安が起きにくくなると思います。

料理に使うときは加熱は禁止

ニンニク油を作るときのポイントは、すりおろしたニンニクをそのまま室温で2時間以上置いておくことです。ニンニクを粉砕して空気にふれさせることで、「アホエン」という有効成分が生成されるからです。

アホエンは油によく溶ける性質があるので、すりおろしたニンニクを油に漬けて室温で5日間置くと、効率よくアホエンが抽出されます。

オリーブオイルは酸化しにくく、動脈硬化(血管が狭く硬くなり、血液の流れが悪くなった状態)を防ぐオレイン酸やビタミンEが豊富なのでお勧めですが、

同じくオレイン酸やビタミンEが豊富な米ぬか油や、エゴマ油を使うのもよいでしょう。エゴマ油に豊富なα-リノレン酸は体内に入ると、脳によい脂質であるDHAやEPAに変わります。

摂取量は、一日にティースプーン3~4杯がお勧めです。

パンやおかずにかけるほか、料理にも使えますが、加熱するとアホエンが壊れてしまうので、ドレッシングなどに使うとよいでしょう。玄米にニンニク油を少し混ぜておにぎりにすると、おいしく腐りにくくなり、お勧めです。

私は元気を出す意味で朝にニンニク油を飲んでいますが、体が温まるので夜に飲むという人もいます。胃の弱い人は胃に負担がかかるかもしれないので、食後にニンニク油をとるとよいでしょう。

ニンニク油の作り方

【材料】(作りやすい分量)
オリーブオイル…150ml
ニンニク…3片

画像1: 【にんにくオイル】効果は血圧だけでなく「脳」にも!脳神経外科医が正しい食べ方を解説

ニンニクをすりおろす。そのまま室温で2時間置く

画像2: 【にんにくオイル】効果は血圧だけでなく「脳」にも!脳神経外科医が正しい食べ方を解説

密閉できる保存容器にオリーブオイルを入れ、そこに①のニンニクを加える。そのまま室温で5日置く

画像3: 【にんにくオイル】効果は血圧だけでなく「脳」にも!脳神経外科医が正しい食べ方を解説

②をこして、密閉できる保存容器に入れたら出来上がり。冷暗所で保存し、1カ月を目安に使い切る

画像4: 【にんにくオイル】効果は血圧だけでなく「脳」にも!脳神経外科医が正しい食べ方を解説

そのまま飲むほか、パンやおかずにかけたり、サラダなど加熱しない料理に使ったりするのもお勧め

画像5: 【にんにくオイル】効果は血圧だけでなく「脳」にも!脳神経外科医が正しい食べ方を解説

オリーブオイルの代わりに、米ぬか油やエゴマ油もお勧め

画像: この記事は『ゆほびか』2019年6月号に掲載されています。

この記事は『ゆほびか』2019年6月号に掲載されています。

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